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俺はこの(狭い)世界で上を目指す!

 まてっ!! おいおい、俺は男だぞ!!

 一生懸命、手振り身振りで訴えてみるが、みずきには伝わらない。


「喜んでくれてよかった~~♪」


 っちっがーーーうう!!


 これはいけねえ。ひとまずずらかるぜ!!

 すたたたと、みずきの前から逃げだして、したたっと本棚に飛び乗った。


「るぅちゃん、どうしたのーー?」

 みずきに呼ばれているが、そしらぬ顔で毛づくろいをする。


「そうそ。おやつも買って来たんだよ」

 そう言ってみずきがバッグから取り出したのは、ドライフルーツだ。

 おお! アレ美味いんだよな~~~


 ひゃっほーーーい!!

 俺は喜んで、みずきの肩に飛び乗った。


 ・・・・・・


 ハッ!!


 気づいた時には遅かった。

 フリフリドレス姿ででっかいリボンを頭に付けられ、ご機嫌でリンゴを齧っているところをしっかりカメラに収められていた。

 ってか、もうモフスタに載せられている。みずき、はええよ。


 抗議の為に、みずきの手をバンバン叩く。

「んー? お代わり??」

 もう一個だけよと言って、みずきが差し出したリンゴを上機嫌で受け取った。


 もぐもぐもぐもぐ……うめえ……


 って、っちっがーーーうう!! けど、これは食べよう…… もぐもぐ……


 もぐもぐしている俺の目の前で、フリフリの写真のイイネが爆上がりしていく。

 おおう、あんなのが世間にはウケるのか。


 チンチラになってからの世界は、チンピラだった俺が知らない事ばっかりだ。

 そして、このモフスタグラムの中では、みずきのセンスの方が俺の思うよりずっとウケるらしい。


 それならみずきのセンスに任せておけば、俺はこの世界(※モフスタグラム)でのし上がっていけるんじゃないだろうか?

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