前へ目次 次へ PR 15/27 第十五夜 繋 やわらかな陽射しのもと、あたたかな手と繋がっている。 ほころぶ心地で小さな森の木立に足を踏み入れた途端、闇夜が訪れた。 踏みならされただけの道を辿り急ぎ戻るものの、道を誤ったらしく、どことも知れぬ古い団地の裏手に出た。 雷鳴轟き、稲妻が夜空を切り裂く。無数の光る鉾は地に刺さり夜を震わせた。 閃光を背にした黒い人影。ベランダから落下する。次々と。至るところで。 ただ立ち竦む。 右手が強く握られ、共に走り出した。 初夢。