5月4日(1):二人の俺
オープニングに続けて第一話です。
まあこれもオープニングみたいなもんですが。
※〈大災害〉の日を間違えていた(5/3中、ではなく正確には5/4の0:00だったようです)ので修正しました。顔真っ赤。
ごうごうと。
落ちていく。
液状化したような暗雲を抜けて。
びりびりと。
分かたれていく。
駆け上がる稲妻を避けながら、
二つになって、
分離する。
別になる。
巨大な塔へと向かう。
落ちる場所が、
違っている。
――どこへ行こうというのか。
おしまいは、もう、すぐそこに――。
●
――目を覚ます。
感じるのは風。草のにおい、いびつに切り取られた青い空。
瞬きする。
あまりにも空がまぶしい。
ノイズの走る脳が、徐々に復帰しだす。
う、と呻いて、身体を起こした。
……どうやら、苔むした岩に、寝転がっていたらしい。
「……あ゛ー……?」
こんなズボンなんて持ってたか、と疑問する。
靴も違う。こんなブーツは履かない。鎖みたいなベルトもそうだし、マントみたいなものを羽織っている。
まだ少し痛む頭を触ろうとして、両手が何かを握っていることに気づく。
二本の木の棒、だった。
「杖……?」
なんじゃこりゃ。
そう思い観察してみれば、身長ほどもある長さの木の棒の先端に、小鳥がとまったようなデザインだ。
わずかに、脳が起きる。
いつも見ていた、見慣れたものだ。
愛用の、装備だ。
〈トラツグミの鼓笛・独唱〉と、〈トラツグミの鼓笛・二重奏〉。
マントは〈夜泣き烏の外套〉、ベルトは〈黒鉄のヒュドラ〉。着ているベストは〈ダンザブローズベスト〉、もしやと思って杖を手放し頭に触れば、気の抜けた虎の人形のような帽子――〈虎伏絶倒帽〉、つけている指輪は〈白虎瑪瑙〉だろうか?
俺だ。
『俺』だ――『奇妙丸』だ。
「なんだこれ……夢か……?」
周囲を見渡せば、見慣れた――そして、決定的に違和感のある場所。
アキバの街。PCの画面の向こうにあったはずのそれが、現実じみた光景として、ある。
まばらにある人影も、少しづつ起き上がっていた。
「はっ? えっ? ……俺? 女? うっそだ、マジか、痴女じゃねーか!!! くそ起きたぞ脳――あ、あああ?」
「なんだよこれっ、〈エルダー・テイル〉だってのかっ!?」
「お、おい、夢か!? イッツドリーム!? ウソだろデートが!」
「GM出てこい! いるんだろ!? どーなってんだよっ!?」
叫びが、寝起きの脳に響く。
ぼうっとした脳が、ゆっくりと起動し始める。
……〈エルダー・テイル〉。
そうだ。
ここは、たぶん、〈エルダー・テイル〉だ。
「……あああ?」
マジかよ。
遅まきながら、周囲の混乱に追いつく。
ふらつきながら立ち上がり、寝ていたのは道路だと理解する。
その辺の路上に寝ていたわけだ。
いくつもの廃ビルが立ち並ぶ〈アキバ〉の街。蔦が表面を覆い、森じみた雰囲気すら醸し出す、日本サーバー最大の街。
手指を見れば、見慣れたものとはわずかに違う。
左手にはスティックレバーを握りこんだタコがないし、右手には連射のためにできたタコがない。
まっさらな手指だ。
あ、と気づけば、メガネもない。
それなのに、視力は確保できている。
違う、肉体が、違う。
前髪も、実際の俺のモノとは違って、少し明るい色だ。
「……『奇妙丸』……なんだ」
周囲の人影も、鎧姿、ローブ姿、紳士的な姿もあるし、なんとも言えない服装の姿もあるし、猫、狐、さらにはせいぜい一四〇センチくらいの子供みたいなのもいれば、二メートルを超す大女もいる。
ゲームのアバターが、そのままいる。
……これは、夢なのか。それとも現実か。
頬を撫でる風。草のにおい、廃墟に切り取られた空、太陽に熱された石畳。
どれもひどくリアルで、しかし現実味が湧かない。
