その頃 会議室では
その頃 全世界会議が開かれ今後の事や被害者の様子の報告などが行われていた。
「現在 アサミさん ルナさん フランチェスカ陛下が今回の敵って言うんですかね まぁ敵だと僕も認識しているんですけど サーベラス神域に行ってなぜこのような事をしたのか話を聞きにいっています。僕達は僕達で話合いで被害者が増えないように対策もしないといけません。そこでこの方をお呼びしました。」
入ってきた女性は バリキャリOLのようなびしっとしたスーツを着た20代半ばほどの女性だった。
メガネをかけ知的美人というような風貌だ。
「ケンジ そいつは?」
「初めて見ますな どちら様なのでしょう?」
「ゼルダさん ご挨拶を」
『プロジェクトマーリン ホムンクルス1号 ゼルダと申します マザーマーリンと感覚共有していると言えば皆さまはお分かりになると思います』
「な・・・ マーリンといえばアサミの妖精じゃな」
「ええ ルシフェルの頭脳というべきマーリンの部下ですね。このゼルダさんはマーリンと同じで全宇宙の情報を持っていますし 未来予知の様な事も出来ます。もう一人のマーリンと言ってもいいですね。実際 マーリンと感覚共有をしマーリンが指示をした行動を完璧にこなすという事を目的に作られた ホムンクルスなんです マーリンの言葉を伝える事が出来ると思ってもらえれば」
「な なんと・・・」
「まーたルシフェルがとんでもない事しやがったな・・・」
「アサミさんがすぐ戻れない状態や動けない状態であっても マーリンからゼルダに指示が出されその指令通りに行動できるって事ですね。今回は今後のサーベラス星との関係の為に意見を出すという事で呼びました」
「はわわ・・・やばいですね・・・マーリン様の予言はほぼ100%当たりますよ・・・」
『何でもは知りません 知っている事だけです』
「あー マーリンだわ・・こいつ・・・」
「今回の被害者の60名なのですがどのような対処をするのでしょう?」
「そうなんですよね・・・ ルシフェルとしては旅行に誘った先でこのような事件があったのでちょっとまずい状況なんですよね・・・」
「なに まさか天界でこのような事件が起きるなど考えられないであろうよ」
『まず 今回のサーベラス星のサキュバス インキュバスはミューノア旅行者に対して性的な行為自体はしていませんね』
「どういうことです?」
『さすがに 強姦のような事を天界ですると一発で消滅 まぁ アサミ様のジ・エンドを想像していただければ』
「ジ・エンドとは?どのようなスキルでしょう?」
「マジか・・・そういう対処されるってわけか?」
「ジ・エンドは最大の罰だろうね・・・私もワリーノで実際に見た事があるよ」
「申し訳ない アサミ殿のスキルの事をそれほど把握していないもので」
『完全消滅です 魂ごと何もかも消してしまいます 魂の消滅 転生の権利の剥奪ですね』
「生まれ変わりも出来なくなっちまったってこったな」
「過去何度か見ましたが 死体処理なんかは楽そうでしたよ」
「インベントリに入れたように消えてしまったよ」
『ええ 天界での悪質な犯罪はそのように対処されると言うわけです 今回の加害者は消えていませんので旅行者に身体的にはまぁ 性行為はされていないと言うわけです 体の接触はあったでしょうが 性行為自体はあちらもすると問題になるとわかっていたのでしょう』
「そ それは本当かね!?」
【ええ 本当です】
「ミュー様!?」
【ミューノアの民の被害者を全て記録をさかのぼりチェックをしました。今回サーベラス星の者がしたのは強烈な魅了のみですね】
「ですが 何の意図があってこんな事を・・・」
『サーベラス星のサキュバスインキュバスの婚活という文化もあります。優秀なミューノアの民を洗脳し連れ帰り 遺伝子を取り込む計画ですね 通常は性行為をし完全に屈服させるのですが 天界でそれをしてしまうと消滅という事を聞いていたのでしょう』
「たしかにそのような種族特性はありそうですな」
『ただ 各国の王族や知り合いの貴族令嬢 ルシフェルの上級幹部や身内のご家族などにはアサミ様が完全な状態異常無効化をかけておりその魅了の効果を跳ねのけてしまった。今回の被害者はアサミ様が会った事のないような方々が対象です』
「なるほど 俺らもしらねぇようなやつがほとんどだったからな」
