閑話休題
是非読んで行ってください
ロロ(ケイタ)の話
ロロ一家が獣王国への旅を始めて、結構な時間が経ち、いつの間にか獣王国とラマン王国の国境付近まで来ていた。
「なあ親父、お袋、俺たちは何でこんなに人と会えないんだ?魔物や動物ばかり出てくるよな。」
「こんなに会えないとは、実に不思議だな。しかし魔物たちに遭遇出来ているおかげで、生きていけているな。」
「そうね。それより、今日はそろそろ休まない?辺りも暗くなってきたわよ。」
「そうだな。ロロもいいか?」
「別にいいぞ。それじゃあ、薪とか拾ってくる。」
こうして、俺たちは野営の準備を始めた。
夕飯も終えて、俺と父親が周囲を警戒していた。
「おい、ロロ。大勢がここに近付いている。」
「気付いているさ。どうするんだ?」
「隠れる。そして、通り過ぎるのを待つ。」
「隠れる必要があるのか?」
「なにか、不思議な気配だからな。何が起こるか分からんから、母さんを起こしてから隠れるぞ。」
ラマン王国の騎士団の者たちが来ていた。
「おい、本当にこっちに光が見えたんだろうな?」
「ああ、私は嘘などつかん。」
「そうか。おいお前たち、新しい奴隷を捕まえるいい機会だ。絶対に見つけ出すぞ。」
そう言って現れたのは、30人ほどの白い鎧の騎士集団だった。
「ヒヒ、見つけたぞ。これはエルフだな。ヒヒヒ」
「シン、どこだ?」
「あそこの木の上だ。」
「そうか。総員、あの木を囲んでエルフを捕まえるぞ。」
こうして、俺たちは囲まれることになった。
「おい、親父やべーぞ。さっさと攻撃するか、逃げるかしないと。」
「分かってるさ。お前と母さんは、俺が攻撃をした瞬間に逃げろ。包囲が完了する前なら逃げれるだろうからな。」
「カッコつけやがって。俺もやれるぞ。だからお袋だけで逃げてくれ。」
ヒナタすまねぇ、もう一度会って馬鹿みたいに遊びたかったぜ。それにお前の話も聞きたかったな。だが、親父を見捨てるなんてことは出来ねーよ。お前もそうだろ?
「ふむ、しょうがないな。【眠ってくれ】ロロを頼む、ルーシィ。」
急な魔法にロロは反応出来ずに眠ってしまった。
「分かったわ。最後まであなたと一緒に、、キイルと一緒に居たかったわ。本当に人間は、厄介ね。」
「俺もだよ、ルーシィ。お前と出会えて、ロロと出会えて幸せだったぜ。」
そうして、2人はお互いを抱きしめ、短いキスをした。
「それじゃあ、俺が攻撃をするから、お前は全力で走ってくれ。」
「分かったわ。ロロは強く育てるから任せてね。」
「ははは、それは楽しみだな。それじゃあ【吹き乱れろ】」
キイルの後方以外の全方位に風を発生させたと同時にルーシィはロロを抱いて走り出した。
それに気付いた騎士がいた。
「おい、シン。エルフが逃げるぞ。」
「ああ、逃すかよ。【爆ぜろ】」
シンの魔法により、ルーシィの背中が爆発した。ルーシィとロロはその爆発で大きく吹き飛ばされた。
「ルーシィ、ロロ!!!おい人間、無事に帰れると思うなよ?」
「ヒヒヒ、たった1人で何が出来る。お前は無駄死にだ。」
「俺は、あの2人を逃がす為に死ぬんだ。無駄ではないな。それに、お前らも死ぬからな。」
「ヒヒヒ、愛玩種族がよく言うな。」
こうして、キイルの最期の戦いが始まった。
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キイル・スライト
ロロの父。土の精霊と契約している。土、風、光が得意。
ルーシィ・スライト
ロロの母。火の精霊と契約している。火、土が得意。
シン
王国の騎士。人間にしては強すぎる。
騎士たち
ラマン王国所属の騎士。白い鎧。
シン(正式名は不明)が使った魔法
【エクスプロージョン】
狙った場所を爆発させる。威力は、遠くなると弱くなる。距離が離れると消費魔力も増える。
キイルが使った魔法
【ドルミベーネ】
目から入る光の量を調節して、体を強制的に眠る状態にする。