「……おーおー、そうだろうよ。お前は、奇妙丸だろうよ」
声がした。
少し低い女の声――あるいは、結構高い男の声。
振り返れば、痴女がいた。
褐色肌。まとめた銀の長髪を、左肩から前に流した女だ。少しタレ気味の碧眼が、半分涙目で俺を睨んでいる。
……どこかで見た、ような気がする。
誰だったか、と思い視線をブラすと、その下にあるモノが視界に入ってくる。
でかい――身長も高めだが、それ以上に、巨乳である。爆裂的ですらあった。
その巨乳を、下乳の見える胸当てでかろうじて隠している。鎧下はぴっちりと肌に密着するレオタード状のもので、下乳やへそのラインやVラインまで見えている。
下半身は、大きく広がったスカートのような鎧で覆ってはいるが、前はがばりと開いている。
……ニーソックスから続く褐色肌が艶めかしい。
その上にあるのは真っ白なぱんt――ではなく、レオタードじみた鎧下なのだが、まあ、総合していえば痴女だ。
そいつは俺にズンドコ近づいて、ぐーを握りしめ、
「おらぁ!」
「おおお!?」
なんとか回避する。
そのままラッシュに入られそうなところを、辛うじて止めた。
痴女はぐ、と泣きそうな顔になりながら、暴れ、口も出してきた。
「てめぇどーしてくれんだコラ!!! いや、俺か!? 俺だな!!! どーしてくれんだ俺ェ!!!」
ドスの利いた声だ――女にしては、やはり、少し声が低い。
男でも、そこまでおかしくないくらい――と、そこで気づく。
俺のこの姿は、ゲームアバターの姿だ。少なくとも装備はそうで、手指についても現実のそれとは違う。
そして眼前の女は――まさか、と思った瞬間、ウィンドゥ、としか呼べないモノが出た。
そこには、アバターネームやレベル、アイコンが表示されている。
装備名は表示されないが、見るだけで分かる。
胸当て――〈宿阿の胸鎧〉。魔法職には珍しい、金属系の防具。
召喚術士限定の高レベルソロクエストをクリアすることで得られる、HP・MP・防御補正が最大級、並みの守護戦士用鎧に匹敵する防具。
ただしその他の補正はむしろマイナスで、そのあたりはバランスだ。
レオタード――〈永劫なるや永久の被膜〉。『永劫シリーズ』と呼ばれる魔法職用の防具一式のうちの一つで、女性用のそれは真っ白でぴっちりとしたレオタードになる。
MP補正が非常に高く、消費MPをカットする能力もある。
腰鎧――〈丈高き霊鋼の聖衣〉、の腰パーツ。後ろに大きく広がったスカートのような形状で、全身そろえばセット効果が発生する強力な装備である。
腰防具が特に優秀で、MP補正だけで言えば現状でも最大級。さらに、最大MPを越えて余剰となったMPを一定値貯めておける効果がある。
本来足装備はズボン系なのだが、混成装備だからしかたない。
ニーソックス――『永劫シリーズ』の一つ、〈永劫なるや悠久の霊脚〉。ニーソックスとブーツのセット装備であり、MP補正と移動阻害に対する強い耐性を持つ。
そして背負っている長尺の杖――それこそが、眼前の女の装備、ひいてはビルドにおいての要である。
いずれも〈秘法級〉――もしくはそれに近しい〈制作級〉の装備だ。
俺が、数百時間をかけて集めた装備だ。
確信を持つ。
「もしかしててめぇ……俺かぁ!?」
「そうだよ、俺だよ!」
彼……いや彼女……どっちだろうか……ともあれ、『俺』は、苛立った様子で、名を叫んだ。
「――シャル=ロック、だ!!」
言葉には、膝が付随した。
「おごふ」
ニーソックスに包まれた褐色の美脚がみぞおちをヒットする。
力が抜けたところで手が抜けて、今度こそのぐーが顔面をヒット。
たたらを踏んでよろめいた俺に対してローキックが入り、痺れるような鈍痛が左脚から来る。
「くっそ、このっ!」
