第29話 頼もしい相棒はGETしておくべき。
29話目、第二章スタート。
追記:誤字報告入れてみました。「ここおかしくね」って所があれば後書きの下辺りにあると思うので是非。
通用門を抜け、貴族街を足早に移動するノービスは先程まで聞いていたアルバの話を思い返していた。正直に言ってしまえば、得るものは無かった。恐らくアフターストーリーの様な物なのだろう。
だが、それでもヴェンデルが“白昼夢”を倒す事にあそこまで執着していた理由は理解できた。それだけでアルバの話を聞く価値があっただろう。
アルバから渡されたバスケットには数本のワインが入っており、一本は供え物として、残りはヴェンデルの為の物だろう。こういったものを見る限り醸造等が可能な生産スキルの需要は一定数存在するのだろうなと思ってしまう。
後でアルバにこのワインを売っている店を教えて貰おうと考えている間に、ヴェンデルの邸宅へと辿り着いた。いかにも貴族が暮らす家に見えるこれが元騎士団の宿舎と言うのだから驚きだ。しかしわざわざ宿舎を自分の家にする辺りヴェンデルがかつて騎士だった時代の思い入れが強い場所だったのだろう。人伝にしか話を聞いていないノービスにはその感情は計り知れないが。
「ノービス! 来たのか」
開放されている門扉の前にトリスが立っていた。傍らに佇む何時ぞやのメイドのエレーネ・ハイネスはトリスと二、三言話し屋敷の中へと消える。
「何話してたの?」
「いや、俺の部屋にお茶請けを持ってきてくれって話だよ。ちょっとノービスに話したいことがあってさ」
「話したいことって?」
「客が来てるんだ。ノービスも知ってる」
この時点で嫌な予感はしていた。
◇◇◇◇◇
「よぉノービス、久しぶりだな」
サカマキである。
「……良くもまぁぬけぬけと。クレハはどこにいるの?」
「あいつを便利なブレーキ役と勘違いしてないか? クレハは今仕込みの最中だよ。公式からの情報に目を通したか?」
自分を暴走列車と自覚しているのなら自前で自制心を身に着けて欲しいのだが。取り敢えず運営の情報と言われて心当たりはあるので頷く。
数日後、この王都を舞台とした防衛戦が始まる。何故このタイミングでと思わなくも無いがイベントの実施は決定事項なのでそれまでにどれだけの準備を整えられるかという所に焦点は合わせられる。
思い返されるのは先日の“白昼夢”戦。“白昼夢”本体から繰り出される怒涛の攻撃の回避、幻影の対処の遅れ、数多のモンスターに対する攻撃手段の欠如等々……、ノービスの弱点は突発的な出来事に対する判断力、経験が圧倒的に足りない所だろう。
例えば以前動画を見て見様見真似で覚えたカポエイラ。あの時は付け焼刃程度にはなるだろうと高を括っていたが、実戦では蹴りを使うという選択肢すら頭に浮かばなかった。恐らく、半ば無意識にそれでは戦力にならないと脳が判断した結果だろうが、だとしてもこの結果はノービスにとってショック以外の何物でもなかった。
そういえばスズが「細剣の扱いが全くなってない」と言っていたのを思い出す。スキルレベルとは別にそのスキルを扱う上での熟練度の様な物があるのかもしれない。【蹴術】みたいな蹴り技を放てるスキルを覚えてレベル上げと同時にこの世界の住人達に細剣や蹴りの扱いを学ぶべき――
