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彼は私の言いなり! 私の事、本気で好きなの?

作者: 七瀬








私の彼は、いつも私の言いなり。

本心を言わない彼と私は付き合っている。

優柔不断といえばそうかもしれなし、ただ本心を言わないといえば

そうかもしれない。

彼は、私が言った通りにする“言いなり男。”

ふたりで、デートしてても彼は行きたいところや何が食べたいかも

私にはっきり言ってこない。



『ねえねえ? 今日のデート何処に行こうか?』

『ウタは何処に行きたいの? ウタが行きたいところでいいよ。』

『じゃあ、公園に行く?』

『うん。』

『お弁当作ってきたんだ~一緒に食べよう!』

『うん。』

『何から食べる?』

『ウタは何から食べたい?』

『やっぱりおにぎりかな!』

『じゃあ、僕もおにぎりから食べるよ。』

『・・・・・・』







彼と付き合ったのは、私が彼を好きになったから

私から彼に、【告白】して付き合った。

彼は何も言わずに、私の話を最後まで聞いて最後に【うん】と頷いた。

それから私と彼の交際がはじまる。

でも? 私と付き合った彼はいつも私の言いなりで。

自分の意見を私に言わない。

いつも私の真似ばかりして、自分がどうしたいのか私に言わない。

付き合ってみて、私が想像していなかった彼が見えてくる。

もっと男らしい男性ひとだと思っていたのに...。

物凄く頼りないと感じる時もある。

それでも、私が彼と別れなかったのは、、、?

私の方が彼を“好き”だったからだろう。

私は不安になり、彼と会うと必ず彼に聞く事がある。



『ながとは? 私の事、どう想ってるの?』

『えぇ!?』

『ながとから、“私の事好きって聞いた事ないからさ。”』

『ウタは、僕の事どう想ってるの?』

『“もちろん、好きよ!”』

『僕もウタの事、好きだよ。』

『・・・・・・』

『何?』

『・・・それだと、私が、ながとに言わせたみたいじゃない!』

『そんな事ないよ。』

『絶対にそうよ!』

『そんなの気のせいだって!』

『・・・・・・』






彼に私の事を【好き】と言ってほしい私は、、、?

本音で彼が私に言ってるのか? 余計に不安になった。

ただただ、彼の心のこもった愛情を私に伝えてほしいだけなのに。

なかなか? 彼に伝わらない。

彼は、本当に私の事が好きなのだろうか?

私が付き合ってほしいと言ったから、イヤイヤ付き合ってくれた

のかもしないと感じる時もある。

それぐらい、いつも私は不安なのだ。






・・・だけど? 私と彼が付き合って1年半。

彼の口から、思わぬ言葉を私は聞いた。

私は思わず崩れ落ち、そのまま大泣きしてしまう。




『そんなに泣かなくてもいいだろう?』

『・・・だ、だって、だって、』

『答えをきかせてほしい!』

『うん!』






 

 *








・・・あれから3ヶ月後、私と彼は結婚式場にいた。

私は幸せだ。

あの時、彼が言ってくれた言葉は?



『頼りない僕だけど、ウタを幸せにするから結婚してください』だった。

彼が初めて、自分の想ってる事を私に伝えてくれた言葉を

私は絶対に忘れない。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] うう 良かった ハッピーエンドで!!
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