「さすがにアサミに今回の旅行者全員に付与を頼むというのも気が引けるであろうよ 状態異常の対策を怠った我らにも責任がある」
『相手側の女王 王はレベル的に言えば2000万程度です。今回の被害者がレベルが低かったのはミューノアでルシフェルでの修行をした事がない者にしか魅了が効かなかったという事ですね』
【そうですね アサミさんの場合は様々な状態異常スキルを相手が上位存在であっても成功率は高いですが 普通の人が使う魅了などは格上相手にはほぼ効かないスキルなんですよ】
『いくらミューノア内でレベルが低いと言っても サーベラス星では上位者のレベルと言ってもいい優秀な連れ帰る対象という事ですね』
「その実行犯がギリギリ魅了できたってことなんでしょうね」
【確かに魅了状態になり その相手に依存するような行動を取っていたと思いますが 身体は許していないので まぁ 恋人を裏切ってしまったという罪悪感は残るでしょう。あとは当人次第ですね 私が記憶操作でさっぱりさせてもいいですよ?】
「アサミさんは何て言ってるんです?」
『アサミ様は天界に旅行に連れて来てしまったのでこのような事件が起きたと心の中で自分を攻めていらっしゃいます。』
「アサミ様のせいではないではありませんか!!」
「そうじゃの 誰がこんな事予想できるというのか」
『今回本当にお怒りになっておられます。ある程度は暴れますね。それはミュー神への先ほどの対応に対してもです』
【あらら・・・ そこまで思ってくれたのですね】
「どういう事です?」
【いつもの事なのでお気になさらず】
『先ほど サーベラス神域にミュー神とアサミ様一行は面会に向かい サーベラス神はミュー神の言葉を無視しアサミ様のみと会話をしていました その事に大層お怒りでしたね』
「許せるものではないぞ!!」
「神ミューは 下級神からたった7年くらいで中級神の上位に食い込んじまったからな つまんねー嫉妬でそういう嫌がらせもあるんだろうぜ」
「そうですね 一昨年、頻繁にあったアサミさんとルナさんの魔王化による他の星からの襲撃はだいたいミュー様を困らせようとした神々の僻みからですし」
「八つ当たりじゃないですか!!」
【私 他の神に対してなにもしてないのに・・・!】
「アサミを嫌いな神もいるだろうが アサミの魔王化でミューノアを攻める大義名分が出来ちまったってことだろうな」
「ええ 魔王という称号だけで何もしてないアサミさんを悪人のように仕立て上げて攻撃させていたみたいですからね。神々のミュー様への嫉妬はほんとめんどくさいです」
【うぅ・・・ごめんなさい】
『確かにミュー神はまぁ被害者ですね。優秀なミューノアの眷属神が功績を上げすぎたのです。その主神である神ミューは新勢力を作ろうとしているのではないか?と天界では恐れられている状態です。それと同時に強烈なミューノアへの支援もあるのです。天照神やアザレア神 四大天使などがバックについているという事ですね』
「ちょっと不憫ですね・・・。ミュー様が知らない間にそんな派閥みたいなの出来てたんですか」
『最近ですと 中級神になったミルフィーネ神 ネスト神 ガゼフ神やアセム人が移住して神になり親戚のような関係のアセム神 下級神ですがミューノアと友好関係のあるアイリス神やアネモネ神もミューノアに支援をしていますね』
「ふふ 我らがミュー様は大人気のようですな!」
「ふふ ミューノアの民としては喜ばしいことです!」
「本人は他の星を攻めるとかそういうの考えてないんだろうが 他の神はいつアサミを差し向けられるかわかんねぇから恐怖ってとこか」
【し しませんよ!!私にばっかり仕事押し付けてくるくせに・・・!】
『そうですね 世界救済を代行してくれる神ミューはまぁいいように使われていますね』
【うぅ・・・ 私出世なんてしたくないんですよ・・・!最近は上級神様にお茶会に誘われたり本当に大変なんですよ?】
「まぁ 僕らに任せておけばいいって神々もちょっとないですねー。」
「休暇事の恒例になっちまってたからな」
『今回の黒幕はわかりますね?』
「サーベラス神ということか・・・」
「そういう事ですか ピンポイントでミューノア狙うのもおかしい話ですからね」
【私へのとばっちりというわけですか 皆さんすみません】
