ハクの神獣化
「久しぶりだね 九尾」
「あら 九尾ちゃん 元気にしてましたかー?」
ミューノア神域のミューの自宅には来客用の応接室もちゃんとある。
今日来たのは 日本でも有名な朱雀と青龍の2神獣だった
朱雀は赤を強調した中国っぽい衣装の着物で赤い髪をした中性的な10代半ばほどの女の子。
青龍はおっとりとしたママみたいな雰囲気のある青い髪の20代後半ほどの同じく中国風の着物を着ていた。
「おばちゃん達だれー?タマしらなーい」
「まっ まぁ おばちゃんじゃないのよー?青龍よー 覚えてないのかなー?」
「ぷぷ 青龍キミ おばちゃんだって・・・ 我もなんか人妻っぽい雰囲気がするなーって思っていたよ?」
「まぁ!朱雀ちゃんひどいわ!?」
「あー 初めまして 朱雀様 青龍様 ミュー様の眷属神 アサミ・I・ペンドラゴンです。今日はわざわざおいでいただきありがとうございます」
「アサミちゃんの眷属神のルナ・I・ペンドラゴンだよ!」
「アサミ様の従者の聖獣ハク・ペンドラゴンです」
「おねーちゃんの神獣のタマモ・I・ペンドラゴンだよ~」
「ふむ 我らの知る九尾はもういないという事なのか 失礼 神獣朱雀だ よろしく頼むよ。」
「残念ですねぇ。神獣青龍です。よろしくお願いしますねぇ~」
「九尾の狐の時代の記憶は一切消去されてしまってるみたいなんです。私と出会った時は人化出来ても5歳くらいの外見で昔の事は覚えていませんでしたね。聖獣になってましたし」
「お姉ちゃん達 ごめんねー 何も覚えてないんだ~」
「まぁ 九尾ちゃんかわいいわ!」
「我らの事を覚えていないのは少し残念だけれど いい子に育っているようじゃないか。アサミ ありがとう 九尾を大事に育ててくれて あと キミ達も神に属する者 敬語などはいらない」
「あっ?そう?ありがとう タマの昔の友達って事なのかな?」
「そうだね。九尾が中国に住んでいた時によく遊んでいたものだよ」
「ふふ この子ったらたまに悪だくみをして戦国の世に混乱をまき散らしていたわねー」
「へへー しらないもーん」
「まっ まぁ今はそんな事させる気はないけど・・・!で 今日は何か用があってきたの?」
「そうなんだ。まず そこのハク」
「わ 私ですか?何でしょう朱雀様」
「キミは・・・強すぎるね それで聖獣のレベルだって?バカ言うなって感じだよ」
「そうね。神獣じゃないのがおかしい位よー」
「確かにお二人がいらっしゃると先ほど聞きましたが 聖獣の私では失礼に当たりそうだとは思っていました しかし 私の神獣への進化は不明なのです」
「キミはアネモネアの聖獣だったね。アネモネ神の管理の枠組みを外れればいいんだよ」
「やはりアネモネアの独自の進化方法を探さないと私は出来なかったのですね?」
「そうねー あの神の世界はゲーム世界 段々とアップデートしていかないとあなたが神獣になるイベントが発生しないという事ねー」
「やっぱそうか でもそのイベントに行くまでが今だといつになるかわかんないって事だね?」
「そうだね。我も天界でそのゲームをしてみたのだけど 今2にアップデートをしようとは考えているようだ ハク キミが神獣になるイベントは4 この様子だとあと何万年はかかりそうだね?」
「マジかー・・・ ハク 私が死んでも聖獣のままの場合があるね?」
「ま・・・マスター・・・私はどうすればいいのでしょうか・・・!」
「そこで アネモネアの管理を外れて完全にアサミの管理に入らないといけないという事だ。今マスターと敬ってはいるが アネモネアの聖獣がアサミに懐いている程度と考えてほしい」
「そんな!マスターへの忠誠は本物です!」
「それはわかるわよー?ただ完全に所属をアサミちゃんの従者に変えていないという事なの」
「あっ!わかったよ!アサミちゃんに仕えてるけど アネモネアに退職届出してないって感じだと思う!そうだよね 朱雀様!青龍様!」
「ルナの説明が分かりやすいね。その通り 契約がアネモネアに残っているという事だね」
「あー そういう事か。アネモネアとの縁を完全に絶たないと神獣進化の条件をアネモネア基準で合わせないといけないという事だね」
「ふふー タマはお姉ちゃんの神獣だもん~ ハクちゃんもなれば~?」
「タマ様・・・ やり方がわかりません・・・!」
「今日来たのはミュー神に神獣の事を教えてあげて欲しいと言われた事もあるんだ」
「なるほど ハクのレベルで聖獣のままだとかわいそうだもんね」
「そう 神獣の我とも互角に戦えるレベルだろうね。他の星の神獣なんて1億レベル行けばいい方なんだよ キミ もうすでに何千億とレベルあるじゃぁないか」
「そうねー 私もびっくりしたくらいよー」
「アネモネ神にはお世話になりましたが 今はマスターの従者として心からお慕いしております。アネモネアとの契約を解除すればよいのなら喜んでしましょう」
「そうなのだけどアサミ側にも問題があるんだ。」
「そうね 神獣と契約出来るのは主神という立場なのよー アサミちゃんはミュー神の眷属神という事ね。シヴァ星の主神となるのは確定しているのだけど アサミちゃんは一切手を付けていないわよねー?」
「そ そういえばそうだね。私が死んだ後に主神になるはずだけど今ほったらかしにしてるね」
「まず キミがアザレア神に託された神獣の卵が孵らないと世界創造の権利がないという事だね。我の見通しだと来年位だと思う」
「まって タマは?この子は神獣だよね?私との契約は出来ているという事なの?」
