ダンジョン調査
久しぶりにフルパーティーでレベル上げをしばがら20層まで進むアサミ達
もう モンスターいないよとばかりに狩りつくしていた。
「久しぶりにレベル上がった気がするな」
「最近気が抜きすぎましたわね。」
「で ここが問題の20層か」
「またボスであのリッチいたりするのかな?」
「さぁ それがただ住み着いてただけかもしれんがね」
「この先に があるとしたら隠し部屋か?」
「そうだね それが一番可能性高いと思うよ。」
「中にいたのは ただのゴーストかぁ まぁそんなもんかぁ」
「ザコだ一気に片づける!」
ただのゴーストと言ってもレベル300はあるのだが
アサミ達にはただの経験値だった。
「クリア」
「じゃぁ とりあえず タマ にゃんだ わんふぇん ニオイがおかしいとことかあったら教えてくれる?」
『マスターよ 心得た』
『はぁい やるにゃ』
『負けないもん!』
「っ勝負じゃないんだけどなぁ!」
「さて アタシ達もおかしいとこがあったら探そうか。」
「ん- もし下に階層があったらぶちぬいた方が早くない?」
『アサちゃん 最近 脳筋だよぉ?』
「ほっほ たしかに最近力押しが多いのぅ。」
「そ そうかな・・・」
「あぁアサミちゃん 自覚なしだったんだねぇ」
『ん- なんかここの匂いだけ変かもぉ』
「どれどれ」
「なんか壁の色が違うね」
「罠感知には反応ないね。どっかに仕掛けがあるかも」
「ああ これかも?」
「怪しげなドクロ いかにもじゃないか」
ゴゴーーーー
「のうアサミや こんな簡単なのなんで見過ごして帰ったんじゃ?」
「う だって姫様いたし後回しのほうがいいかなーって思ったんだもん!」
「まぁ 判断は正しいがな。」
「んじゃ 何があるか楽しみだの」
秘密部屋の中にあったのは 研究室のようなものだった。
「一応あのリッチ 元聖者か賢者疑惑あったんだっけ?」
「宝箱の中身が聖者のローブでしたね。」
「生前の研究施設とか?」
「まぁ 20層ボスが守ってくれるというならいい番犬みたいだが・・・」
「最初に戦った時は ふっ 愚かな人間め! みたいな感じだったんだけどなぁ」
「ん- 資料があるね。」
ダンジョンコアについて
長年の研究で ダンジョンを作り出しているのはこのダンジョンコアということがわかった。
このダンジョンコアは ダンジョンの設計者が好きなようにダンジョンを作れるっという事だった。
ダンジョンコアの持ち主は 好きにモンスターを配置したり 地形を変えたりなどの効果を使いこなしているらしい。
持ち主の死後はそのままのモンスターPOP設定が繰り返されるということがわかった。
私ももう長く生きすぎてリッチ化してしまったが 試しに隠しボスとしてここに住んでみようかな?
ここの持ち主いないみたいだしな。
いつまで正気でいられるかわからないが、まぁ 研究の暇つぶしにたまに冒険者の相手でもしてやるかのー。
リッチな私にとってのエリアはやはりアンデットだろうか・・・
強そうなのがエリアに入ったら 通常ボスと交代してビックリさせてやろう。
ああ この部屋を見つけた者がいたら このダンジョンコアを譲る。
好きに遊んでみるといい。
強いモンスターを配置してレベル上げもできたり、自分の町を作ったりしても楽しいと思うぞ。
ではな 強き者よ 最強を目指し精進するがいい。
「だって」
「なんか最後えらいグダグダな文章だな・・・」
「長年の意味不明ないきなり空があるとかマグマがあったりというのは この設定ってことなんですの?」
「ダンジョンを自由に作れるっていうのならそうなのかもしれないね。」
『アサちゃん こういうの聞いたことないかい?ダンジョンマスター!』
「あー よくマンガにでてきてたかも!」
「じゃぁ わたし達がダンジョンマスターになれるってことぉ?」
「そうなるけどさすがにダンジョンを私たちで独り占めとかできないんじゃない?」
「これ 階層増やせないのか?」
「どうだろ?」
色々ダンジョンコアとやらをいじくりまわす。
あ 下にスイッチみたいなのついてるのね。
【ヨウコソ ダンジョンコアシステムへ】
「しゃべった!」
「設定出来るかもしれないぞ」
【アナタガ新しいマスターデスカ?】
「うん 冒険者PTジョーカーのアサミだよ」
【アサミ 様デスネ 登録シマシタ】