そうだ、何の為の【ファルカトラ流剣術】か。足技の方は分からないがこうしてスキルとして【ファルカトラ流細剣術】がある以上それは流派として確立されている。
ユニークシナリオ中のヴェンデルとは立ちふさがる壁、エネミーとして戦っていたがこうして全てが終わった今なら純粋に剣を教えてくれるかもしれない。まだそうと決まったわけでは無いが可能性としては大いにあり得る。サカマキの話が終わったらトリスに頼んでみよう。
「で、話って?」
「んーほら、俺ってあの時ユニークモンスターの戦いに参加しただろ?」
「ダメージソースにはなってないけどね。あの茨の手助けはありがたかったから別に良いけれど」
「このゲームでは極論同じフィールドにいれば参戦したと判断される。だからこそ皆ユニークモンスターの情報を秘匿している訳だが……話が脱線したな。用事ってのは至ってシンプルな話だ。“白昼夢”戦のリザルトを分けに来たんだよ」
聞けば野暮用で戦闘から外れていた時にあるものを発見したのだがサカマキには不必要なものだった為にノービスとトリスの二人に譲ろうと思い至ったらしい。
「胡散臭い……」
「うん、本人の目の前で言う事じゃねぇよな?」
まぁ別に良いけど、と呟きながらストレージを操作するサカマキは一つの大きな袋を取り出す。子供が五人は入りそうな大きさの袋が何故かもぞもぞと動いている。袋の口は閉じられている為に中を見ることは出来ず、何が入ってるのか見当も付かない。
「何入ってるのこれ」
「害は無いから安心しろ」
答えになってない答えを返しつつサカマキが袋の口を開けた。
中にあった、というかいたのは二匹の黒い犬――
――まて、犬というか狼というかこれは。
「“天鈴山”の頂上に大穴を見つけてな、それがあのユニークモンスターの巣穴だったらしい。レアアイテムとか転がってないかと思ってちょっと調べてたら子犬が二匹いたから持って帰って来た」
「子犬って、これ明らかに……」
「十中八九ユニークモンスターの子供だ。あのまま放っておいたら第二第三の“デイドリーム”になる可能性があった。そこであの戦いで頑張ったお前ら二人にこいつらをどうするかについて丸投げしようと思ったわけだ。殺して経験値の足しにするのもテイムして戦力にするのもご自由にってな」
子供といっても親が体長3~4メートル程の巨体だ。子犬の時点で大型犬程の大きさはある。経験値として考えても脚として考えてもかなり良さ気な気もする。だが、そうなると何故サカマキは自分達に選択を持ちかけたのかという疑問が残る。誰にも知られる事なく“白昼夢”の子を確保したのなら悟られる前にサカマキが言った様に経験値の足しにしてしまえばよかったのではないか?
流石に親切心からという可能性は絶対にありえない事くらいは分かる。
「さっきから酷い事ばっかりだな。まぁ簡単に言えば誰にも知られる事が無いという事が不可能だったからなんだが。言っとくがクレハに感づかれたとかそういう事じゃねぇぞ? もっとえげつない奴に見つかったからそれを断念せざるを得なかった。……あれ相手に薔薇は意味無いからなぁ」
サカマキがそこまで言う相手が気になったが、「その内会うだろ」と取り付く島も無い。
どうしたものかと思案していると腹部に軽い衝撃、どうやら“白昼夢”の子の片方がノービスの腹に鼻を擦り付けていた様だが気に入られたのだろうか?
