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是非読んでいって下さい。
とうとう、俺の入学試験の日がやって来た。
「リオン様、忘れ物はありませんか?」
「うん、大丈夫だよ。それじゃあ、ヤイトは合格を祈っててね。」
「ご武運を。」
俺は1人で宿を出て、学校へと向かった。
今日は、幼い獣人が多いな。
これが全部受験生か、都会はすごいな。
「へーー、受験する人は多いんだな。さすがにこれだけ居ると不安になるな。」
俺は立ち止まって、キョロキョロしていた。
すると、後ろから声がかかった。
「ちょっとすいません、進んでもらってもいいですか?」
突然話しかけられ、驚いて振り向くと人だかりが出来ていた。
「おっと、入り口で止まってしまい申し訳ありません。あまりの人数に固まってました。」
俺はささっと通路の端に移動して頭を下げた。
「ふぅー、落ち着け俺。絶対に受かる。」
そう呟き、頬を叩いて気合いを入れて筆記試験の会場に向かった。席に着くと隣から話しかけられた。
「あら、さっきの白狼さんではないですか。少しは落ち着きましたか?」
「はい、先程は助かりました。俺はリオンと言います。」
「ルーナです。合格出来たら、一緒に頑張りましょう。」
俺たちが自己紹介を終えると、試験官が入ってきた。
「みんな、静かにしてくれ。これから、問題を配る。手元に来たら、始めて貰って構わない。試験時間は最大で1時間、解き終わった者は途中で退室して構わない。」
こうして、筆記試験が始まった。内容は、国の歴史、計算問題、魔法関連だった。俺は、早々に終えて退室しており、食堂でご飯を食べていた。
「リオンさん、退室するのが早かったけれど大丈夫なのですか?」
「うーん、たぶん問題ないと思うよ。簡単過ぎて驚いたくらいだよ。ルーナは出来た?」
「簡単過ぎるとは思いませんでしたが、私も問題は無いと思います。」
「それは良かった。それより、この食堂のご飯美味しいよ?ルーナも食べた方がいいよ。」
俺たちは実技試験が近くなるまで、食堂で時間を潰した。
筆記の問題について話したり、得意な魔法について話した。
「それじゃ、実技も頑張ろうね。」
「ええ、絶対に合格します。リオンさんも合格して下さいね。」
俺は実技試験の会場に向かった。
試験内容は、それぞれ得意な魔法を的に向かって放つ、簡単なものだった。
俺は、試験が始まって直ぐに凍りついた。
えっ!!?魔法ってあんな詩人みたいなことを言うのか?いや、さすがに一部の人だけだよな、、
そして、2人目、3人目と見て行くが皆、似たようなものだった。
人は人、俺は俺だ。いつも通りやろう。
風と光どっちがいいだろうか。
派手さは変わらないか、場所的には風かな。
「じゃあ、次の人前に出て。」
「はい。」
返事をして、前に出て数秒間黙って考えていたら
「ちょっと君、早く始めなさい。」
そう注意をされた。
「あっ、すいません。すぐにやります。これで行くか。(【天転】)」
リオンがそう言うと、会場を強風が襲った。
「ちょっ、君、何だこれは!」
「まだ終わってませんよ。これからです。」
そうすると、的を囲むように竜巻が現れた。そして、激しい音を立てたかと思うと、的と共に消えていた。
「これで、終わりです。」
「そ、そうか。それじゃあ今日はもういいぞ。」
「分かりました。ありがとうございました。」
そうして、俺は試験会場から出て、宿まで真っ直ぐ帰った。
リオンが帰った後の会場で残りの受験生たちは、
「おい、さっきのやつやばくないか?あんなの1人で出来るのか?それに、詠唱なんてしてなかったぞ。」
「確かにしてなかったな。不正か?」
「はぁー、俺は一先ず不正と思うことにするわ。」
「俺も」「僕も」「私も」
とこんな会話をしていた。
アドバイス、感想お待ちしております。
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ルーナ
黒ウサギの獣人。
リオンが使った魔法
【天転】
風で暖かい空気を集めて雷雲を作る。
雲を動かして太陽が見えるようにしたりできる。
竜巻を起こせる。
魔法
リオンの仲間や家族は、起こしたい現象を思い浮かべ、魔素や魔力を変換して魔法を使っている。
多くの人間や獣人は詠唱して使っている。
同じ魔法なら詠唱が違っても、大体の効果は同じ。




