表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔天創記 (五)  作者: ちゃすけ丸
第12章
63/107

~ 62 ~

「何について聞きたいの?」



 怪訝な表情を浮かべるリノに向かってフィーネは「そんなに警戒しないで。 大したことではないわ」と切り出した。



 笑顔を見せてくる彼女に怪しさは増すばかりだが、断る理由が無く今度はリノが無言で続きを促すと、フィーネは「あなたの兄について知りたいの」と言った。



「お兄ちゃんのことですって?」



 予想していた質問と乖離があったのか、驚いた表情を浮かべるリノに対してフィーネは淡々と続ける。



「あなたは異様なまでに兄の力を信じている。 それはどうして?」



「妹がお兄ちゃんの事を思ってはいけないと言うの?」



「そうは言っていないわ。 ただ今日一日彼の行動を見てきたけれど、悪魔と渡り合える力を持ち合わせているようには見えない。 それどころか対峙する度胸すら無い。 彼がどれだけ本気を出したとしても下級悪魔一匹たりとも倒すことができない。 そんな優男にしか見えないのよ。 それなのに、あなたは随分と兄を信じているみたい」



「それは、あなたがお兄ちゃんの事を何も知らないだけよ」



「そうね。 だから知りたいの。 話してくれるかしら?」



 鋭い視線を向けられたリノはしばらく唸った後「しょうがないから話してあげるわ」と答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