ケモケモの君だって好き
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
とっても際どい回です。
目覚めた瞬間、俺の顔を真上から見下ろす女の顔があった。纏っている服は……俺のシャツ。新調した裾の長いシャツ。どうやら匂いを付ける為に早速着たらしい。珍しく逃げないその様に少しばかり心が温かくなる。
「ん、おはよう」
「おはよう。寝顔、可愛かった」
ベッドの上にぺたんと座り込んで女の姿を見る。……何時も以上に情を引っ掻き回す光景が。数個飛ばしで釦を留めている。大きく裂けた隙間から女の柔肌が覗き、扇情的な光景が広がる。下着に窮屈そうに収まる胸とか、平たいけれども、しっとりと脂肪がついた腹とか、チラチラと視界を遮る。
それだけに非ず。座り込みに飽きたのか足を崩し、その場で体育座り。際どい部分が剥き出しの艶かしい太腿も、膝に押さえ付けられて、押し出されそうな胸元も、全部晒される。
「……っ。釦はちゃんと閉めろよ」
「や、面倒臭いもん」
ムスッとした表情で、そっぽを向いた。妖艶な女としての体付きと、駄々っ子上等な子供の表情がアンバランスで、遂に理性が引き千切れる音がした。
上からのしかかり、ベッドに押し倒す。先ずは唇。舌を入れて激しく絡ませ合う。そして密着した体の隙間に手を捩じ込む。大きく裂けたシャツの隙間に手を容れて、胸を一撫で。昨夜に枷を外した獣が、また鎖を引きちぎろうとしてる。
「んん……ふぁっ」
その行動を受け入れる様に、女も俺の体に触れる。腹筋を辿り、熱を持ち始め、固くなった部分をそろりと指先で掠める。本当にお前は……!!
「お前が常日頃からやってる行動、こうされても文句は言えないって事だぞ」
このまま行くと完全に暴行になる。服を破り捨てて、噛み付いて、好き勝手に腰を振りたくる。だからこそ無理やり距離を置いた。
荒くなる吐息、歯噛みして、堪えていると、腹筋を指先でなぞられた。
「夜にいっぱいしてるのに? 朝になったらお払い箱?」
それから今度は女の方から軽く口付け。同じ様に口腔に舌を捻じ入れて、軽く吸い付いた。リップ音も忘れずに。
「ケモケモの君も好きだよ。どんな君でも好き。キミはこうされるの、嫌い?」
「好きに決まってんだろ……。その代わり何されても文句言うなよ」
オマケ
「やっぱり大好き。理性吹き飛んでも、やっぱり優しいんだよね」
「そうかよ」
我らがオオカミさんです。
押さえ付けているだけで普通にオオカミさんです。
んでもって、自分が依存しないと分かっている時には、バリ積極的な彼女さんです。
欲は強いですよ。人並み以上に。