結子の想い
その頃、学校では…
「なぁ、野木。中川ってどっか具合悪いの?ずっと学校来てねぇみたいじゃん。お前ら仲良かったよな?」
振り返ると、高木君が結子に問いかけていた。
「あ、そう…みたいだね、でも、よく知らないんだ…。」
気まずい思いで結子は答えた。
「…高木君、気になる?」
「は?そら気になるだろ?お前は気になんねーの?友達なのに。」
「そだね、心配…だよね?」
「?…変なやつ。友達なら、連絡すればいいじゃん。」
「…うん、そだね、連絡してみようかな。」
「おぉ、それがいいって。また結果聞かせろよな。」
去っていく高木の背中を複雑な思いで結子は見つめていた。
結局、高木君が凜に気があるんじゃないかと疑ったのは気のせいだったようだ。わたしのこと、どう思ってるんだろう。なんとも思われてないのかな?わたし、バカみたい…。勝手に凜に嫉妬して、ひどいことしちゃったかも…。どうしたらいい?凜、もう許してくれないよね?
その日、学校が終わって、結子は凜にメールを送った。
「久しぶり。どうしてる? 結子 17:28」
返事、くるかな?結子の胸に不安が広がる。何て話そう…?正直に嫉妬してた、って言う?無視してたこと謝る?
その日、結子からのメールを受け取った凜は、戸惑っていた。
結子、わたしのこと、気にしてた?
どうしよう?返事、した方がいい?
「結子、久しぶりだね。わたしはまぁまぁ元気にしてるよ。結子は? 凜 21:05」
返事、きた!どうしよう?何て返す?
「凜…、ゴメン!わたし、凜のこと、無視した。凜に嫉妬してひどい態度取った。 結子 21:11」
「え?嫉妬?なんで? 凜 21:13」
「…高木君が、凜に気があるんじゃないかと思って…。二人、なんだか仲良くなっちゃったから…。でも、わたしの勘違いだったみたいで、本当にごめん。 結子 21:21」
「そうだったんだ…。全然なんでもなかったのに。 凜 21:30」
「…凜、またわたしと友達になってくれる?学校、来るよね? 結子 21:39」
「…うん、そだね、ちょっと考えとく。 凜 21:51」
突然の結子からの申し出に正直、かなり戸惑っていた。
どうしよう?まことに相談する?でも、何て?どっちみち、結子と前のようには戻れないだろう。
だけど、結子を許せない訳ではない。どうしたらいいんだろう?その日はなかなか眠れなかった。