† 身辺整理 †
‡ 前書き ‡
必ずお読みください。
‡ ご忠告 ‡
『善者』ならびに『偽善者』の方々は読まないことをオススメいたします。
・・・・・・言いましたからね? 書きましたからね? この先読み進めると決めたのはあなたご自身だということを肝に命じてくださいね?
読み終わったあと、もしくは読んでいる途中にご気分を害されましてもわたくしは一切責任を取りませんので、あしからず。
苦情、非難、お叱り、説教、説得などの言葉は全て無視とさせていただきます。
私の偏見や悪意やらに満ち満ちた言葉、文字の数々・・・・・・気軽に気楽に笑い飛ばしていただければ大変嬉しいです。
一応、書いておきます、聞いておきます。
読んでみていただけるのですね?
色々あったりなかったりで私は自殺旅行を決行することにした。
『身辺整理』しないで逝く人もいる。
完全ではないにしろ私は『身辺整理』をすることにした。
とはいえ、これがなかなか大変で・・・。思うようには進まない進まない。
『身辺整理』しながら何処で死のうかしら?なんて思いながらネットで死に場所探しも同時進行。
死に方は『首吊り』。これはすぐに決まった。
知る人ぞ知る。『某マニュアル』
この本だけは本棚にずーーーーーーーーーー・・・・・・っと持ったままだ。今まで処分する機会はいくらでもあったのに、だ。
心のどこかに(いつか必要に!)と思っていたのは確かだ。
この本とネット上の情報をかき集めた結果『首吊り』に決定♪
『吊り』に必要と言ったら? そう! ロープ♪
『登山などで使う命綱に用いるロープがいいでしょう』
ほほう・・・なるほど。確かにそれなら丈夫で切れる心配はほぼ皆無。
もしくは『大型犬用のリードでもそこそこの強度です』か・・・・・・。へ~~・・・リードでもいいんだ。
『ただし、その際にはぶっといロープを何本か編んだようなタイプの物にすること』
ふむふむ。なるほどなるほど。
いや~~~、勉強になります!
『太さは16㍉~18㍉がオススメ☆ ただし、首の太さは人それぞれなので、これがベスト! という太さはない。あとはフィット感や好みの問題』
そりゃそうだよね~。フィット感・・・好み・・・。
私は忘れないように携帯電話のメモに書き込んだ。
この時私は初めて某巨大サイトに書き込みをした。
詳しくは書かないが、改めて『ネット上の人間』というものがいかにあやふやででたらめなものかを実感した。
色々と『自殺志願者』の方々とネット上でやり取りをしたが、本気で逝こうとしている人は本当にごく僅かしかいないのだろう。
あとはただの野次馬ばかり・・・四六時中暇をもて余している人のなんと多いことか。
まあ色々あった結果ネット上での私は『自殺者を狙う悪質な糞レイプ野郎』という、くだらない扱いになった。
思わず笑ってしまったほどの、くだらなさだ。
人間の流れ易さが目に見えてなかなか面白かった。と同時に人間ってくだらない。生きてる価値あるの?
悲しいかな私もそんなくだらなく、価値もない人間の一人にすぎない。
うん、そうだ。
私の決断は間違いではない。やはり死ぬのがいい。くだらない人間がたとえ一人だけでも減るのは悪いことじゃない。
むしろ良いことなのでは?
地球に優しいのでは?!
さあ、お片付けお片付け。身辺整理身辺整理。
明日はロープを見に行こう♪
そうして私はまた、なかなか終わらない掃除を再開した。
ああ忙しいわ~。死ぬのも大変ね~。
生きるのも大変なら死ぬのも大変って・・・・・・や~ね~もう☆
次の日になっても、終わらない片づけ・・・・・・いかに自分が 物欲にまみれていたかがよく分かり、恥ずかしいったらない!
あぁもう・・・なんなの自分! よく今までこんなに買って、溜め込んでいたものだな?!
今となっては無駄な物だらけにしか見えない部屋を見渡す。
もういい加減面倒くさくなってまいりました。マジで! わたくし早く死にたいのですが?! よし! もういい! 何でも買い取ってくれるというリサイクルショップに電話だよ!
そうか・・・・・・明後日にならないと来てもらえないのか・・・。ま、いっか。じゃあ明日こそはロープを買いに行こう!
うわ~なんだろう? なんだかワクワクするよ! ちょっと楽しくなってきたぞ♪
ロープか~、どんなのがあるんだろう? 色は何色にしようかな~♪
ああ~~~、楽しみ! おやすみなさ~い♪
あら、可愛いじゃな~い♪ ニャンちゃんワンちゃん達ご機嫌いかが?
やって来ました。ペットショップ。
ああぁ~~~・・・・・・いいわ~癒されるわ~~~。相変わらず動物達はいいわ~。可愛くて、そこにいるだけで和むわ~~~。癒されるわ~~~。
癒されながらたどり着いたのは・・・・・・来ましたよ! イエス! 無駄にテンション上がるーーー! 待ってました!
リードコーナーーーーーー!!!
イエス! イエス!! ヒュ~♪ ヒュ~~~♪
さっそく物色開始!