腕を伸ばせば、頬に当たる。押して距離を離し、なんとか仕切りなおそうとする。
涙目になった視界は、まずいものを目撃していた。
まずは、抜刀された杖。
『俺』の――シャル=ロックのメインウェポンだ。
「野郎マジぶっこ――ん?」
聞こえてきた音に反応してか、シャル=ロックが振り返る。
その視線の先にあるモノが、もう一つのまずいものだ。
三メートルほど上空に、何か……空間のゆがみとしか言えないものが見えていた。
同時、ファウファウファウとアラートが鳴り響く。
足先から、艶なしの黒い鎧が降りてくる。
〈衛兵〉――である。
「「あっ」」
同時に思い至り、さあ、と血の気が引く。
衛兵は都市結界内での暴力行為――平易に言うなら街中でPKの類を行おうとするとやってくる存在で、レベルにして百に相当する能力を持っている無敵の存在である。
戦闘系ギルドのトップクラスであろうが、タイマンではまず勝てない――上に、わりと何体でもやってくる。エネミー、モンスターの類というよりは、所謂『死神』とか、そういうシステム的な存在だ。
〈衛兵〉は地面に降り立ち、マントを翻し剣を振り上げ、
「…………ううむ?」
と、首をひねった。
ひねりたいのはこっちである。
〈衛兵〉は、システム的な存在のはずだ。
それが、こんな、首をひねり、攻撃をやめ、どころか剣をおろし、面覆いを開いてくるなど。
それが、こんな。人間じみた挙動など。
〈エルダー・テイル〉のNPC――〈大地人〉は、技術の蓄積により結構人間らしい挙動とかをするようにはできているが、しかし、こうまでの人間臭さはなかった。
息遣い、面覆いを開く手指の動き、鎧に付いた細かな傷だって、見たことがない。
「……うーむ……?」
〈衛兵〉の中の人は、至って普通の外国人のようだった。
シャル=ロックを見れば、眼があった。まったく同じタイミングで、こっちを見ていたのだ。
「君、ええと……奇妙丸様……で相違ありませんね?」
声が聞こえて、また同時に中の人を見る。
彼は、どこか遠いところにいるような、しかし確かに困惑の色を乗せた表情だ。
どういうことだ、と思いながら、返答した。
「ええと……はい、奇妙丸です」
「……ですよねえ……?」
首の傾げが逆方向に行く。
困惑しているのは、俺――俺たちも一緒である。
「すみません、なにか?」
「ああ、はい。都市の結界に、暴力行為の反応があったのですが……妙な反応でして、確かめに来たのです」
――結界。暴力行為――やはり、これは〈衛兵〉だ。
〈大地人〉が、こんなことを言うなんて、おかしい。
「妙……って言いますと? よければ、教えてくださいませんか?」
「ええ、反応はあったのですが、それは、奇妙丸様だけだったのです。通常であれば……そちらの、シャル=ロック様も反応があるはずなのですが」
「俺、だけ?」
俺だけ、と聞き、ああ、そうか、とそれらしい論を思いつく。
俺、つまりは『奇妙丸』と『シャル=ロック』で暴力行為が発生したが、『奇妙丸』と『シャル=ロック』はどちらも『俺』――同じものだから反応は一つしか出なかった……の、だろうか。
実際に魔法的なもので見ているなら、そういうことはあるのかもしれない。
「ともあれ……重度のことでもないようですし、今回は見逃しますが……」
違和感ココに極まれり。
〈衛兵〉が『見逃す』と来たものだ。
ゲーム中では誤爆であっても容赦なく襲ってきた存在が。
何故、と疑問する視線を受けてか、面覆いを下ろしかけていた衛兵氏が、再度口を開いた。
「ああ……どうも、先ほどから、〈冒険者〉の方々の様子がおかしいのです。以前は……」
衛兵氏は、そこで視線を落とす。
一瞬、言葉を探したようだった。
「私どもの言葉が届いていなかった……ようだったのですが、今はこうして話せますし……何か起こったのだろうとは思いますが」