「運が悪かったという事・・・ そうですな・・・ アサミが今回どれだけ報復するかが気になりますな。被害者には悪いがそれ次第で記憶消去し 我々も忘れる事とした方がよいでしょうな」
「ゼルダ あっちの様子はどうなってんだ?」
『現在アサミ様は あらら』
「な なんです・・・?!何かやらかしましたか?!」
「アサミよ・・・ 他星と揉めるようなことをしておらぬだろうな」
『手遅れです。投影します。』
ゼルダがアサミの記憶再生術のように壁いっぱいに現在のアサミ達の様子を流し始めた。
『めんどくさいなー ルナ 殺していいよ』
『は~い』
画面の中ではルナが一瞬で部下を即死させている様子が流れていた。
「え ええええええええええええええ?!」
「おいおい やっちまったなぁ」
「ひぇ・・・ 殺していますよ!?」
「はわわ・・・」
「これは どうしましょう・・・」
『いーい?天界では殺人は罪にならないんだよ?だって殺しても生き返るんだもん 殺人じゃないよね?』
『そーじゃな その分 状態異常などの人に害を与え継続するデバフは重罪という事じゃよ?魅了や洗脳などとくにの』
『たかが死んだくらいでガタガタ言うなってことね ほら お話しようか』
「ま まぁ確かにその通りなんですけど・・・」
「あー アサミ 天照神に天界では殺しても構わんって初めて来た時言われてたな どーせ再生するからってよ」
「アサミ達が消滅しないという事は まぁ許されているということなのか・・・?」
【ここまで思いっきり殺しているのも天界じゃ珍しいですよ?!】
『それほどまでにアサミ様は今回の被害者 ミュー神への態度に対して怒りを持っているのです』
「わっ 追加の人も死んじゃいました!」
「これ 相手の王と女王ってやつか?もう発狂しちまってるじゃねぇか」
『そうですね まずこの状況になる前にインキュバス王がアサミ様 ルナ様 フランチェスカ様に下品な言葉をかけながら魅了をし始めたという事からこの状況になりました』
「正当防衛みたいなものですね まぁアサミさんの場合は物理で返したみたいですけど」
「あちら側からケンカを売ってきたならまぁ正当防衛でしょうな 過剰防衛すぎますが」
「恐ろしい!ルシフェルこわすぎるだろ!」
「ラスト王 これがアサミじゃよ 仲間の為なら相手が誰だろうとやり返すのじゃ」
「まぁ殺して恐怖を植え付けてるだけだけどよ もうミューノアにケンカ売るのも嫌になってるだろうぜ」
「アサミ様がここまでお怒りになるのは見た事がないね」
「そうですね アサミ様はいつもにこやかですから」
「ルナ殿もフランチェスカ陛下もノリノリではないですか!」
「相当腹立ってたんでしょうね」
「心臓が・・・」
「ひっ あ インベントリに入れた」
「素材かよ!!!」
「ちょ それはむごい」
「確かに永久機関だろうけどひどくないですか?!」
「大体はゼルダの言う通りだったな 優秀な人材を連れ帰るか」
「えらい迷惑な話よな」
「ひっ 女王も死にました!?」
「あー ルナがいるとこでアサミを誘惑するとか こいつ終わったわ」
「ルナ様はアサミ様と生命共有していますからね 愛していらっしゃいます」
「すっごい飛びましたね あ 起きた」
「アサミ達への鑑定でやっと実力の違いがはっきりわかったのかよ おせーわ」
『元々サキュバスなどは魅了などをして洗脳するタイプですからね 戦闘力はそこまで高くはないのです。』
「アサミ殿はすでに一兆レベルですと・・・?」
「とんでもないレベルですな・・・」
【そうですね 私の星のある宇宙域には数百の星がありますが その星々の全生命体ナンバーワンはアサミさんという事になります】
「やっぱそうかよ 遠くにいかねーと敵もいなそーだわ」
「ふ 僕達はそれほどまでに強くなっていたようですね」
「星間戦争始まりそうじゃねぇか?」
「まぁ 我らも宣戦布告されたようなものですからな」
「アサミ殿がそれほどの覚悟とは・・・」
「いつも通り一瞬で破壊しそうですね」
「確かに アサミ殿は星の消滅は何度かしていますからな・・・」
「やはり黒幕はサーベラス神という事ですか・・・」
「あぁ こいつらも駒みてぇなもんだろうな」
「あっ 来ましたよ!これがサーベラス神です?」
【ええ 中級神サーベラスです】




