1-3
前回のあらすじ
女神の登場、地球でのこと、そしてこれからについてのお話でした。
今回はちょっと長めです。
長いですがよろしくお願いします。
「あら、なにかしら?」
「えっとまず、ジピベールってどんな世界なんですか?」
「あら、説明し忘れていたわね。簡単に言うと魔法がある替わりに科学がないと言った感じかしらね。」
『えーーーーーっ!!』
「そんなに驚かなくても大丈夫よ。科学がない替わりに魔法で結構なんでも出来るからね。それに、赤ちゃんからなのよ?慣れるわよ。」
「あ、ああなるほど。ってえっ?赤ちゃんからなんですか?」
「ええ、そうよ。転生ですもの。」
「なるほど。魔法はみんな使えるんですか?あと、国とかについても聞きたいです。」
「ヒナタは真面目ね。まず魔法は、みんな使えるわよ。でも、得意不得意はあるわね。何か希望があるのなら聞くわよ。次に国についてだけど、争っている国も平和な国もあるわよ。その点は地球と同じね。一応平和な国に転生させるつもりよ。歴史や文化については生まれてからのお楽しみね。」
と言ってふふっと微笑んだ。
「えっと、転生先の家族についてなんですけど、、、」
と言ってヒナタは気まずそうな顔をした。
「それについても希望を聞くわよ。勿論ケイタくんもよ。」
「おう!俺のは聞きませんとかだったら、結構ショックだったわ。まあでも、自分としてやり直せるのだから文句を言うのは違うか。」
「ははは。えっと、俺たちの自我とか記憶って言うのはどうなるんですか?」
「そこについては、任せるわ。私としては、あった方がいいと思うけれど、あって困ることもあるわよ。例えば、生き物を殺す時とかね。」
「なるほど。ちょっとこれからについて、ケイタと話し合ってもいいですか?」
「ええ、勿論いいわよ。ジピベールでの家族のこと、魔法について、転生先の種族とかもなんでもいいわよ。」
「えっ!!人以外でもいいんですか?」
「勿論いいわよ。ドワーフ、エルフ、獣人、スライムやゴブリンなんかでもいいわよ。フフッほら話し合って。」
そう言われたヒナタとケイタは早速これからについての話し合いを始めた。
「ケイタは、どうするか決めてる?」
「俺はある程度は決まってるけど、ヒナタはどうなん?」
「俺もまあ決まってるかな。ケイタの聞かせてよ。」
「じゃあまずは俺からな。家族はジピベール基準で一般レベルの所で、種族はエルフだな。魔法に関しては、ある程度全部使いたいよな。記憶とかは、持ち越しに決まってるよな。」
「じゃあ次は俺ね。家族は狩りを職業にしてる所で、魔法は光と風を扱える感じで、種族は人か、エルフか獣人かな。記憶とかは俺も持ち越すよ。」
「なるほどな、さすがに人外は希望しないか。次はお互い会えるか分からんから、再会目指して努力しようぜ。会えた時に分かるように何か決めとくか?」
「そうだね。うーん、ケイタ何か案ある?」
「えっ、俺か?そうだな、地球の言葉で刺青とかどうだ?」
「なるほどね、それはいいね。うーん、、、久しぶりを英語で、さらに各単語の頭文字のLTNSを俺が右腕、ケイタが左腕でどう?ちょっとダサいけど。」
「ははは、まあそれでいいじゃね?」
「よし、じゃあアマリールさんのとこに行こっか。」
「なるほどね。それでいいのね?それじゃあ、転生させるわよ?」
『はい!!』
「じゃあなヒナタ!次に会う時はお互い違う姿だろうけど、それを楽しみに生きようぜ!」
「そうだね!じゃあお互い元気で。あっ、アマリールさん何か困った事があったら教えて下さい。俺にできることならやりますんで。」
「あら、それじゃあ何かあったら頼むわね。」
その会話が終わると同時に、目を開けてられないくらいの光が2人を包んだ。その光が消えた後には、女神 アマリールだけが残っていた。
「2人とも頑張ってね。応援してるわよ。」
これにて、プロローグは終わりです。
次回からはジピベールでの話となります。
これからも、よろしくお願いします。
また、いつも通りアドバイス、コメント待ってます。
ーーーーーーーーーー
ヒナタの希望
魔法→光と風
種族→人間、エルフ、獣人で狩猟をしてる家庭
記憶→持ち越し
ケイタの希望
魔法→オールマイティ
種族→エルフで一般的な家庭
記憶→持ち越し