表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔天創記 (五)  作者: ちゃすけ丸
第17章
102/107

~ 101 ~

 レイヴァンたちが村から出ようとすると、入り口には朝市とは違う別の人集りができていた。



 安全が確保されていない道では悪魔の襲撃に備え複数名で行動する事が望ましい。



 しかし、多すぎても機動性が損なわれ支障が出る。



 今集まっているのは間違いなく後者に当たる人数で、これだけの人が一斉に村から出立しようとしていたら最早事件だ。



 これは何かが起きていると察したレイヴァンは従者のリルに向かって様子を見てくるように指示を出すと、彼女は「お任せあれです!」と快諾するや否や、一目散に人の輪へと向かっていった。



「……大丈夫なの?」



 小さい身体なので群衆の中へと分け入るのに苦労するのではないかと思わず不安を口にする女学生のリノ。



 そんな彼女の心配をよそ目にリルは直前で黒猫へと姿を変え、人々の足元を巧みにすり抜けて行く。



「そんな! ……嘘でしょう!?」



 変身を目の当たりにした学生たちが各々に驚きの声を上げ、どんな精霊術なのかと話し合っている間に調査を終えた黒猫は主人の下へと戻ってきた。



「何があった?」



 レイヴァンが早速尋ねると、リルは瞬く間に姿を人へと戻し質問に答える。



「大きい悪魔が暴れていて道を塞いでいるらしいです!」



「大きい悪魔だと?」



「何匹かいるらしくって必死に逃げてきたって、お兄さんが言っているです!」



彼女の報告を聞いたレイヴァンは「どうやら厄介な事が起きているようだ」と呟き群衆の輪へと近づいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