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アンジェの感覚

 アンジェ様が来て1か月が経過した。


「みんな、お待ちかねの給料だ」


 上司から給料袋を渡される。


 月に一度の楽しみである。


「私、自分で働いてお金を貰ったの初めてだわ……」


 アンジェ様はマジマジと給料袋を見ていた。


「お金を稼ぐ、てこんなに大変なのね」


「そうだね、だからこそ大切に使わなきゃね」


「そうね、無駄遣いはしないようにしないと……」


「アンジェさんて、意外と金銭感覚とかしっかりしてるよね」


「そうかしら? あ、でもお父様の手伝いでお金の管理とかしていたから」


「勝手なイメージで宝石とか豪華なドレスとかを値段見ないで買ってたりしてる、と思ってた」


「まぁ、そういう人もいますね」


 あ、いるんだ。


「でも、領民の税金で暮らしているから余り派手な物を買うと民の視線が厳しいですから」


「謙虚なんだね」


「お母様の言葉なんです、お母様は清貧をモットーにしていましたから」


 なるほど、アンジェ様の性格の良さはお母さん譲りなのか。


 そんな人を放置してうちのお母さんと浮気していた元公爵はやっぱりクズだ。


 さて、給料日なのでせっかくなのでちょっと贅沢して今日は外食をする事にした、と言っても近くの食堂なんだけど。


「このお肉、柔らかくて美味しいですね」


「でしょ、月に一度の楽しみなんだ♪」


 いつも頼む野菜炒め定食ではなく焼肉定食を注文。


 アンジェ様はなんでも美味しそうに食べるので見てるこっちも気分が良い。


 それと同時に貴族時代のアンジェ様がどんな暮らしをしていたのか、ちょっと気になった。


 贅沢は余り好きじゃないみたいだし感覚は庶民に近い。


 それも徐々にだがアンジェ様の口から語られるんだけど、一言で言えばやっぱり周囲の環境て大事なんだなぁ、と思う。 

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