第8話
性質の悪いおばさんにからまれ、気を落としながら僕は学校に着いた。
始業数分前だった。
教室に入るとすでにショウがナオキとマナブに昨日のチラシの話をしていた。
「ぉはょぅ 話聞いたよ〜」
ナオキが僕の席に座りながらいつもの朝の眠気まじりの声で話しかけてきた。
「で、ナオキとマナブはどうよ?」
荷物を席に置いてナオキを強引に椅子からどかしてから僕は尋ねた。本当は早く、朝の出来事を3人に吐き出したかった。
「俺は、まぁうんOKかな〜」
ナオキが答える。
「だよね、マナブは?」
ショウがたずねる。
「良いけどさ、監督が誰なのかわかんないのがな」
「確かに、ってか、このチラシに住所が書いてあるし放課後行ってみて確認しようぜ? 細かいこと知りたいし」ショウ
「了解ーっ」ナオキ
「OK〜」僕
「わかった」マナブ
話がひと段落ついたところでちょうどチャイムが鳴った。
今日は週で唯一、曽根さんの授業がない日だ。幾分、気が楽。
授業はいつもどおり特にこれといったことはなく、サクサクと時間が進み放課後になった。
放課後に入り僕らは朝と同じように教室に集まった。
そしてチラシに記載されている住所に4人で向かった。
その場所へ向かっている途中、僕は今日1日、心苦しくさせていた朝の出来事を3人に話した。
彼らの反応は特に大したほどでもなかった。僕自身もそんな反応を予想していたし。ただ僕は3人に事を吐き出して忘れようとした。それくらい朝のは嫌な気分にさせるものだった。また、この年になってもあんなに怒られ恥ずかしい気持ちにさせられた。そんなこともあり、僕は早く忘れたかった。
この3人と居るのは楽しいが、こういった話をするときでもちゃんと聞いてもらえる、ということが嬉しかった。もちろん僕が聞き手に回ることもある。今日はたまたま僕の話だった。
そんなこんなで僕らはチラシの住所の場所に着いた。
…
「ぇえ!?」
僕らは皆、目を疑った。もう一度住所を確認したが確かにここで合ってる。
最近更新遅れてすみません。
今まで通り、部活趣味課題社交等々で忙しい日々の中、徒に書いていきます。