ギルド事務員のお仕事②
新人冒険者には必ず依頼を受ける前に新人研修を受ける事になっている。
新人研修は実技と座学があってそれぞれ座学を2日間、実技3日間、そして先輩冒険者について最終研修を2日間、計1週間行われる。
その資料を作るのも事務員の仕事だ。
「ちゃんと研修があるのね」
「そりゃあね、いきなりダンジョンに出て大怪我したらギルドの管理責任が問われちゃうから」
「なるほど……」
私とアンジェ様は新人研修の資料作りの為にギルド内にある資料室に来ていた。
ここにはこのギルドの今までの記録が残っている。
「このギルドって歴史が古いんですね」
「歴史だけはあるけど結果は出てないんだよね」
「でもドラゴン討伐にも参加してますよ」
「それは合同依頼だからあくまで参加しただけで、実際にどう貢献したかは不明なんだって」
「合同依頼?」
「他のギルドとの合同での依頼、大きな依頼になると応援で呼ばれる事があるんだよ」
「なるほど、参加した事には変わらない、という事ですか」
「まぁ、あくまでギルド長の弁だからどこまで本当なのかわからないけど」
アッシュさんは本音を話したがらない、というか過去の事を余り話さない。
資料によるとこのドラゴン討伐にもアッシュさんは参加しているみたいなんだけどその事は絶対に話さない。
話さない、というか話せないのが本当の事だと思う。
あくまで私の勘だから本当かどうかわからないけど。




