Day:1 売上は 生活繋ぐ 命綱
本当にくだらないです。
でもちょっと山田くんに同情してあげたくなるような、藤原に一発言ってやりたくなるような小説です。
少しだけ暇なときに、少しだけ笑って、少しだけ元気になっていただけたらと思います。
「おい山田太郎。別の名前を売ってやろうか。」
「いいよ!余計なお世話だよ!」
「といっても、まるで説明書に出てくるみたいな名前じゃないか。なんだ、え?嫁は山田花子か。」
「名前が嫌ならB組の山崎カレンの生写真でも売ってやろう。ほれ、今なら特価、一枚500円。」
「いるかよ!高いよ藤原!ってか俺山崎のこと好きじゃねぇし!」
「なんだ、美術の川田望先生か。そうかお前は年上好きか。」
机の右端には
『なんでも売りますby藤原便利屋』
と書きなぐった札がぶら下がっている。
そうだ。こいつは何の冗談でもなく、本気と書いてマジと読んで本気で何でも屋をやっているのだ。
しかもこいつの何でも屋は本当に何でも売っている。
絶版になった本、入手困難なコンサートチケット、隠し撮り、情報。
噂では裏の業界とつながっているとかなんとか。一度注文を受けたからには必ずやり遂げ、こいつの常連になっている生徒は多い。
しかし、常連となっている生徒と同じぐらい一回利用するだけの生徒も多い。
何故か。
答えは簡単だ、価格が半端ではないから。
まぁそれでも常連のほうが若干多いのはこの学校が私立のそこそこの金持ち中学だからだろう。
「おいこら山田太郎。何か買え。この学校で私を利用していないのはお前だけだぞコラ。」
「つか何で藤原そんなんやってんの?儲けでんの?」
「生活費だよ。うちはビンボーだからな。・・・はい私の情報言いましたー。500円いただきまーす」
「はぁ!?聞いてね―し!」
「ムッリー。はいムッリー。」
このお話は、バカでチョット頭のネジが外れた何でも屋藤原と、平平凡凡な中学生山田太郎の何気ない日常である。
自分で書いててちょっと山田くんを可哀想にしすぎたかなっておもいます。
まぁここは、うん、あれで(オイ
一話を読んでくださった方に感謝を。そして2話目も読んでくださることを願います。