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番外編②

「しかし、このユラという少女は良識を持っているな」


 国王はアンジェの報告書と共にユラの報告書を見て感心した。


「母親からはほぼ放置されて育ったにも関わらず周囲のおかけで育ち冒険者ギルドの事務員として働く……、よくぐれずにまっすぐに育ったものだ」


「ある意味アンジェ嬢と似ておりますな、母親が違っていても姉妹という血で繋がっているのでしょう」


「前公爵には見習ってほしいものだな」


「あ、国王様、その前公爵と後妻ですが処刑の手続きが終わりました。 例に伴い広場で絞首刑と致します」


 宰相が死刑執行の書類国王に渡した。


 これに国王が署名をすれば死刑が執行される事になる。


 そして、貴族の処刑は公開で行われる事は恒例である。


 これは国としての意思表示の1つであり『例え貴族であろうが不正は許さず厳しく罰する』というパフォーマンスでもある。


「……いや、2人には毒を盛って人知れずいなくなってもらおう」


「はい?」


 宰相は怪訝な顔をした。


「既に貴族籍ではなく庶民になっておるからな、ならば庶民として罰するのが当然だろう、それに心穏やかに暮らしている娘2人の日常を無理に揺るがさなくても良いだろう」


「なるほど……、国王様の心遣い感服致します」


「あぁ、使うなら王家秘宝の毒を使え、アレだったら眠る様に死ねるからな」


「わかりました」


 そう言って宰相は去っていった。


 後日、牢屋に入れられていた前公爵と後妻であるユラの母親はベッドで冷たくなっているのを牢番が確認、遺体は火葬され遺骨はユラが引き取りお墓に埋葬された。


 その際、役人はユラに遺骨の引き取りをするかどうかの確認したのだがユラは『あんなのでもお母さんだしお墓に入れたい、それであの世でおじいちゃん達に怒られればいいと思う』と話し役人は苦笑いした。 

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