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プロローグ
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これは、僕、如月明夜。
そして彼女、朝日太陽。
僕と彼女の別れと出会いの物語。
まるで物語のような不思議でおかしな日々の記憶であり記録。
傍から見たら儚く、醜く、悲しく。
だけど僕にだけはとても美しく感じた世界の出来事。
それはきっとどこにでもある当たり前のものに気付くための。
それだけの。
それだけのための物語。
彼女のことを本当は何も知らなかった僕が。
僕のことを知っていた彼女が。
互いの気持ちを知って。
心を知って。
笑って。
泣いて。
ハッピーエンドに向かおうとする。
そんな御伽噺のような僕らの物語。
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