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被災地の状況

作者: さとだ

小さなことであっても、自分ができることをまずしたいと思いました。ものを書くことには想像力が必要です。今はその想像力を被災地の人のあらゆるケースを想像する、ということに使いたい。私が思うことは、犯罪被害を防ぐことです。

『能登方面への不要不急の移動は控えて!


 義援物資は持ち込む前にご連絡を!

  ※個人からの義援物資は、受け付けていません。


 人命救助、物資支援の優先のため、何卒ご理解・ご協力お願いいたします。』

2024.1.09

以上、これが石川県の緊急トップページに記載されているお願いです。

私には、石川の隣県に親類がいます。直接の被害はさほど大きくはありませんでした。しかし道路の状態も悪く、人の行き来に制限があるむしろこれからが大切と思い、特に思うことを書かせていただきます。


今まで、2011年の東北大震災、それ以前にも阪神淡路の震災、新潟や北海道などさまざな大地震があり、そのたびに善意で何かをしようとして現地へ向かってしまい、現在現地での計画や実行中の支援や、受け入れ予定などの妨げ、邪魔になったり、果てはきちんとした身支度をしていないばかりに自分では帰れなくなったりして、結局手間をかけさせて被災者の負担になってしまう残念な人の多数あったことがさかんに注意されています。

 受け入れ態勢の確認や周囲との連携なしに個人が無計画に突入するな、ということはずっと言われ続けていることなのです。


 また募金先には、にわかに設置されて使途不明であったり、何をする目的なのかわからない詐欺もあります。


 まずは、感情にかられて動いて自分が損をするだけではなく、助かる命のさまたげになったり、犯罪の片棒をかつぐようなことにならないよう、普段通りの生活をできている人こそが想像力を働かせ、最低限のことはきちんと調べて行うようにしたいものです。

 現地では荷物を届けるための車、船、ヘリなどに限りがあります。

 お金も、支援先の開設と管理には計画と人の手が必要であり、有限です。

たいてい余震で崩れる心配の少ない所を避難所としているし、そこを使えない物資で埋め尽くし

てしまうことも大迷惑です。また物を保管するには管理する人が必要ですが、たいていそれは同じように被災している現地の方になります。すぐに使えないものが大量にあると、被災者の方の仕事を作るだけなのです。

何をどれだけ、どのようにして受け入れているか?は最低限調べないと東北震災の時のように、食べ物の無い方に使い物にならない古着が大量に届くことになってしまいます。

 数少ない、機能している動線、連絡網の行動の邪魔や負担にならないように、

周囲でまず調べたり連絡を取って、まず個人的感情のままに突撃するようなことにならないようにしたいものです。

 何の知識もなく行ってそこでケガをすれば、食中毒になるなどすれば、限られた現地の人のための物資も人手も場所もあらたに占領することになってしまいます。

食料や水、トイレ、寝るための場所寝具などもそうです。



 また、倒壊などで人のいない家、ものを置いていくしかないところに、身元不明な人が多数入り込めば、犯罪を促すことにもなりかねません。

そんなときでも、今は警察もそれどころではない状態かもしれません。

だからこそ、他の地域我々ができることは、心がけて注意し、防げる犯罪や騒ぎは未然に防ぎたいと思うのです。


火事場泥棒を含め、これらのことはもう何度も、災害の度に経験者の談として語られ、注意されてきたことですが、まだまだ被害が多いようです。


これまでの災害に対するネット上での動きを見て来た者として、まず私にできることはここで気づいたことを少しでも呼びかけることかも知れないと思い、まず


「未だ個人支援を受け付けられない状態であると表明している石川県」

のお知らせを、とりあえず呼びかけさせていただきたいと思います。

今、多くの被災地で物を配分したり仕分けするのも被災者です。

何をおいても被災地の人の状態をできるだけ把握し、想像力をもって考え、今、支えている方の計画行動を妨害しないことを優先し、周囲でできることをしよう、ということを呼びかけたいと思います。


 私たちは被災していず、幸運にも時間を待たせてどうこうということはありません。

プロの知識はないけれど、遠くでもできることはあります。

私はショッキングな映像を数集めるようなことよりも、今は現地の安全のためにここでできることを呼びかけたいです。





 読んでいただき、ありがとうございます。

後日ネット上でニュース動画にて既に自衛官のなりすましがいて家に上がり込もうとしていたことや、火事場泥棒による窃盗がすでに10件以上あったとのことが報道されました。

 先ほど防犯カメラを100台設置するとのこと(松村国家公安委員長)発表があったようで、とにかく対応頂けてよかったと思っています。

 どこにどう保管してあったかが不明の食品など、やはり個人からの物資は基準の統一ができないこと、賞味期限切れの食品があることも、報道されていました。隣県からいらないものをどっさり置いて行かれて、ボランティアの方が怒りをあらわにされていましたが、被災者本人の口からはいいにくいでしょうからこういったことがあることを広く知ってもらうことが大事なことであると思います。情報不足のまま、偏った情報で被災者が非難されるようなことがあっては困ります。日本では親切というよりもこれはいつもお互いさまだからです。どちらが上ということは無く、台風は毎年のようにくるのですし、むしろ、日本はどこにいても常に「明日は我が身」の国だと思っています。

 このことを書こうと思ったきっかけはなんといってもトルコの地震の時の報道にて、”空港にボランティアが殺到”テーマは忘れましたがそういった写真でバックパッカーのような様相の外国人がひしめきあっている写真が報道されたことに、大変ショックを受けたことを覚えていたからです。

今探してもその写真はなく、代わりに当時アフガンから逃げ出そうとする人たちが、トルコへのボランティア向け無料飛行機が出るという噂に殺到し、追い払われた。デマだった」という記事を見つけました。

中には殺到したうちの一人へのインタビューで「助けになるとも思うし逃げたいので」ということを普通に答えていた記事があったことも、また衝撃のニュースでした。

避難して人のいなくなった地に、あらゆる手で乗り込む犯罪も心配でしたが、被災地の対外防衛策も、国内に住むすべての人のために大切なのだと新たに感じました。

2024.1.16


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