前へ目次 27/27 第二十七夜 産 頭上から唸るエンジン音。小型飛行機が鼻先を地上に向けている。 ぐんぐん下降し空き地に不時着。 通報せねばと焦るが住所を知らず。近所の家々で尋ねるも、誰もみな放っておけと言う。 やがて小型機は自力で飛び去る。 後には、なぎ倒された草地にいくつかの楕円形の鉄の塊。 街の住人は言う。鳥の巣だよ、卵を産みにきたんだな、そのうち温めに戻ってくるさ。 へぇ。私は相槌。 その瞬間、産み落とされた鉄の塊は弾けるように爆発した。