猫のお宿
わんにゃんランドに入国したミューノア一行は まず思っていたより現代風の国に驚いた。
異世界は中世ヨーロッパのような文明が多い世界ばかりだと思っていたが わんにゃんランドは和風の家や中華風の家 洋風の家など色々な建築技術があるらしい。
売っているものは やはり獣人の国という事のあり ドッグフード キャットフードなどが多かった。
キャットタワーや猫じゃらしなど遊び道具も猫向けな専門店なども数多く立ち並んでいた。
人間用の物も当たり前にあり 野菜 肉 魚などを使った人間向けの食材もきちんと管理しているようだ。
わんにゃんランドは完全な獣人国家ではなく 1割は人間の移住者などもいるようなので人間の文化もしっかりしているとアサミ達も安心したようだ。
すれ違う猫人 犬人を見て なんてファンタジー!とアサミ達はにこやかな笑顔で宿泊先に向かうのだった。
そして 着いた先は 日本屋敷の豪邸と言っていいほどの宿だった。宿の名前は『にゃんこのお宿』
「着きました。ここが3日間お世話になるわんにゃんランドでは最高級の宿泊施設ですね。温泉もしっかりあります。人気の宿で各国の王族なんかもよく泊まりに来るんですって」
【こんな宿だいすきだぁ よくトキと旅行さ行ったの思い出すなぁ】
『あんたとは日本中色々な宿にいったねぇ ウキョウちゃんこんないい宿いいのかい?』
「ええ 神パワーを使って貸し切りにしました!ゆっくり休暇を楽しんでください!おばあ様にはいつも美味しいご飯を食べさせていただいてるので」
『ありがとうねぇ』
【なぁに ウキョウちゃんもシャーリーちゃんも アサミの友達なら俺らの孫みてぇなもんだ これからも仲良くすっぺし】
『そうだねぇ ペンドラゴン家に住んでいるみんなばあちゃんの孫みたいに思ってるよぉ』
「ノンナ ノンノ うれしいです!!」
「ぬ?シャーリーそれは?」
「イタリア語でおじいちゃん おばあちゃんですよ!」
『グランマみたいなもんかい?いいね ノンナかぃ』
【好きに呼んでけろ おらぁみんなのじいちゃんだっけー】
「それにしてもいいセンスの宿だね 猫のお宿って日本人転移者とか関係してそうだけど」
【そうですね ここは200年前にアイネス神が転生させた猫人が日本人で王となりそこからここまでの宿を作り出していますね。前世では有名な日本家屋の建築士だったようです。その他にも様々な日本人を転生させているようなので地球寄りの文化が多いのですよ。この国は】
「日本料理とかもあるのかしらぁ」
「ここまで立派な日本風の宿は他の星にもそうそうないでしょうね」
「ウキョウ最高だよ!たまにはこんな宿に泊まりたいよね」
「ルシフェルには洋風ホテルしかないもんね!アサミちゃん 今度こんなの作ってみたいね!」
「スタッフとかも育てないといけないからね 大変そうだよ」
「観光部門また大忙しね~」
「ふふ アルティシア グルメ部門でも試食で忙しくなるのよ?」
「それも楽しみだわ~」
「ママ上 わらわもママ上の娘として試食をしよう」
「アイリーンはただ食べたいだけね~」
「アイリーンちゃんは食いしん坊だもんね!ターニャも試食したい!」
「はいはい じゃぁ色々いいところ探さないとね!」
お出迎えしたのは着物を着た猫人である。それを見ただけでアサミ達は大興奮でなでなでしたりと大騒ぎになった。
「あ アサミ かわいいのはわかるんですが この方達はお宿のスタッフさんなので!セクハラで訴えられそうです!」
「おっと・・・ ごめんなさい。別の星から観光に来ました。お世話になります!」
「ようこそおいでくださいましたにゃ。女将のにゃろみといいますにゃ。当宿自慢の温泉は大人気なのにゃ!入浴をたのしんでほしいにゃ!」
「わぁ!お姉ちゃん猫さんのお宿楽しみだね!」
「ふふ そうだね 女将さん お部屋の案内よろしくお願いします」
「はいにゃ!今回はミューノア御一行様の貸し切りにゃ 人間さん用のお風呂にゃんかもあるから安心してほしいにゃ!!」
「他国からの観光客もわんにゃんランドには多いですからね 猫人 犬人だけが来るわけじゃないので人間用の食事メニュー何かも用意しているみたいですよ」
「へぇ 猫さん用の食事ってどんなものが出るの?」
「そうですにゃー お刺身や冷やし茶漬け 牛肉のミンチ 最近別の星の旅行者から買ったちゅ~るという食べ物が国で解析されて作られているのが主食ですにゃ!」
「ちゅ~る・・・」
「その旅行者 日本人が絶対絡んでるよね・・・」
「お客さんと同じ黒髪黒目の人だったみたいだにゃ!」
「間違いなく日本人だね!この近辺の星にも日本人いるのかー」
「それは私も初耳でした。渡航者もいるんですね」
「アイネス側は宇宙には行けないんだっけ」
「そうなんです だからミューノアと星間交流もなかなか難しいんですよね」
「うちの星の観光もしてもらいたいけど まぁそれは今後の課題だね」
「宿の女将としては失格にゃんですが 別の星から来たお客様にゃら何か新しい料理にゃんかのアイディアがあるんにゃったら教えてほしいにゃ」
「ええっ!構いませんよっ!私料理スキル10ですからねっ!」
『ばあちゃんもいいよぉ ただどんな料理があるか見てからだねぇ』
「ありがとうございますにゃ!まずはお部屋にご案内といきますにゃ!」