もうこの時点でノービスの選択肢は一つに定まった。が、純粋な疑問が一つ。
「さっきストレージから出してたけど所有権はサカマキにあるんじゃないの?」
「こいつら入れた袋は俺のだ。そういうスキルが手に入る職業があるんだよ、【奴隷商人】を始めとした特殊職はアイテムの所有権に関わらず自分のストレージに物を収納できるんだよ。収納しただけじゃ元の所有権が変わることは無いしストレージに入れてる最中は全てのスキルが使用不能状態になるからデメリットだらけだけどな。あ、もしテイムするんなら【テイム】のスクロールも一緒にやるよ」
「私は持ってるから大丈夫よ」
「何だつまらん、せっかく買ってきたってのに」
移動用の脚はどこかで欲しいと思っていたノービスが、何時ぞやスキル屋で買ってそのままにしていた【テイム】のスキルが漸く役に立つ時が来たらしい。
ノービスは自分に懐いたと思われる“白昼夢”の子をテイムする事にした。が、問題はトリスだ。
自分の父を殺し、祖父が憎む魔物の子だ。その心情は如何なる物か。
最悪この場では殺さなくともヴェンデルが殺してしまうかもしれないな、等と考えていると、トリスの部屋のドアが開く。茶菓子を持ってきたエレーネと件のヴェンデルだった。
エレーネは素知らぬ顔でテーブルに菓子と茶を用意したが視線は二匹の黒狼に定められ、何が起きても良い様に警戒していた。ヴェンデルに至ってはそっと身に帯びた剣――護身用の幾分かランクの劣る一振りではあるが大型犬程の大きさしか持たないモンスターの命を奪うには十分に過ぎた代物だ――に手を掛けた。
あくまでも秘めたる感情を悟らせる事なくヴェンデルは問いかける。
「トリス、……それは何だ?」
見ればノービスに懐かなかったもう一匹の“白昼夢”の子がトリスの足に体を擦り付けていた。母親が行ってきた事を知らず、それ故に過去の束縛を受ける事無く純粋にトリスを好いているのだ。
それを見てトリスは、己の逡巡など些細な物の様に思えて、どうでもよくなってしまった。ならばヴェンデルの問いに返す言葉は一つ。
「……サカマキが連れてきてくれた、俺の新しい相棒だ」
一片の迷い無くトリスはそう告げた。見れば愉快なものを見るようにサカマキがトリスを見詰めていた。トリスがその選択をした事が余程嬉しい様だ。
ヴェンデルの目が笑うサカマキへと向く。
「サカマキというのはお前か。一度会ったな」
「覚えてらっしゃる? それは光栄な事だな。いや何、俺は正しいと思う事をやっただけだよ。そいつらを野放しにすればいずれ多くの人の命を奪う。あんたらが薄々気付いてる様にユニークモンスター、“白昼夢”の子供だ、もしかしたら第二第三の“白昼夢”にって可能性もある」
であるならば幼い内に飼い慣らした方が色々と得だろう? とサカマキは口角を上げる。ヴェンデルが二匹をどう思っているかは明白、その感情によってヴェンデルが行動を起こしても正直な話どうでもいい。そこから先はトリスとノービスがどうにかすべきだろうから。
「……やはり“白昼夢”に子がいたか」
「確かにこいつらは“白昼夢”の子だ。直接戦った俺達なら分かるだろ? あいつの魔力と同じものがこいつらに宿っている」
全く魔力とやらを感じ取れないノービスだったが口を挟む事無く推移を見守る。ふと思い至りノービスは自分に懐いた方の子を抱き上げ、【鑑定】でステータスを覗き見た。
◇――◇――◇――◇
名称:――
LV:15
状態:好意
HP:433/433
MP:813/813
STR:108
CON:95
DEX:112
AGI:167
INT:123
MIN:82
LUK:14
スキル:所有数4
【直感LV.7】
【俊敏LV.5】
【気配遮断LV.5】
【幻影結界ⅠLV.2】
◇――◇――◇――◇
