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世界を背に拳を放て ~UCA-異能犯罪対策隊~  作者: 寝倉 響
黒猫-インビシブル・キラー-
25/63

終息。

 異能犯罪対策課の五人は一階に降り、警備室に集まった。

警備室の真正面には大きなモニターがあり、署内に取り付けられている全ての監視カメラの映像をそのモニターで見ることが出来た。

 

和多美(わたみ)さん、留置所の監視カメラの映像見せてくれ」

 火ヶ丸は警備室にある10席のデスクの内、部長と書かれたデスクに座る50代ぐらいの男に声をかけた。


 その男は名前を呼ばれるとこちらを振り向いた。振り返ったのは灰色の髪で頭頂部は毛が薄くなっている、それに中年太りした体型をした男だった。


「おお、火ヶ丸か久しぶりだな!! またいい店教えてくれよ」

 その和多美という男は、いやらしいニヤニヤとした顔でそういった。


「ああ、また今度な。それよりカメラ見せてくれ」

 火ヶ丸がさらにそういうと和多美は手元にあるパソコンを操作した。


 すると部屋を入って真正面にある大きなモニターが四分割されて留置所内の映像が流れ始めた。そこで火ヶ丸達は留置所の監視カメラの映像を確認した。

 そしてそのあとに羽枦署地下にある留置所へと集まった。


 監視役の警備部の二人と速世は、既に救急車で病院へと搬送された。

監視役の二人は意識があったが、速世の方は意識がないまま搬送された。

床には監視役の一人が吐いたとされる血が点々と残されていた。

 透道の入っていた檻に視線を移すと、檻の鍵は閉まったままで当然のことながら中には誰もいなかった。

 速世の入っていた檻は、救急隊員が速世を搬送したためドアが空いており、中の床には速世の血が大量に残されていた。


「ひどい有り様ですね」

 土井はその光景を目にしてそういった。


「透道の緊急手配の要請だな」

 火ヶ丸は事の重大さをしっかりと考えそう告げた。


 そして火ヶ丸は本部にこの事を報告し、透道の緊急手配がなされることが決定された。

 翌日、UCA関東本部から正式に透道の指名手配が決まった。

本部は透道の異能とこれまでの犯罪歴、そして監視カメラの解析でREVOLuZのタトゥーが発見されたことを加味して、有力な情報には賞金が出されることになった。

そして透道の脅威度に、A-RANK判定がなされることになった。



 一方、意識不明のまま病院へ搬送された速世は、なんとか一命をとりとめた。

速世は状態が安定するまで異能者収監所(ドルバグ)への移送日程がずれることになった。


 一方、透堂の行方は分からずじまいで今後も捜査が続けられることとなった。

しかしながら、羽枦署の人員の数や透堂がREVOLuZの一員だということなどを加味して、羽枦署での捜査は打ち切られ本部での捜査となった。


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