「なんかアサミがマスターになったようじゃの」
「階層増やせたらアタシたちの本拠地とか作れるんじゃないか?」
「ああ 20層で終わりに見せかけといて実はーみたいな?」
『まぁ 秘密基地みたいなもんかねぇ?』
「面白そうですわね!」
「コア 階層って増やせたりする?」
【可能デス デスガシステムヲ使用スルバアイ 魔力ガ必要デス】
「1階層増やすのにどのくらいかかるの?」
【広サニ比例シマス】
【5キロx5キロデMP5000万デス】
「すくなっ」
「いあ 普通の人にとっては一生つくれんぞい?」
「さすがMPオバケだな」
「一番小さいのでは?」
【1キロx1キロデMP1000万デス】
「ん- さすがに5キロの管理は面倒だが1キロならいっぱい階層作って趣味階層とか作ってもいいかもな」
「王様の土地断って ダンジョンの許可もらっちゃう?」
「国にも階層の権利譲ればいけるとはおもうがのぅ」
『ただ ここで死人出たらまずいんじゃないかい?』
「1~20は関与してませんって言っても通じない?」
「まぁ 元々出来ていたのが1~20までだしなぁ アタシ達のせいにされても困るんだが」
「じゃぁ 後回しにして他の設定きいてみよう」
【何カ オ探シデスカ?】
「モンスター配置のこと教えてくれる?」
【モンスターヲ召喚デキマス レベルxMP1万で1体召喚可能デス】
「えーっと レベル1を呼び出すのはMP1万 効率わるくない!?」
「1000レベルを呼び出すには1千万ってことか?」
「今1~20にいるモンスターの召喚はどういう扱いなんだ?MPいるのか?」
【1000万と肯定シマス】
【過去ニ呼ビ出サレタ モンスターノ再POPニハMPヲ消費シマセン。
現在ハ過去ノモンスターヲコピーシテ 再召喚スル設定ニナッテマス。】
「今の設定にしたダンジョンマスターはアタシ達にとっては弱いモンスターしか呼び出すMPがなかったってことか?」
「そうなるね。レベルが200~300くらいだから300万くらいが限度のマスターだったんじゃないかな?」
「じゃぁ 20層まであるのはおかしい話だが」
「最初に作った人がすっごいMPの持ち主とかかなぁ?そこら辺はなんとも・・」
「ということは 一回呼び出したモンスターなら無制限で呼べる?」
「レベリングにはいいんじゃないか?」
「確かに良さそうだけど・・・」
「自分で呼び出して殺すとか結構ひどいんですの!」
「まぁ 防衛用に普通は呼び出すんでしょうからね。」
「まぁ モンスターの種類によるとは思うんじゃがのぉ」
「悪性のがいたら思いっきり殺せるけどね」
『神獣や聖獣みたいなのは攻撃したくないねぇ』
「コア そこらへんどうなの?」
【ランダムデス】
「じゃぁ いくつまでのレベルのモンスターを呼び出せるの?」
【5000デス】
「これ 冒険する必要なくない?」
「まぁ ぶっちゃけるとそうなんじゃが・・・」
「あと4年で世界各地を巡ってどれだけレベル上げれるかなんですわよねぇ」
「とりあえず呼び出して実験で倒してから判断すればいいのでは?」
「そうだね エマの言う通り」
「でも強すぎて私たちで処理できなくて暴走したらどうします?」
「階層をずっと下に作ってそこを実験場にしたらどうだ?」
「なんかマッドな考えになってきたなぁ・・・」
「とりあえず コア 1階層 1キロで作ってくれる?」
【了解シマシタ 1層ヲ作ルノニ 1時間カカリマスガヨロシイデスカ?】
「1時間ならご飯食べたりしとけばいいかな?」
「ああ とりあえず1層作って弱いモンスターで実験してみればいい」
「そうじゃの。まずはよびだしてみんと何とも言えん。」
「じゃぁ そういう事で」
「コア 1層作るよ。どうすればいい?」
【コアルームへ転送シマス】
そうするとメンバーの中央に魔法陣が現れた。
気づいたら なんか操作盤のようなものが並ぶ部屋だった。
第4回アース・スターノベル大賞様 ドリコムメディア大賞様 に応募している作品です 初めての作品ですが最後まで書ききりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
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