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アンジェの影響

「ギルド長、郵便が来てますよ」


 私はギルド長宛の郵便を持って2階にあるギルド長の部屋に入った。


「おぉ、ユラか、ありがとな」


 机上で書類と格闘しているのがこの冒険者ギルドのマスターであるアッシュさんだ。


 かつては最高クラスの冒険者だったらしくて、その功績でギルド長になった。


 私達職員にも分け隔て無く接してくれる、まぁちょっといい加減な所もあるけど基本的に悪人ではない。


「はぁ、またギルド会議か、アレ面倒なんだよなぁ……」


「仕方ないじゃないですか、ギルド長の義務ですよ」


「相変わらず、ユラは冷たいなぁ……、ところで例の新人、評判良いみたいだな」


「アンジェさんの事ですか?」


「あぁ、元は公爵令嬢だろ? ユラの紹介だから人格的には信頼は出来ると思っていたが予想以上に仕事が出来るから驚いてるよ」


 そりゃあ王妃教育として王家の仕事もやっていたから事務仕事だって覚えたらすぐに出来る訳で。


「紹介したかいがありましたよ」


「それだけじゃなくて実はここに来て冒険者登録が増加している」


 そういえば最近やけに増えたような気が……。


「しかも、貴族の次男とか三男とか家を継がない奴等が多い、普通は騎士とか兵士とかになる筈なんだけどなぁ」


「それってアンジェさんが働いている事に影響があるんですか?」


「大アリだ、知り合いの貴族に聞いたんだがアンジェ嬢の評判がかなり良いらしい」


「え? なんで? ていうかアンジェさんて貴族社会では評判良くなかったんですか?」


「まぁ、王太子と婚約していたんだからなぁ、嫉妬とか色々悪意もあるだろ、でも貴族社会を捨ててうちで働いている話が広まっているらしくて真面目に働いている姿を見て悪い評価が徐々に無くなっているらしい」


「人って表しか見ないから本当の部分に気づかないんですよね」




  

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