クーラーくんとおばあちゃん
今年の夏は、とっても暑いです。
おばあちゃんは、朝、起きてすぐにクーラーくんのスイッチを入れました。
「よぉし、今日も元気に働くぞ~」
クーラーくんは、ブルンと元気に動きだしました。
「あー、すずしい」
おばあちゃんは、気持ちよくなって朝ごはんもしっかり食べました。
クーラーくんは、
「よかった~! おばあちゃんのためにがんばるぞ!」
と、はりきっています。
真昼は、おひさまが、がんがん照りつけ、部屋の温度は上がります。
「負けるもんか!」
クーラーくんとおひさまとの戦いが始まります。
「おばあちゃんを守るんだ!」
クーラーくんは、ブルンブルン精一杯働きました。
おばあちゃんが、
「なんだかクーラーの風があたるとさむいわね」
と言って、クーラーくんのスイッチを切ろうとしています。
「あっ、しまった!」
クーラーくんは、大慌て。
スイッチを切られたら、おばあちゃんは熱中症になって倒れちゃう。
クーラーくんは、わざと力をぬきました。
「あら、ちょうどよくなったわ」
おばあちゃんは、また畳の上にすわりました。
クーラーくんは、ひと安心。
クーラーくんは、ほどほどの力で部屋を冷やしていきます。
おばあちゃんは、気持ちよくなって、お昼寝し始めました。
クーラーくん。
おばあちゃんのために、いつも働いてくれて、ありがとうね。