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詩「とある夜の路地裏にて」

作者: 有原悠二
掲載日:2023/03/14

高下駄の一本足カラカラと求めて駅までその

 生えていない頭のほんのわずか数センチ上

 を漂う宇宙のアルコールを飲み干してお前

 はアルコール中毒だと断定された夜だった。


旅立つ前に富士の樹海で自殺する人間を助け

 るために鍛えてきた身体はボディガードの

 人生の真夜中の海沿いの幽霊の出る倉庫だ

 ったと今では笑える話さ。


女子供たちが寄ってくるわ金に不自由しない

 わ特別な才能はあるわまったく人生は不平

 等で不公平だと思わへんかこの前だって地

 下鉄の裏で安く犬が食えたんや。


酒に溺れる奴はクズに違いないなぜなら酒に

 溺れる奴は根性が曲がっとる俺みたいにス

 マートに脛の骨を鍛えていないんやええか

 酒は気合やなんなら俺が鍛えたろか?


問題は熊と原爆とリアカーを引っ張って隣の

 国まで国境を越えて赤い椿の花を乗り越え

 て飲んだ酒の一滴一滴を蹴散らしながら氷

 の雨つまり雪を眺めていく人生だ。


カイワレ大根卵十個カイワレ大根卵十個カイ

 ワレ大根卵十個カイワレ大根卵十個カイワ

 レ大根卵十個カイワレ大根卵十個カイワレ

 大根卵十個カイワレ大根卵十個。


大盛りのオムライスに自慢話と弱い者虐めと

 宇宙の合言葉は海に沈んだ詩人の影だと笑

 い皴のアルコールに染み込んでいくもうす

 ぐ冬の乾いた風の中に。


自販機の裏に吹く冷たい雨は緑色もう夜だ鳥

 が戻っていく森と反対の方向に自転車の車

 輪がクルクルと回って案山子はつぶやくピ

 ースの煙に孤独を反射しながら。


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