おお~~~! あるね、あるね~! 大型犬用でロープみたいなやつ・・・。
携帯を取りだし書き込んでおいたメモをチェック!
『太さ16㍉~18㍉』・・・・・・おっ!どっちの太さもあるじゃん♪
まずは16㍉を手に取った。何て言うか・・・・・・ギュッ! っと詰まってます! みたいな感じでいいわ~。
さてと・・・フィット感はどんな感じなのかしら~~~? ・・・・・・って! 危ない! 危ない!! その場で首に巻いてみるという暴挙に出てしまいました★
誰も見ていないようだから良かったものの、万が一にでも見られていたら・・・。
あ~ヤバいヤバい・・・危ない危ない・・・。テンション上がりすぎ! 落ち着け35歳! 落ち着きなさい!!!
とはいえ? 困った・・・・・・。フィット感が・・・最期だものフィット感は大事だと思うのよね~・・・・・・。
ああ! どっちだ?! フィット感・・・最期・・・最期・・・・・・。
!!!!!! そうだわ! 両方買っちゃえ~! だって最期だもの! そんなに高価な物でもないんだから! と、16㍉と18㍉の2本のリードをお買い上げ♪
色は黒と赤が交差していて、見ようによっては『グロテスク』な感じで私好み♪
まさか自分の首吊り用として買ったなんて微塵も思ってない店員さんの爽やかな、
「ありがとうございました~~~!」
の声を背に受けて私は颯爽とペットショップを後にした。
足取り軽やかに帰宅。
さっそく買ってきたばかりのリードを手に取り眺める。なんか・・・いい。
撫でてみた。うん。いいわ~・・・。
頬擦りしちゃった♪ すごくいい!!!
ああ、もし端から見られていたらこれほど怪しく妖しい光景は滅多にお目にかからないのでは? 見ようによっては『グロテスク』な黒と赤が絡み合った2本のリードを撫で回し、うっとりと見つめ、頬擦りし、愛でる熟女。
これほど「逝ってよし!」という言葉が似合う光景はなかなかないと思うぞ★
ご安心を! 逝く気満々ですから! その為のリードですから!
――――――――
「買い取り金額は・・・・・・こちらになりますが、どうします?」
ウッヒョーーーーー!!! 思っていた以上の安値だね?!
何でも買い取り屋が電卓に叩き出した金額は、笑うしかないほどの安価です。とはいえ、もう要らない物の上にわたくし自身も後は死ぬだけの者ですから、もちろんその最安値で引き取っていただきました。
「ではまた何か御用がございましたら是非、呼んでください!」
笑顔で帰って行く何でも屋のお兄さん方。
ははは・・・・・・何でも買い取ります? ・・・・・・嘘つきーーーーー!!! 「何でも」じゃないじゃん!!! 家電などが無くなった部屋に残されたカラーボックスやテレビ台や本棚等など・・・。
おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 棚系ほぼ全滅?! 買い取り不可だと?! 「何でも」の名を堂々と掲げるのならば、棚だろうと買い取れよ!!! 1円でもいいからさ!!!
嘘つきーーーーーーーーーー!!!!!!
・・・・・・うんまぁ、いいけどね・・・。私もたいがい嘘つきですから。
「へぇ~そうなんですか。お仕事頑張って行ってきて下さいね!」
って、お兄さん達超爽やかな笑顔で言ってくれたな~~~。
・・・・・・嘘です! ごめんなさい! わたくし平然と笑顔で嘘つきました!
「ええそうなんです☆ 仕事で海外に行くことになっちゃって・・・ねえ? 家電とか大きな物持って行くの大変でしょう? だから・・・」
ウッソで~~~~~す! 仕事で海外?! ウッヒョーーーーー! 格好いい~♪ ヒュ~♪ ヒュ~♪ シンガポールとか言っちゃった☆
はいごめんなさい! 嘘! ぜぇ~~~~~~~~んぶ、ウ・ソ♪
「ええ、もういいんです・・・私死にますから・・・・・・」
なんて言えないじゃん?! そ こはホレ、優しさによる嘘ということで・・・お元気でしょうか? 何でも屋のお兄さん方。
とまあ、出発するまでも色々大変なんだよこれが。
「来週くらいに仮名ちゃん家に遊びに行ってもいいかな~?」
なんて、Tamoさんばりにお友達からお電話が掛かってきて、DoKiRi★ としながらも平静を装い、
「来週ですか~・・・う~ん。あ~、ごめんなさいちょっと忙しいです~☆」
「あ~そうなんだ~。じゃあ再来週は? あっそうだ! 来月にさあ・・・・・・」
「あ~いや・・・ちょっとムリっぽいです~。もう少し待ってください☆」
内心、
(あぁ~~~~~・・・・・・本当に! マジで! ごめんなさい!!! 私もう、来月どころか今月半ばにはこの世に居ないのですよ~~~!!! 本当にごめんなさい!!! 今まで本当に! 本当に! 本当に! ありがとうございました!!! マジですっっっっっっごい! 超! 楽しかったです!!! 最後に言葉を交わせたのが嬉しいです! 本当に・・・・・・お世話になりました! ありがとうございました!!!!!!)
とか思ってました。
私の中での唯一の『友達』と呼べる『MGさん』。