「……ああ、」
それは、ゲームだったから……なのだろうか。
これが、もし、リアルになったとするなら。話が通じるようにも、なるだろう。
「ともあれ……先ほどから、騒ぎが多い。こんなことは、珍しいですね。その事情もあります……どうも、あなたがたは、この騒動の中ではごく小さな騒動のようですし。ですから、後回しにするということです」
「そうですか、分かりました。気を付けます」
シャル=ロックが、言う。
思考はわかる。見逃してくれるなら見逃してもらおう、だ。
片や〈付与術師〉、片や〈召喚術師〉。
六人PTでもキツいってのに、前衛もいない二人だけじゃあ無理ってものである。
それでは、と言い残して再度転移していく鎧を見送り、二人で顔を見合わせた。
「……どーすんだよ、これぇ……」
うー、と、『俺』は半分涙目になっていた。
こいつが俺だ、ってんなら、原因が自分自身にあることはわかっているはずだ。
俺が――こっちの俺、奇妙丸が悪いと責めるならば、同時に、眼前の俺、シャル=ロックも、自分自身を悪いと責めなければならない。
一度勢いが止まってしまえば、それに思い至る。
……知らんがな。
と言えないのは、こいつが『俺』だからだろう。
「……ここで話すのもなんだ、どっか、行こう」
「そうだな、おう……」
沈みながらも頷いてくれた俺……シャル=ロック、シャルに背を見せ、歩き出す。
その辺の無所属な廃ビルの中にでも入れば、話はできるだろう。
●
――時は五月四日。ゴールデンウィーク真っ盛り。
四十八時間くらいプレイしてやろうと、大量のコーヒーボトルや菓子の類を用意していたことを、覚えている。
ヌコ動用のマイクもしまって、シンセサイザーとかその辺の楽器類もしまって、余計なものは一切を片付けた。
〈エルダー・テイル〉、そして〈ノウアスフィアの開墾〉。
新たな地平、新たな冒険、新たな装備、新たな魔法。それが、俺を待っているのだ。
近頃はゲーム内でやることもなく、単純作業をしつつも、もっぱらヌコ動に歌をうpったりしていた。
それでもこの一週間は、アップデート直前ということで祭りじみた騒ぎが起こっていて、大変美味しいクエストが発布されたりしていて忙しかったのだが。
そうして準備を完了したところで、ふ、と思いついた。
サブPCで、サブキャラもログインしておこう、と。
〈エルダー・テイル〉は二十年ほども続く老舗タイトルであり、サービスの質もいい。
抱えるデバッガーの質がいいのか、修正する期間を長く置いているのかはわからないが、バグは少ない。
……が、それでも、大規模アップデート直後のバグが出ないわけでもない。
不具合の一つや二つはあるものだし――保証アイテムの一つや二つ出るものである。
今回はメインキャラの方でログインしようかと思っていたが、もし保証が出るならサブの方にも回したい。
よって起動。アップデート――サブをログインさせる。
二つのPCの画面に、『解禁まで00:10:29 もうしばらくお待ちください』と、表示される。
あと十分。
わくわくする。
さあ、冒険の始まりだ――
●
「……ってことがあったのは覚えてる」
「俺も同じだ……同じくらいまでしか、覚えてないな」
確認作業は、十分ほどで終わった。
誰にも言えない秘密――エロ本の置き位置だとか、いつも使うトイレットペーパーのロール数とか、自分で作ってみて一番美味かった料理とか――を交換し合い。
そして、二人――あるいは、一人で、ため息を吐く。
混乱の度合いは、シャルの方が激しいように感じた。
俺の方は、身長体格ともに現実に近い。
約一六五センチの身長で、現実とほぼ同じ。歩く分には違和感がない。
