表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二の人生でほのぼの生きようとしたら幼馴染が最強になったので自分も強くなろうと思います。  作者: 桜咲 朔夜
第一章 「ステータスというのはだいぶ理不尽」
1/3

一話「無難なのでお願いします」

更新遅いかもしれないけど完結できるように頑張ります

末永くよろしくお願いします。

俺はどうやら異世界転生をするらしい。


別に現世で死ぬほど働いてお金稼いでも特にやることもなくふらふらしてたからな、二度目の人生で生きれるならなんでもいいがどうせなら一度目よりは楽に過ごして行きたいな…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ー転生十年後ー


異世界転生をしてから十年が過ぎた、今日俺たちは職業ってやつを決められる。

俺たちが暮らす平凡な村の真ん中にテントが建てられ、テントの中の水晶でこれからの職業が決まる、これからの将来が決まる大事な事もあって警備兵もいるくらいだ。


俺は幼馴染と水晶待ちの列に並びながら、鑑定が終わり中から出てくる人をぼーっと見ていた。


「僕たちどんな職業になるのかな! ファウス!」


ファウスはこっちでの俺の名前だ、向こう(現世)でのありふれてた名前よりは全然良いし、家柄もまぁ平凡くらいな家生まれだから気にしていない。

むしろアル〇レッドとかク〇ードみたいな明らかに主人公みたい名前だったら今頃顔を抑えて転げまわってただろうな。


「あ~…最終的に楽さえできれば何でもいいかな、ユーリは何かやりたい職でもあるのか?」


そしてユーリ、こっちでの俺の友達…よりはまぁ幼馴染だな、こいつはとにかく明るくて俺みたいな根暗とは大違いで、人当たりもいいしこっちでの世界もいろいろ話し合った、ユーリは昔から冒険に憧れてたようだし良い職業が当たってくれればいいんだがな…。


「もっちろん!ほんとはS級スキルの【剣王】とか欲しいけど、僕は冒険がしたいから属性剣士とかかな! っていうよりファウス本当に何もないの?」


「何もないよ、強いて言うなら楽に仕事が選べる奴とかでもいいな…なんだっけ?能力処理?だっけか」


「違うよ!? 処理能力ってやつで…なんだっけ?ショリソクドガコージョー?するやつ」


この異世界ではお約束のスキルってのがあるらしく〇級で別れてるらしい、BとかAだったら良いやつでCとかDだとそこそこっていうやつだ。

まぁS級やSS級っていうバカみたいなやつもあるらしいが…。


「ま、俺には関係ないけどな」


「え? 結局いらないの?」


「まぁ完全に運らしいしな、昔から平凡だから無難なのにして欲しいけど」


結局こっちでも普通に過ごしてるだけだからな、きっかけさえあれば何かする気にはなれるだろうけど、正直望みは薄い…。


「次! ファウス・リザ!」


そして俺の番が回ってきた、期待半分でテントの中に入っていく。


「頑張ってね、ファウス!」


「ははっ何を頑張んだよ」


まったく目なんかキラキラさせて、今は俺なんかより自分の事を考えてほしいんだがな。

テントの中は意外と何もなかった、警備兵が一人と水晶を起動する女の人がいて、周りに最小限の装飾があるだけで机には水晶と職業の欄を書くための紙が置いてあるだけだった。


「へぇ~…その歳でそんなに落ち着いてるのって意外ね、他の子はもっときょろきょろしてたり緊張してたりで見てて可愛いんだけどね」


「……まぁいいわ、早く済ませちゃいましょう水晶の上に手を置いて貰える?後は私がやるから」


言われた通りに水晶の上に手を置きそのまましばらく待つと、水晶が淡く光り始める。

しばらく光ってる中女の人が紙に書き込んでいく…結構長いな、個人的に何も感じないから不安なんだが…水晶の光が消えた後に紙を渡される、紙はユーリと見る約束なのでまだ見ないで外に出る。


終わったのでテントを出るとちょうどユーリが中に入って行く所だった、顔は…めちゃくちゃ緊張してるなあれ…。


暇なので集合場所でぼーっとしていると、テントの周りに人だかり出来ていて騒がしくなっていた、喧騒からかよく聞き取れないがどうやら勇者が生まれたらしい、勇者といえば相当な高ランク職で世界だと七職しかいないはずだ。

その内の一人がこの村で誕生したらしい、ユーリが入った後だから気になるが…まさかな。


「ファウス~! 僕の職業決まったよ~!」


人混みを掻き分けるようにしてテントの中から脱出したユーリが嬉しそうに紙を見せてくる…、ってめっちゃ顔キラキラしてる!?


「おう、いやに嬉しそうだけどそんなに良い職業引けたのか?」


どんな時も凄い良い笑顔のユーリは、いつもの三倍増しくらいの笑顔を見せてくる、なんか背中にキラキラオーラも見えそうだ。


「うん! あ…せっかく一緒に見る約束だったのにごめんね…、ファウスはまだ見てないよね?」


と、思ったら急に負のオーラが!?


「い、いや全然大丈夫だぞ? 遅かれ早かれ見るものだしユーリも嬉しそうだから怒りたくないんだが、それより早く見ないか? 俺も自分の職業が何引いたか知りたいからな」


テンションが凄い上がると目先の事に集中しがちだから仕方ないけどな、実際全く怒る気もさらさら無いしなんだったらその凄いテンションまで行く職業が凄く気になるんだが…。


「う~…、本当にごめんね? じゃあ僕もファウスの職業見たいから一緒に見よ!」


「あぁ、えっと…、 これか?」


先ほど貰った紙を開く、結構色々書いてあるな…職業やスキルにステータス、熟練度等も簡素だがしっかり書かれている。


「え…っと、 【複製魔法士】でいいのか…? ユーリ、これ何か分かるか?」


俺は正直この世界の知識はあまりない、殆どユーリが武勇伝やら伝承なんかを話してくれたおかげで最低限の事は分かるが、スキルの中身とか効果はからっきし駄目だ。


「う~ん…なんだろう? 【複製】なんて僕も聞いたことないな…、ってそれSランクじゃん! 凄いよファウス! 後で大人の人に聞いてみようよ!」


ユーリも分らないとなると本当になんなんだろうな…意味的にはコピーとかそこら辺の能力だとは思うんだが、楽がしたい俺には凄い当たりかもな…、それにしても複製でSランクってどうなんだ?


「そうだな、ユーリにも分らないなら大人に聞くしかないな、ユーリはどうだったんだ?」


まぁ…、分らないなら考えても仕方がないしそれよりユーリの職の方が気になる。


「え? あ、そうだったね!僕はこんな感じなんだけど」


ユーリがスキル等が書かれている紙を見せてくれる


「え…何だこれ…」


職業:【剣の勇者】

名前:ユーリ・フィスカル

レベル:1

筋力(A-、0)敏捷(A+、0)魔力(B、--)特殊(EX、ーー)


スキル: 【S剣の勇者】【S万能】【A身体強化(中)】【A属性強化(-、-、-)】

【B気配察知(強)】


それは清々しいほどのチートだった。

ユーリつっよ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