思いの外強かった事に内心驚いた。既にノービスに好意を抱いている事もそうだが並のモンスター――例えばダイヤウルフ等の――を相手にしても危なげなく勝利出来そうだ。純粋なステータスやスキル構成などから“白昼夢”の子と思わせる様な要素が散在するが特筆すべきはやはり【幻影結界】なるスキル、十中八九“白昼夢”が“天鈴山”の頂上を覆って見せたあの結界だろう。
だがスキルにⅠとある以上ランクアップでⅡやⅢも出てくる筈だ。惜しむらくは“白昼夢”の【幻影結界】がどれ程のランクだったのかを知る術を持たなかった事か。
ノービスの思案を他所にヴェンデルはトリスの足元に転がる子狼を睨む。“白昼夢”に類する全てが憎いのだろう、“白昼夢”を倒した今でもそれは変わらないとでも言うようにヴェンデルの手は変わらず剣に置かれている。
トリスが相棒と断言したのなら子狼の道は一つ。それを覆しかねないヴェンデルにノービスは言うべき事も固まらないまま問いかける。
「アルバからあなたが“白昼夢”に固執する理由は聞いたけれど、“白昼夢”はもう倒したでしょう? この子達は関係ないと思うけど」
「アルバめ……、放って置けば人の命を奪うかもしれない」
「テイムで味方にすればそんな事も起こらないはずよ」
「殺せば万一も起こるまい。……ノービス、トリスに協力してくれた事には礼を言う。だがこれは儂らの問題だ。お前に儂の苦悩は分かるまい」
確かに話を聞いただけのノービスは幾らトリス達と心を通わせたとてそれを真に理解する事は出来ない。ノービス――一条双葉が生涯で失ったのは己の体の一部だけ、父親を失ったトリスの気持ちも愛する者を二人も失ったヴェンデルの気持ちも分かりはしない。
だから第三者として言いたい事だけを言わせて貰う。
「しつこい様だけどもう一度言わせて貰うわ。あなたが憎んでいるのは“白昼夢”でしょう? あなたが騎士団長になったそもそもの原因であり、満月の夜あなたとトリスで仇を取った“白昼夢 デイドリーム”だけ。とんでもない猛獣なら話は別だけどこの子達が知っているのは“母親としての狼”だけ。憎しみの連鎖に巻き込む必要も意味も理由も無い」
だから、とノービスはヴェンデルを見据える。
「この子達を殺さないであげて」
「……」
ヴェンデルがきつく目を閉じる。再び目を開けた時には彼の手は腰の剣には無く、ゆっくりとトリスの前でしゃがみ込みヴェンデルを見上げる子狼を撫で上げた。
擽ったそうに目を細める子狼にヴァンデルはそっと溜息をついた。
「……何も魔物を扱うのが不満という訳では無い、儂だって昔は馬代わりの相棒に跨っていた。だと言うのに頑なに反対するのはただの、儂の我がままだな」
立ち上がり、こちらを見るヴェンデルの目からは先程の様に研ぎ澄まされた刃の如き冷たさは宿っていなかった。
「トリス、相棒というのなら、お前の立派な力になる様に育て上げろ。儂の伝手に【上位調教師】がいる、後で紹介しよう。ノービスもどうだ?」
ありがたい申し出ではあるが正直悩ましい。
幾つか理由はあるが一番の理由としては『それでは間に合わない』と直感的に悟ったからだ。ノービスは今回開催されるイベントに参加するつもりであり、その時の足として子狼を育てようと画策していた。
とは言え問題もある。餌はたまにモンスターからドロップする肉で大丈夫なのか、ログアウト中はテイムモンスターはどうなるのか等々。
そういった事をヴェンデルに告げると、
「飯は普通に肉を食わせりゃ良い、上手く取れないんだったら王都の肉屋でも覗けばそこそこの物が揃ってる。だがノービス達異人の事は詳しくは知らん。同郷の奴なら知ってると思うが」
と返ってきた。やはりそう言った点は同じプレイヤーに相談した方がいいのかもしれない。と考えて真っ先に頭に浮かんだのはこの世界でも有数のトップランカーたる自分の親友だった。
大まかな予定を定めたノービスはエレーネが用意した軽食や紅茶を存分に堪能した後、子狼を連れてトリス達と別れた。
