【百鬼の忍】昭和東京人別帖①《第一章キャラ解説》
【第一章】忌者喰らいの姫君 の主要登場人物紹介です。
こちらは、本編のキャラクターのバックボーンや裏話を知りたい方向けのものとなっています。
本編のネタバレもありますので、閲覧は本編読了後にどうぞ。
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◆明松 朱弘
二十二歳男性。家電販売会社「㈱東都電販」に勤める営業職。
普段は平社員として平身低頭、プライベートは皮肉屋のひねくれもの。
「浄忍」と呼ばれる超常の力を持った忍者の家門「明松一族」の分家の出身。
男性忍者は大成しないという浄忍の常識に漏れず、くのいちと比べ圧倒的非力。
自分の才能の限界を知り中卒で就職。仕事帰りに下級怨魔を狩っていた。
その中で、最上級の怨魔である「怨鬼」と遭遇、命の危機に陥る。
血因遁法「焦」
:自身の身体と武具を加熱する能力。戦闘にはあまり有用ではない。
:根性焼きに使える程度で、熱による身体能力の向上がメイン。
:本家の血因遁法「灼」の完全な下位互換。
:本家の方は、熱で金属を溶かしたり、肉を焼き斬ったりできる。
:それでも、男忍の中では極めて上澄みの練度で、当代の頂点に近い。
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◆守谷 宮子
二十三歳女性。浄忍の名門「守谷一族」の分家出身。
一見では無口なクールビューティーだが、案外感情的で隠し事が苦手。
朱弘の幼馴染の稀代の才女。十五歳で本家の養子に入り怨魔討伐を開始。
幼い頃は、年上ながらも朱弘の後をついて回る内気な少女だった。
防空壕の中で「共に戦う」約束をしたが、成長に伴い力量差が広がっていく。
今では、夜の街で朱弘と会うたび、浄忍からの完全な引退を勧めている。
血因遁法「?」
:CONFIDENTIAL
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◆口裂け女
年齢不詳。住所不定。耳まで裂けた口と、狐のような切れ長の目をしている。
赤いコートとマスクをつけた、ボサボサの長髪をした、2m級の長身の女。
東京に出没し、殺人・食人を繰り返していた「怨鬼」のひとり。
サディスティックな性格で、他人を騙して無様を晒す光景を見るのが好き。
偏食家で、男性の臓器のみを好んで食べる。
日中は人のいない路地で寝ており、固定拠点の社会生活は営んでいない。
剋因沌法「裂」
:金遁の一種。金属を変形させ、刃を作り出す。
:起点となる金属を用意するか、自身の身体を金属に変化させる手順を踏む。
:運用は我流だが、沌法自体は在野の未熟な忍を殺し、模倣再現した。
:練度が低くても殺傷能力が高い能力で、包丁や剣を生成していた。
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◆北坂さん
朱弘の取引先である新林商事の総務部の男性。
人柄もよい愛妻家だが、テンションが上がると嫁と息子の自慢を始める。
仕事もできて人望もあるが、家族自慢は自重しろと社内で注意されていた。
朱弘はよく話を聞いてくれるので、時々話して発散していた。
明松自身も、怨魔と戦う者として、幸せ家族の話を聞くのは嫌いではない。
そんなこんなで、なんだかんだお互い信頼関係は築けていた間柄。
口裂け女に襲われ、妻子を残し死亡。怨災対策室に「脳卒中」と偽装された。
この時代には「過労死」の言葉もなく、会社は遺族に訴えられてない。
時代が下ると労働環境の問題になるので、経営者も難儀である……。
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