表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/26

忘れられない思い出だった

 猛スピードで車を転がす。

 こうしていると、あの頃の仲間たちとツーリング()をした事を思い出すぜ。


 特にヤスは一番のマブダチだった。

 いつだったか、互いに夢を語り合ったよな……


 俺は、女子高生の太ももで思いっきりほおずりしたいって、お前に語ったな。

 お前は、熟女がタイプだって言ってたよな。本当、お前の夢はビッグだった。


 ヤス…… 俺、あの時の夢を叶えたよ。

 お前は今も夢を追っているんだろうか……


 そうそう、アニキの車でのドライブ()も楽しかったよな。

 よく三人で海沿いの道を走ったっけ。


 俺とヤスが夢を語るのに熱くなりすぎると、アニキは笑いながら「捕まらないようにしろよ」って言ってたよな。

 優しい、いいアニキだったよ……



 ふぅ…… 回し車は…… いい……



 ハッ

 ついつい夢中になってしまった。

 気付くと、みずきのお宝生着替えタイムがはじまっている。


 うおおお、たまんねぇ!

 ケージにかぶりついて、じっくり眺めさせてもらう。


「はいはい。るぅちゃん、もうちょっと待ってね♪ 着替えの後はお散歩だって覚えてるのねっ」


 バンバンとケージを叩いてアピールする俺に、笑いながらみずきが言う。

 まさか、もっとやれーとか脱げーとかそんなアピールをしているとは夢にも思わないだろう。(そりゃそうだ)



 着替えが終わって、いつものようにモフスタグラムのイイネチェックをする。

 むむぅ、この間のクソガキといい勝負じゃねえか。


「ほら、こっちのお友達も人気だねっ」

 見せられたのは俺と同じチンチラの写真だった。

 こいつのイイネは、俺ほどじゃあねえがなかなかの数だ。

 新たなライバルか…… 油断できねえな。


「一緒に海沿いをドライブ」

 とコメントのついた、こいつがダッシュボードでお座りしている写真に目がいった。


 ……うん? この車…… ダッシュボードに飾られているぬいぐるみに見覚えがある……

 いや、見覚えどころじゃない。これは……


 アニキの車じゃねえか!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