表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チンチラ転生~前世でチンピラだったはずの俺がチンチラに転生!こうなったらモフモフな可愛らしさでのし上がってやる!~  作者: 都鳥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/26

隣からいいにおいがするうううう

 玄関のドアが開き、そこからひょこっと飛び出した顔に見覚えがあった。


 ヨーコじゃねえか!


 ヨーコも俺らの仲間の一人だ。でも何度かアニキにアタックしては振られていたはずだが。

 とうとう押しに負けて付き合う事になったのだろうか??


 「こんにちは。いらっしゃいませ♪」

 にっこりと笑うヨーコ。すげえ嘘っぽい……

 ヨーコのこんな大人しそうな姿、今まで見た事ないぞ。


 居間らしき部屋に通される。

 そこでは普通の人っぽい大人しい服装のアニキが待っていた。

 な、懐かしい…… そして、カタギのふりをしているのが似合わねえ。ウケるわ。


 たまらずケージをバンバン叩いていると、みずきが「どうしたのー?」と覗き込んできた。

 おっと、今日は見合いだったよな。イカンイカン。


 気を取り直して、じーっとアニキを見つめる。

「可愛いですね」

 俺を見てにっこりと笑った。うおおお、アニキのその笑顔は、むしろ怖いぞ!

 でもやっぱり、俺の事はわからないみたいだ。


 アニキ―! アニキ―!!

 呼んでみても、口から出るのはキーキーとした鳴き声だけ。

 一生懸命、ケージから手をだして振ってみたら、ニコニコしながらアニキが俺の手を握った。

「はい、握手♪」

 ちっげえよ。


 えーっと、えーっと……

 こうなったら尻文字だ!!


 ア(ふりっ)二(ふりっ)キ(ふりっ)!

「ぷぷっ。この子、本当に可愛いですね」

 ……ウケた…… いや、そうじゃない。

 見ると、ヨーコも笑ってやがる。くっそーーー!!


 どうしたもんかと考えていると、ケージごと居間の隅に連れて行かれた。


「はい、お嫁さんだよー」


 そう言われる前に、俺の鋭い嗅覚は(メス)の匂いを捉えている。

 並べられた隣のケージには、何度も見かけたあのかわい子ちゃんが!


「ちぅ!」


 ゆりちゃんんんんん!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