ただ、筋力の限界値がいやに高いというか、スペックが全体的に高いのは、歩くだけでも分かった。
シャルの方は、身長こそほぼ同値だが、身体のバランス――特に、胸部前面に重量物が付着しているし、筋肉の付き方からなにからなにまで違うはずだ。
顔立ちも、なんというか、母親に近いというか……俺が美人な女として生まれて、銀髪で褐色肌で碧眼だったらこんな外見になるのだろう。
両声類――男女どちらとも取れるような声、あるいはどちらの声も出せる喉の持ち主――として、姿と比して大して不自然じゃない声なことは、幸いか。
今ばかりは、そんな声の持ち主に産んでくれてありがとう、とおかんどもに感謝していることだろう。
「……本当に、ここは〈エルダー・テイル〉なのか?」
「だろうな」
頷き、ウィンドゥを出す。
自分のものも見えるし、ある程度の距離であれば他人のものも見える。
そこにあるステータスは覚えのあるものだ。
自分のものであれば詳細を見ることもできる。
ステータスを完璧に記憶していたわけじゃあないが、それでも大きな数字のズレはない。
スキルの習熟度についても同様――こっちの方が記憶が確実だ。
自慢じゃあないが俺は廃人で、金で解決できる範疇のことはほぼすべて解決してある。基本、覚えているスキルはすべて奥伝以上だ。
問題なのは、ログアウトできないってことと、GMコールができないこと、それと、VRMMOでもできたか、ってくらいのこのリアル感だ。
「中の世界か、それに極めて似た世界かは分からないが、似てるならそれでいいだろ、分かりやすい」
「そうだな」
リアル化しての問題点ってのはいくつか、いくらか、いやさ、いくらでもあるが。
ともあれ、俺――たちのレベルは、九〇。最大レベルだ。
これがゲームと酷似した世界だっていうなら、生きるだけなら全く問題もないレベルだろう。
宿に泊まって飯食って、で消費する金額は、生きるだけならレベル一〇くらいの狩場にちょっと行けば溜まるのだ。
その気になれば、付与術師である俺のワンパンでも死ぬようなモンスターたち。
「……モンスターって今でも殴れば金になるのか?」
シャルがぼそりと呟く。
同じ道筋を通って思考しているらしくてちょっとイラッとする。
言葉は、その苛立ちを乗せて荒くなる。
「あとで試しに行くしかねえだろ、それについては」
「もしダメでもクエストこなせばいいか。戦闘がもし不可能でも、俺なら運搬クエストこなせばいいし……」
そうだな、と頷いて、思考を声に出す。
「……生きるくらいなら問題ないだろうな」
そうだな、とシャルも頷いた。
だが、と言葉は続く。俺の思考と、全く同じ言葉だ。
「どうしてこうなったか、とかは気になるよな」
……ああ。
まったく、困惑しきりであるが、
「生きていけるのと生きていこうと思うのは違う――」
『俺』がもう一人現れるとか、不可解な状況の上に不可思議が積み重なったが、
「――もどる、とか。そういう、生きる理由って必要だよな」
それでも――
「……夢が覚めるまでは?」
「生きてる間は、かね」
肩をすくめて、言う。
「まあ、楽しもうぜ人生。そのためにゃ、金と力が必要ってもんだ」
――それでも、この状況。
五年と少々、遊んできたこの〈エルダー・テイル〉。
その世界に入ってしまって――まったく嬉しくなかったかと問われれば、嘘だったのだ。
→5月4日(2)
●〈白虎瑪瑙〉
白と黒のゼブラ模様の瑪瑙がついた指輪。
魔法のキャストタイムを短縮するだけ、しかしそれゆえ強力な〈秘法級〉装備。
魔法を連射するスタイルには向いているが、魔力の増強効果などはないので、魔力の影響が少ない支援者――つまり〈付与術師〉向きの装備。
勿論、他の装備で十分に強化したうえでこれを装備する例もあった。
ゲーム中は『シマウマ指輪』の名前で知られていた。