サカマキの姿はいつのまにか無くなっていた。
◇◇◇◇◇
「……ふぅン?」
貴族街と平民街を繋ぎ隔てる城壁の上にサカマキはいた。手に持つのは一輪の花、あの夜しれっと採取していた天鈴草である。
見た限りこれと言った特異性は見受けられないが、もう一つの魂の疼きが教えてくれる。――これはある種の不可能を可能にしてくれる。
「これは良い掘り出し物だッたな」
無意識に笑みが浮かぶ。ならばまだ持ったままにしておこう。今もクレハが頑張ってくれているのだしわざわざ独走して掻き乱す事もあるまいと、サカマキは逸る心を落ち着けた。
「ノービスに会いに行くと言っていなかったか? こっちの仕事はとっくに終わったが」
「ゥん?」
噂をすれば何とやら、隣にはいつから来たのかクレハが座っていた。相変わらずの仕事の速さに苦笑しつつ労いを掛けようとクレハに向き直ったサカマキは尋常ならざる眼光をこちらに向けるクレハに気付く。
自分が何かしたかと逡巡している内にクレハがサカマキの顔を固定し、口を開く。
「お前はサカマキだ。【砂塵の蠍】のギルドマスター、それ以上でもそれ以下でもない。そうだな?」
「何言っテ」
「そうだな? お前は自分の力に呑まれる様な馬鹿じゃあない」
ここまで言われて漸くクレハが行っている事が理解できた。恐る恐る左目に手を這わせると、半ば予想していた事ではあったが左目どころか顔の左半分が茨に覆われていた。
本来左目に当たる場所に蒼い薔薇すら咲いているにも関わらずサカマキが知覚出来なかったのは己の意識が青薔薇を邪魔なものと認識出来なかった為だ。
馬鹿らしい事ではあるがサカマキの力の半分は自分がかつて討伐した【青薔薇 ブルーローズ】の力に依存している。力を最も上手く使えるものが自身に宿っているのだから気付けないのも無理は無い。
「アァ、少し待ッてクレ……」
(声がどんどん人外に偏っていくな、今までこんな事無かったんだが……ユニークモンスターの力には使用制限でもあるのか? クレハの声が効いてないのはいつも通りだが何故対処法を知っている? いや、それは今どうでも良いな)
サカマキは目を閉ざし、己の内面へと目を向ける。己の体に宿る、MPとは全く異なる魔力を感じ取る。心中にて蒼く咲き誇る薔薇を思わせる幻が見える程に一つの存在として確立された魔力は正しく【青薔薇 ブルーローズ】が持つ魔力である。
だが支配権は未だサカマキの手の中にある。
――お・と・な・し・く・し・て・い・ろ。
噛み含める様なサカマキの意思に、青薔薇の侵食が治まり、異変など無かったかのように元のサカマキの姿へと戻る。
「うん、治った。心配掛けたな」
サカマキの言葉に安堵の息を漏らしたクレハはやっと話を進めることが出来る状態になったな、と思いつつサカマキに問う。
「で、だ。言われたとおり【砂塵の蠍】のギルドメンバー全員に徴集命令を出しておいたが……本当に大丈夫か? 上位陣には穏健派が混じってるとは言え大抵はPKにならざるを得なかった様なプレイヤーばっかりだぞ、あちらこちらでトラブルが起きる」
「あぁ、そいつは良いな。そうなってくれりゃ完璧だ」
「――おい」
「分かってる。ガチで恨まれるのはシマウマ君一人で十分だ。唯でさえ不安定になってんだから更に不確定要素を増やす必要は無い」
その割には各方面に喧嘩を売っている様だが、と思いはしたがクレハは口にしなかった。
そしてサカマキの言う不確定要素というべきプレイヤーには、ノービスこそが最も近いのではないか。いずれにせよ自分騒動の火消しに回らねばならないだろう近い未来に思いを馳せ、そっと溜息を吐くのであった。
章タイトルの追加をすっかり忘れていました。それに関して一つだけ、今回出てくるcatedraliaは完全に造語です。やばそうでしたら変更しますが大丈夫そうならこれで。
読み方はカテドラリアです。




