表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔天創記 (五)  作者: ちゃすけ丸
第1章
4/107

~ 3 ~

「実は御館様から伝言を預かって参ったです」



「……伝言?」



「はい」



「内容は?」



「最後の封印は私が解くから手出しは無用とのことです」



「冗談でしょ」



「御館様は冗談をおっしゃるような御方ではございません」



「最後の一つを横取りだなんて図々しいにも程がある」



「メフィストフェレス様は既に五つの封印を解き、多くの同朋を助け出されました。 既に十分な功績がございます。 最後の一つにつきましては……」



「嫌だ」



「メフィストフェレス様!」



「それ以上言ったら、その鼻を削ぎ落とす」



 メフィストフェレスの言葉にウコバクは押し黙った。



 格上の悪魔に口答えをするのは本意でなかったし、何より目前の相手は言ったことを必ず実行するのだ。



 自慢の鼻を失う訳にはいかない。



 しばらく沈黙を続けると剣から手を離したメフィストフェレスが尋ねた。



「ベルゼさんは最後の封印について何か情報を得ているのかい?」



「詳しくは存じませんが、このような伝言をされるのですから、おそらくは何かしらの情報は得ているものかと」



「確かにそうだ」



「実際、そうそうたる皆様に指示を出されておいででした」



「それは興味深いね…… よし、決めた。 今からベルゼさんに会いに行こう。 ベルゼさんから最後の封印に関する情報を聞き出して、他の誰よりも先に僕が封印を解放してしまおう。 これで万事解決だ。 我ながら冴えていると思わない?」



 屈託のない笑みとは裏腹に凍てつくような瞳で同意を求めるメフィストフェレスに対しウコバクは慌てて「おっしゃるとおりでございます」と答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