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魔天創記 (五)  作者: ちゃすけ丸
第9章
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~ 47 ~

 戻ってきた仲間を出迎えたマリアンとリルは驚いた。



 見知らぬ人が四人、しかも明らかに成人前の少年少女が増えている。



 自分と同年代と思しき彼らに興味を抱いたリルが「ご主人様がこの四人を助けたですか?」と尋ねると、レイヴァンは首を振り「助けたのはブライトで、俺ではない。それに救助したのは少年だけで他の三人には奇襲されただけだ」と答えた。



「……奇襲?」と首を傾げるリルに向かって主人のレイヴァンは続ける。



「リル、とりあえず全員分の食事を用意してくれ。 食事を終えたら日が沈むまで歩くことになるから量は多めにな」



「この人たちの分もですか?」



「そうだ」



「食料に余裕はないですよ?」



「なら、彼らに優先的に与えてやってくれ」



 振り返るレイヴァンに釣られリルが視線を向けると、其処にいた四人のうち青髪ツインテールの少女が険しい表情を浮かべながら答えた。



「私たちだって携帯食ぐらい持っているんだから、施しなんて要らないわよ!」



「……ご主人様、どうしてこの人は機嫌が悪いですか? もしかして、お腹が空いてるですか?」



「別に悪くないし、お腹も大して空いていないわよ! ただ、大人げない発言をする人が居るから呆れているだけよ!」



 主人が答えるよりも早く、こちらを睨みながら答える少女の様子にリルは「明らかに機嫌が悪いです」と零してから食事の用意を始めた。

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