「そうです!その理屈だとマスターはまだシヴァ星の主神ではないのでタマ様も完全に神獣契約していないという事ではありませんか?」
「え~~ そうなの~~?」
「そうだね このタマがしているのはテイム契約であって神獣契約ではないという事だよ。天照神から神獣に戻る儀式は受けたけれどアサミとの神獣契約はまた別の話だ。」
「あー そういう事ね 確かにテイム契約ならしてるね 自分で私の神獣って言ってただけか」
「えーーー!ひどぃー タマお姉ちゃんの神獣だもん!」
「そうねー 自称アサミちゃんの神獣だったのよー?」
「おっと タマ様はまだ神獣契約はまだしていなかったのですね。私と同じではありませんか」
「ぶぅー!」
「私がシヴァ星の主神になればタマもハクも私の神獣にする契約が出来るという事なんだね?」
「まぁアサミの神獣の卵が孵れば世界の管理が出来るようになる。そこでシヴァ独自の神獣への進化方法を設定し ハクを受け入れればハクも神獣になれるという事だね」
「なるほど マスター!早く!」
「つってもまだ孵らないなら意味ないじゃん!」
「来年でしたか・・・ では私はアネモネアとの契約を切ればよいのですね」
「そうなんだけど 今ハクからのエネルギー供給がアネモネアにも影響があるんだ。」
「聖獣としてアネモネアに魔力かなんか送ってたって事じゃないかな?」
「その通りだね ハクが聖獣契約を破棄したらアネモネアのエネルギーは3割ほど落ちるだろう」
「え そんなに送ってたの?!」
「いきなりそれほどの供給をカットされたらアネモネアはゆっくりと死んでいく事になるかもしれないのよー?」
「おっと それはまずいね という事は変わりの聖獣に契約してもらわないとハクを解放できないってことかー」
「そうなるね ただこのハクの代わりとなるとそう簡単に探すのは難しいという事なんだよ」
「あー 聖獣ってレベルじゃないしね」
「アサミちゃん どっかから攫ってくる?」
「攫うとか言うな!えー シルヴァの場合は子供が聖獣を引き継いだんだっけか ハクは後継者みたいなのがいなかったから アネモネアとは契約切れなかったと」
「そういう事ねー 聖獣シルヴァは代替わりをしてアネモネアからの供給は終わっているわー」
「子を産めという事ですか・・・」
「相手を探してあげないとだめかも!アサミちゃん ドラゴンの知り合いなんていないよ!?」
「え でも自分の子を1人残して親はルシフェルで仕事するってなんか嫌じゃない?単身赴任みたいなもんでしょ かわいそうだよ」
「まぁ 私は相手がいなくても魔力で子を宿せますので婚活はいりませんが 私の子と離れ離れに暮らすのは寂しいですね」
「ハクちゃん並みの子がいないのなら育てればいいのよー?」
「え 聖獣を育てるの?」
「ああ そうだね アネモネアに行って新たな聖獣候補を探して修行を付けてくればいい」
「まぁ 元々アネモネアに住んでいる聖獣なら契約はもう出来ているだろうし ハクくらい強くすればハクが契約切ってもアネモネアには影響がないってことかな?」
「そうなりますね 私がアネモネアにいた頃は4000万位のレベルでしたから」
「すぐだねー!」
「そのアネモネアのハクの代わりの聖獣ってどんなのがいるの?」
「白竜の私 銀狼のシルヴァは皆も知っていると思います。残りの聖獣はユニコーン ベヒーモス 金虎ですね」
「ユニコーンか まだ見た事ないかも!」
「白竜のキミの代わりになれるようにレベル上げをさせれば縄張りを守っていけるだろうね キミの元いた領域に他の聖獣が住んだとしても ドラゴンファンタジーを再現しようと言うのはもうムリな所まで来ている」
「あー そうだよねー またドラゴンファンタジーを丸パクリしたら召喚勇者がまたヌルゲーな事になると思うよ」
「そうだね!1のモンスター 装備の場所 ボスの攻略方法そのまんまだったもんね!」
「アネモネ神はオリジナルを考えて世界創造していかなければならない」
「まぁそれが普通なんだよね?」
「ある程度現世の流行なんかは参考にはするけれどそのまま再現したのはアネモネ神くらいだ」
「すっごいディスられてるね!」
「とりあえず アネモネアに一度行ってみないとダメそうだ」
「この休暇中はダメだよ!予定があるんだからね!」
「しょうがないですね マスターもすぐにシヴァ星の主神になるわけではなさそうですし」
「そーだよー!お姉ちゃんがシヴァの主神になったら~ ミューノアでも制限がつきそうだしー」
「そうなるね アサミがシヴァの主神になったらミューノアでは強いけれども依り代でしか行動できなくなる。地球で行動するなら人間と全く変わらない依り代を使わなくてはならないんだ。ようはレベル1程度の身体で行動しなければならない」
「まーじか という事は芸能活動している間は主神になったらめんどくさそうだよ」
「その地球の依り代にはスキルも魔法も使えないと思った方がいいわねー」
「お姉ちゃん かわいそー」
「ミューノアでの依り代はまぁ今の私とあんまり変わらない能力だろうけど 地球では完全にただの人間ってことか それは相当ストレスだなー・・・」
「マスター ミカエルはまだまだ続けるのでしょう?」
「あと3年くらいはやるんじゃないかな?」
「マスターが芸能関係に飽きてからシヴァの着手を始めたらいいでしょう」
「そうだねー それまでにはアネモネアの聖獣が育ってるだろうしね」
「お姉ちゃん 急がないからね~」
「まぁ 今日キミ達に会いに来たのはそれだけじゃないんだ」
「そうねー 今日はお願いにきたのよー」




