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† 『蛇』 †











あーーーーーーーーーー・・・・・・身体中が痛い・・・・・・首・・・・・・痛い。


揺れる車内。誰も何も喋らない。


今は何日の何時なんだろう・・・・・・?


暗闇の中走り続けるタクシー。左隣の女性の足元を外灯が照らした。その女性の足元に『蛇』が見えた。


(あ・・・・・・蛇だ・・・・・・)


そう思った瞬間外灯は無くなり車内はまた暗闇に包まれた。


(蛇・・・・・・見間違いかな?)


少しして外灯が。やはり『蛇』がいる。縞模様のさほど大きくない『蛇』がうねうねと女性の足元で蠢いている。


(凄いな・・・・・・タクシーの中に蛇がいるって・・・・・・田舎ってスゲー!)


何故だか分からないが、そんな明後日な事が思考を過った。そしてまた暗闇。たまに外灯が照らす度に思考だけが頭を過る。


(田舎って凄いけど・・・・・・この人は気付いてないのかな?)


(気付いてないのなら、言った方がいいのかな~・・・・・・あ・・・・・・次、明るくなったら言おうかな~?)


(あ~~~~~・・・・・・言った方がいいのかな? ・・・・・・パニックになるかな?)


(どうしようかな? ・・・・・・あ、暗くなっちゃった・・・・・・)


(言おうかな~?・・・・・・ん? 2匹いるな~~~ん~・・・・・・どうしようかな?)


こんな感じで、ボーッと思考だけが過り続けたが結局言わなかった。










確かに長かった。


いったい何処まで行くの? 何処まで連れて行かれるの?


タクシーの料金メーターがガンガン上がり金額が・・・・・・。


もしかして・・・・・・この料金も私が払わないといけないのかしら? 金足りるかな~~~☆


・・・・・・凄いぞ! 4万越えちゃった★


最終的にはいくらまで上がったのかは覚えていないが、この料金を請求されることはなかった。




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