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第二の人生でほのぼの生きようとしたら幼馴染が最強になったので自分も強くなろうと思います。  作者: 桜咲 朔夜
第一章 「ステータスというのはだいぶ理不尽」
3/3

三話 「魔法と魔力とスキルとは?」

めっっっっちゃ遅くなりました

○| ̄|_

「さて…まだ名前を聞いてなかったな、俺はヨダと言う、気まぐれで坊主みたいな【成り立て】の子に魔力を教えてる」


ヨダと名乗るおっさんは豪快に笑いながら自己紹介を初めた、正直暑苦しい。


「…ファウスです、見た通り魔法も出せなきゃ魔法の発現方法も知らない何も出来ない坊主ですが」


名乗られたなら名乗り返しておこう、ついでにさっきの言葉も含め皮肉を添えながらな!


「おいおい、だから煽りに来たわけじゃないと言ってるだろう…むしろ成り立てで最初から魔法をばんばん使われたらたまったもんではないからな!」


まぁ確かに協力なスキルや職業が発現して、それを無闇に使われたら面倒ではあるけど…


「なるほど、ですけど俺に魔力はありませんよ?魔法も複製魔法士ですしね」


そう、俺には魔力Dという枷がついているから、どのみち魔法が出せたとしてもそんな被害が出る訳でもない。


「確かにファウスの魔力は平均に比べれば小さいな、正直同じ年齢の魔法使いとも結構な差があるだろう」


まぁ魔力Dだからな、平均というのがどのくらいかは分からないが低い方だろう…


だがヨダはそんな事を気にするな、という感じで続きを喋る


「だが!そもそも魔法と魔力は大きければ良い!というものでもない、それこそ如何に手足の様に魔法を使えるかが重要だ、それに魔力はギリギリまで使えば増える、まだ10歳なら伸び代はある方だぞ」


人の可能性は無限大…とでも言うような事を言う、確かに可能性はあるし自分の職業についてもろくに知らない


「なら手っ取り早く魔法の使い方と魔力の動かし方を教えてください、なるべく早めにやっと行かないと置いてかれますからね」


ただでさえユーリには職業とスキルの剣の勇者に加えてSランクの【万能】も持っている、追い付けるのかすら怪しいからな


「まぁ焦るな、魔力の動かし方は簡単だ、目を閉じて身体に血液が流れている感覚を想像してみろ」


ヨダに言われた通りに目を閉じ、身体中に血液が流れる感覚を想像してみる


「ん…?あぁ、大体分かった」


最初感じたのは暑くも冷たくもない温度を感じない水が身体中で動く感覚だった、感じ取れたならば後は楽だった、恐らくこれが魔力なら集めたい部位に魔力を集中させる


「なんだ、初めてにしては全然才能あるな、そこまで動かせれば上出来だ」


ヨダが関心したような顔で言ってくる


「一度分かれば後は流れ作業…と言いたい所だが魔力と魔法はまったく違うからな、そこからファウスが持っているスキルや魔法を使う時にどんな効果が発現するのかを想像してみろ」


「俺が持っているのは複製、幸運、身体強化、属性強化…せいぜい出来るとしたら身体強化くらいか?まずは足に魔力を集めて…」


ファウスが身体強化をする為にまずは両足に魔力を込める、足に魔力が集まっていく感覚が自分でもしっかりと感じ取れた


「ふむ、スキルが発動したな…」


ヨダが魔力が十分に集まったファウスの両足を見ながら呟く


いままでファウスの足まで流れていた魔力はそのまま集まった魔力を無視して流れて、ファウスの足に止まっていた魔力は一定の量を残したまま流れずに止まっている。


「なるほど…足に身体強化を使ったんですが、確かに普段よりは早く走れそうですね」


無事にスキルが発動したファウスはいつもの気怠げな顔ではなく少し笑顔で言った


「純粋にスキルで身体能力が向上してあるからな、普段より早く走れて普段より強く力が入る」


「便利ですけど、魔力を集めて固めただけですよ?スキルが関係してるんですか?」


実際やってみたら簡単だったので思わず聞いてしまった


「身体強化というスキルが無ければ魔力を集める事が出来てもずっと留めておくことが出来ない、仮に出来たとしても身体能力が向上する事はないんだ」


「あ〜…理解しました、放出する系の魔法やスキルだと集めた魔力は外に出ていき、身体に付与する系のスキルだと中に留まるって感じですか」


なるほど完全に理解した、物に付与するとか放出した後に留めたりとかはあるだろうか概ねこんな感じか


「改めて聞くが本当に10歳か?飲み込みが早すぎると思うんだが…」


「紛うことなき10歳ですよ、色々あったんでそこら辺の子供よりは大人しいですけどね」


転生者なんて言えるわけがないしな、絶対に面倒な事になる…


「まぁ良いか、さてそろそろ解除しないと疲れてくるんじゃないか?」


ファウスが身体強化を使って10分程が経過したが不思議と疲れてくる気配はない


「足で留めてるから魔力を消費しない!とかじゃないですよね?」


「確かに消費は少ないだろうが徐々に魔力は消えていくもんだ魔力Dならばそろそろ疲れてきても良いと思うんだが」


その後も数十分待っては見たが全然疲れてくる気配がなかった

ファウスの魔力も特に乱れている様子はなく減っている様子も見えない


「もしかしてだが…ファウスの魔力の固め方が良かったから消費が本当に最小限になってるのか?」


ヨダは仮説を立てたが、ファウスはとうとう身体強化をしてから1時間が経過した時に疲れが見えた。


「そろそろきついですね…魔力Dだとこのくらいの時間が限界ですか…」


流石にきつくなってきたのでファウスは固定していたスキルを解く、その瞬間に少なくなっていた魔力が霧散した事によりは足に魔力を流そうと少なくなった魔力が勝手に足に流れる


「ふぅ…流石に1時間はきついですね…」


魔力を消費し過ぎた事による疲労や軽い吐き気、頭痛がファウスを襲い、そのまま地面に倒れるように脱力する


「いや流石に1時間ずっとってのは初めてだな、保っていられるのはせいぜい魔力がC+以上からだからな」


ヨダは驚きと称賛が混じった声でファウスを褒めるが、疲れまくったファウスはそんな事より睡魔が凄かった


「流石に疲れましたし帰って寝ます、ヨダさんありがとうございました」


「いや、久しぶりに良い物が見れた良い魔法使いになるよ、頑張れだな」


残った体力も使い踏ん張るように立ったファウスはヨダと少し話した後にふらふらとしながらもしっかりとした足取りで帰路についた




「ん?……なんか忘れてるような…まぁいいか」


当然中に入っていったユーリの事なのだが、疲れきったファウスの頭の中には家に帰り寝る事しか考えられなかった。

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