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異世界戦記 ~ここで俺は最強に至る~  作者: かげ2500
第4章 冒険者編 

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128話 嫌いな国の王女様

 私の名前はエレーナ・ノワラ。ノワラ国を統治する国王ディレオス・ノワラの一人娘であり、この国の王女。

 私には生まれ持った特別な力――『未来を視ることができる加護』がある。


 この力は私の人生において、何度も国を救い、家族を守ってきた。

 他国との外交が失敗し、戦争寸前まで追い詰められたときも、この加護のおかげで適切な対策を講じることができた。

 お母様の病が悪化する未来を事前に知り、早期治療に繋げることもできた。


 私は自分の未来視の力に絶対的な自信を持っていた。

 だから、ノワラ国に『光魔法』の適正を持つ少年が現れるという未来を視たとき、驚きながらも期待に胸を膨らませたのだ。


 光魔法は、この世界において最も神聖で崇高とされる魔法。

 その適正者が現れるのは数百年に一度の奇跡であり、ノワラ国にとっても希望そのものだった。


 私の未来視では、その少年の名前はカイル・ブラックウッド。


 辺境の村に住む彼が光魔法の適正を持っているという未来を視たとき、私はすぐさまお父様に報告した。

 お父様もその知らせに歓喜し、光魔法の適正者としてカイルを迎える準備を始めた。


 しかし――。


 カイル・ブラックウッドが光魔法の適正を持つ少年として迎えられるはずだったその日、悲劇が起きた。


 彼の適正が調べられた結果は、私たちの期待を裏切るものだった。

 彼は――黒魔法の適正者だった。


 黒魔法――。

 それは、世界中で忌み嫌われる禁忌の魔法。

 災いを呼び、破滅をもたらすとされ、ノワラ国では黒魔法に関する書物すらすべて破棄されている。

 それほどまでに恐れられた力が、光魔法を持つとされていたカイル・ブラックウッドに宿っていたのだ。


 この事実を知ったお父様は困惑し、瞬時に適切な判断を下すことができなかった。

 お父様はその場の勢いで、彼を「国から追放せよ」と命じてしまった。


 光魔法の適正者として迎えられるはずだった少年が、禁忌の魔法を持つ者として追放される――。

 そんな無残な運命を目の当たりにした私は、お父様のその軽率な命令を止めることができなかった。


 カイル・ブラックウッドは国を追われ、その行方は分からなくなった。

 だが、私の未来視は、彼が光魔法の適正者であるという結果を変えることはなかった。

 つまり、彼は光魔法と黒魔法の両方に適正を持つ『異端』である可能性が高いと考えたのだ。


 私はその結論に至ると同時に、お父様に再提案をした。


「カイル・ブラックウッドを再び探し出し、保護しなければならない」


 お父様は悩んだ末に私の提案を受け入れ、世界中で彼を探すために懸賞金を掛けることを決めた。

 彼を見つけ出すために国の冒険者ギルドにも協力を仰ぎ、『カイル』の名前を指名手配として広めた。


 だが、彼の行方をつかむことは困難を極めた。


 それもそのはずだった。

 私の未来視でさえ、彼の居場所を視ることができなかったのだから――。



 そんな中、最近になって一つの情報が入った。


 カイル・ブラックウッドが、ルミエラ・ノクターレという女性冒険者と旅を共にしているという噂を聞きつけたのだ。

 私は急いでルミエラの未来を視た。


 すると、彼女がエグザミートに入国する未来が視えた。


 ルミエラがエグザミートに入国すれば、カイル・ブラックウッドもそこに現れる。

 私はそう確信し、単身エグザミートに向かうことを決めた。


 だが、視た未来は徐々にぼやけ、定かではなくなっていった。

 彼に近づくにつれて未来が見えなくなる――それは、これまで経験したことのない現象だった。


 おそらく彼の中に宿る『何か』が交錯しているせいで、未来視が干渉されているのだろう。

 その時、私は気づいた。


 ――この少年は、ただの光魔法の適正者ではない。彼は、私たちの常識を超えた存在だ。


 私はその謎を解くためにも、カイルをこの手で捕らえる必要があると確信した。


 そして、私はルミエラよりも先にエグザミートに入国し、新国王となったドーラ王が偶然求めていたルミエラの情報を渡し、カイル・ブラックウッドの保護を要求した。


 結果、カイル・ブラックウッドは私の前に現れた。

 数か月前に会ったときよりさらに力をつけ、『勇者』と呼ぶにはまだ早計だが、彼ならきっと世界を変えられると、再開して私はそう確信した。


 そして、紆余曲折ありながらも彼を保護し、今私の目の前にカイル・ブラックウッドは立っている。



 ―――。



「やっと会えたわね、カイル・ブラックウッド。」


 エグザミートの城内、私の目の前には噂通りの少年が立っていた。

 私が未来視で何度も視た彼そのものだ。


 カイル・ブラックウッドは困惑した表情で私を見ている。

 無理もないだろう。これまで追い続けてきた者と、こうして対面する日が来るとは彼も思っていなかったはずだ。


「ここから、全てを話させてもらうわ。」


 私はそう言い、カイル・ブラックウッドに私が視た未来すべてを話した――。



書きたかった展開!やっとここまで来ました!ここからさらに世界を広げていきますよ!!

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