表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/51

分断1(アルフレッド視点)

すみません。今回短いです。

今日中にもう一度更新します。


 屋敷にはそれなりのゴーレムが保管されていたがゴーレム使いではない自分達で扱えるのはたった10体。 

 そのうちボーンのゴーレムが5体。これは、見回り用のゴーレムで量産型の戦闘ゴーレムだ。

 しかし、量産型とはいえ、一流のゴーレム職人であるおかんの作品だ。

 手に持った武器で戦うことしか出来ないシンプルな構造だが、その堅実さと頑丈さは並の兵士では太刀打ち出来ない強さを持っている。


 庭師のゴーレムが1体。

 戦闘能力は皆無だが、身軽さがうりで、今回、シャンデリアを落としたのもこのゴーレムだ。

 まぁ、シャンデリアが落ちた時にこのゴーレムも木っ端微塵となったが……


 後は、マネキンのゴーレムが1体。

 性能は、すべてのゴーレムの中で最下位。

 ただ、マネキン故に細かい動作を設定出来る。


 通信用のゴーレムが2体。

 ……といっても、通信用ということで2体で対となっている為、事実上2体で1体と数えるべきか。

 ゴーレムというには、異色な形をしている。

 手の平サイズの球体で、球体に向かって話かけるともう片方のゴーレムに声が届くという仕組。

 最も、実験用とのことで通信可能距離が短く、安定しないので俺とサーシャの通信にのみ使っている。


 そして、最後。

 加湿用液体ゴーレム。

 これもおかんの実験用ゴーレムだ。

 コップ1杯分の水を液体にするなり気体にするなり、操作可能なゴーレム。

 

 これらと俺、サーシャで、侵入者を返り討ちにするつもりだ。

 勝算は、十分にある。



◆□◆□◆



走る。走る。走る。その影を追って私は階段を駆け上がる。


「アルフレッド様!お待ちを、一人では危険です!」


 私の命令を無視して、一人の兵士が私の後を追ってくる。

 ああ、くそ。これで戦力が分断されてしまったか。しかし、まぁ、残り二人でもあの射手を倒すのに十分だろう。

 何しろ、こちらには銃がある。しかも、武装している片方がB級の冒険者。

 B級となれば、一流と言っても過言ではない。それと同時に銃まで持たせている。

 あの領主と勇者が残っていない屋敷に、これに対処出来る人間がいるとは思えない。

 つまりは、負ける要素は何一つないということだ。



「あははははははは!!」

 感情に任せて、トリガーを引く。

 ダダダダ、と響く連射音と共に、飾られていた壺が音を立てて割れる。

「愛しの姫。さあ、逃げないと狼さんが追いつきますよ!」


 痛い痛い、楽しい。ああでもやっぱ痛い。


 銃の連射音が、脳を刺激し苦痛と高揚感で顔が変に歪むのがわかる。

 貴族としてはあるまじき表情だろう。ああ、だけどそんなの関係ない。

 この追走劇がとても楽しいのだからっ!


 彼女が、慌てて部屋に飛び込む。

「そんな場所に逃げ込んでも無駄ですよ。姫ぇ」

 屋敷の大きさを考えても、そこは袋小路。彼女を追うように部屋へと入り込む。


 そこは彼女の部屋なのだろうか?壁には、汎用魔術の術式が書かれた絵が飾られている。

 よく貴族の家だと、物覚えのいい幼い頃に、汎用魔術を覚えさせる為、汎用魔術の術式を目の届くところに描くという。

 幼い頃、自分もそうやって魔術を覚えたものだ。

 

 部屋を見回す。

 一見、彼女の姿は無い。

 しかし、ベットに不自然な膨らみがある。


 にやり、と頬が吊り上がる。

「どーこーにいるのかなー」

 そう言いながら、ベットの近くの壁に向けて、銃のトリガーを引く。

 その轟音に合わせるように、布団がびくり、と震えるのが解る。


 かつ、かつと、わざと音を立てて彼女に近づく。

 そして、布団を掴み、そして……


「みーつけたー」


 バッと布団を剥ぐ、そして、そこに居たのは……


「あ?」



 そこに居たのは、金色の髪と彼女と同じ服を着た、ノッペラボウの顔の何か。

 それは、ゴーレムだと気づくと同時に、ばたん、と何かが倒れる音がする。


 それは、俺を追ってきた兵士。

 外傷は何一つ無い。なのに、起き上がる気配は一切ない。


「なにが?」


 そういうと共に、すぐに違和感が体を駆け巡る。

「ごぶっ」

 呼吸が……出来ない!!

 喉の奥に感じる液体の気配。息を吸い込もうにも、その液体が邪魔して吸い込むことが出来ない。

 息が苦しくなり、酸素を求め、もがくが何もできない。飲み込もうにもその液体は全く動く気配を感じない。


 ばたん、と地面に倒れこむ。

 次第に意識が遠のく中、煌めく刃を持って近づくゴーレムを見つめ、私は―――




ちょっと視点を分けすぎました。最初から三人称のほうが良かったかな?と思う今日この頃。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