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こんにちわ

―――これは、今ではもう雪の下に埋もれてしまった彼と私の物語

私が彼に初めて出会ったのは夏が過ぎ、秋の足音が聞こえてきたころだった。

彼はキツすぎる香水のような香りを漂わせながらやってきた。

「ここへは何をしに?」

私は尋ねた。彼はこう答えた。

「等しく降り注ぐお日様から逃れに」

確かにここは避暑に打ってつけだと思いながら彼の話を聞いているとどうやら事情が違うようだった。

なにやら彼は物理的に太陽と戦っているようだった。なんでも最近は太陽の核をねじ伏せようとしているらしい。

仲間内から「外側の熱をちょっと消すだけでは焼け石に水だ」と抗議の声が上がったらしい。

そのせいで地球は温暖化しているのだがそれは彼らにとっては些事であろうし、彼らにとっては与り知らぬちっさな岩の一つでしかないのだから仕方ないといえるだろう。

そのあたりで私は思った。

「こいつ誰だ?」

当然の疑問だと思う。彼は忘れていたという顔をしながら言った。

「そういえば自己紹介がまだだったね。僕の名前は翡翠っていうんだ。僕らは君たちのいうところのヴァンパイアみたいなものでね。まあ血は吸わないし、太陽に焼かれるだけのクソ雑魚種族なんだけどね。」

つまり彼らはゴミだった。人類の優秀さを心の中で誇っていると彼は言った。

「ただまあ良いところもあるんだよ?軽い車ぐらいなら投げ飛ばせるし、酸素がなくても生きていけるんだ。あとほとんど飲まず食わずで生きていける。」つまり人類はゴミだった。省エネでハイスペックとか夢物語だろう。こいつらはS2機関でも積んでるのか?そこで私に一つの疑問が生じた。「いや、なんでわざわざ地球に来たの?」

「君の質問に答えるとするなら、ここは僕のホームグラウンドだから僕自身の力が高まってるんだ。他の星にも”水”はあげたんだけど、ここらへんで水が残ってる惑星はここしかないみたいで

ね。」...与り知ってた。そして次の疑問が生じる。さっきから疑問しか生じない。

「何故私の前に現れたのですか?」

水をくれたのはこの人だと知って私の態度は急変した。人間なんて安いものである。まあしょうがないと思う。この御方は実質神みたいなものである。神は答えた。

「資質がある人を探したら君がヒットしたんだ。」「資質とは?」「それは秘密」...はぐらかされた。明らかに大切だし終盤に聞いて「そういうことだったのか!」となる感じのセリフだったが私は追及することにした。「資質とは?」「こういうこと」神は流体であった。自分は吸血鬼とか言っていたが実際はスライムじゃないか。しかも私の体に入り込んでいった。これが寄生獣か。笑いが止まらない。最高の気分だ。多分笑っていられる状況じゃないと思う。ただ考えてみて欲しい。超優秀なスペックを持った神が我が身にお入りになったのだ。「君たちは太陽を浴びても死なないようだからね。体をお借りするよ。無論私もできる限りサポートする。普通の君たちじゃできないことが色々出来るようになると思うよ。」

放課後ティータイムに書いた怪文書です。平にご容赦を。初投稿です。

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