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怪物のおはなし  作者: NoN
1/6

1 最期のとき、貴方は。


ーーーーー あぁ、どうしてこんなことに。

人並みの幸せだけを願っていたのに。

貴方以外は要らなかった。


貴方を心から敬愛し、慈しみ、気にかけ、

一人の異性として愛していたのに。

誰よりも貴方に好かれる自分でありたかったのに。



言い訳じみた言葉しか出ない、嘆くことしかできない。


まだ薄暗い教会の中、


ぐちゃり、ぐちゃ。じゅる、じゅる。

ぐちゃぐちゃり。


液体の音だけがむなしく響く。



今はただ、貴方の首筋から滴り落ちる深紅の血から

ひとときも目が離せない。


もうじき朝になってしまう。


「あぁ、もういいんだっけ…」

自暴自棄になったまま、もう動かない"物"と化した

最愛の人を抱きしめた。


朝日が、昇る。




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