冒険者ギルド
暑くて嫌になる。。
カレン王妃達が帰り、グレンは母と朝食をとっていた
「お母さん、この後なんか手伝いすることある?」
「ん〜そうね…。あとでお買い物を頼むかもしれないけど、いまはまだいいわ。 遊んできていいわよ」
「分かった!じゃ、食べたら出かけてくるね!」
グレンは目の前に出されてる食事を口へとかけこんだ。
「こら、もっとゆっくりと食べなさい!」
グレンは母に怒られてしまい、しぶしぶよく噛んで食べるのであった。
グレンは母と皿を片付けたあと、家を出て15分くらい歩いたところの『冒険者ギルド』へと足を運んだ。
冒険者ギルドとは色んな依頼がかけこみ、それを冒険者にお願いして解決するという組織だ。
依頼の内容は様々で、薬草の採取から魔物の討伐など幅広くある。
冒険者にはランクがあり、1番上のSから1番下のFまであり
Sランクはこのニクナスで片手で数える程しかいない。
それと、冒険者ギルドに加入するには13歳以上からであるため、グレンはまだ加入できていない。
そんなグレンがなぜ冒険者ギルドに足を運んだかというと、冒険者ギルドの裏に大きな訓練所があり、グレンは冒険者の訓練の様子を眺めるために冒険者ギルドに来たのだった。
(足の運び方、剣の振り方なんかやっぱり人それぞれなんだな。あの人こうやって足を動かしてたな……僕はまだあんな風にうごけないや…)
グレンは見様見真似で足さばきをマネしたりしたが
全然動きが違くて、うなだれた。
「ちっ、また『色なし』がきてんのかよ」
後ろから声が聞こえ、グレンが振り返ったさきには
3人の男たちがグレンを見下ろしていた。
(うわー。嫌な奴がきちまったよ…。)
グレンは心の中で悪態をついた。
グレンを見下ろしてる男の名は『ガンラン』といい、今年に冒険者ギルドに加入し、すぐにEランクになり
冒険者ギルドでは期待の新人として騒がれている人物だ。
ちなみに、ガランの兄でもあったりする。
「色なしの落ちこぼれがこんなとこに何の用だよ」
ガンランはグレンを見下ろしながら言った。
「お前には関係ない。僕がなにしようと僕の勝手だ」
グレンは売り言葉には買い言葉で返す人なのだ。
それに対して、ガンランは額に青筋をたて
「お前に口のきき方ってやつをおしえてやろうか?」
そう言い、ガンランはグレンにつめより拳をにぎった。
「やめなさい!」
まさにガンランがグレンを殴ろうとしたとき、1人の女性が間に割り込んだ。
「まったく、グレン君が見えたから来てみたら、
あなた達はなにをしているの!冒険者が一般人に手を出すのは規則で禁じてるはずですよ!」
「しかしよクロカさん。こいつが…」
「黙りなさい!」
「……ちっ、わかりましたよ…」
ガンランは踵を返し、ギルドの中にはいっていった。
「ありがとうございます。助かりましたクロカさん」
彼女の名は『クロカ』。
この冒険者ギルドに勤めている受付嬢である。
彼女はエルフ族であるため耳が長く、茶髪が腰まで伸びており、顔の造形が人形みたいに整っている。実年齢は不明で聞いたものは恐ろしい目にあうと噂されている。
「いいのよグレン君のためだもの」
クロカはグレンの頭をなでながら言った。
周りにいる男の冒険者はクロカに熱い目をむけ、なでられてるグレンには嫉妬の目をむけるのであった。
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