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喫茶店での恋愛問題

学園祭3日目最終日にそれは起こった。

アサミは毎日 Sクラスのメイド喫茶に通っていた。

姫様クラスや各国の上級令嬢が持て成すSクラスのメイド喫茶はいつでも大繁盛でアサミもたまに体験させてもらって アサミのいる時間はもう大行列と言ってもよかった。

さすがにアサミだと一目でバレるような恰好はしないで地味なメガネで変装した姿での接客だ。

その日アサミはユーナとサーナと共にホールに出ていた。

アサミが接客するのは女の子の集団の客のみである。

男を接客するとか気持ち悪いからだ。


「ここか」

「そうだね!久しぶりに会える!」

「いらっしゃいませー」

「ようこそ Sクラス喫茶へー」


入ってきたのは2人組の10代半ばほどの貴族のお坊ちゃんのような二人だった。


「ああ 愛しのユーナ姫 僕が来たよ」

「うぇ・・」

「だる・・・」

「ふふ 二人に会いたかった!会えてうれしいでしょう?」


「い いらっしゃいませー・・・どうぞごゆっくり~」

「い いそがしいから~ 早く注文お願いしまーす」

「そんな事言わずに ささっ 僕の相手をしてくれないのかい?」

「ちょっと 忙しいんだから店員を独占しないでくれるかな?サーナとユーナの知り合いかなんか知らないけど営業妨害だよ!」

「なんだキミは アリババ様に失礼じゃないか」

「っふ いいんだよ キミも僕の美しさに見惚れたのだろう?」

「はぁ?」

「さすがアリババ様 こんな地味な女にも優しいなど」

「そうかい?」

「はわわ・・・ やばいよーユーナ・・・」

「なんかすごいこといってるよー・・・?だいじょうぶかな サーナ」

「あんたの事なんか知らないけど迷惑かけるようならでてって」

「貴様!アリババ様を知らないだと!どこの田舎娘だ!」

「ふふっ 僕の事をしらない令嬢がいたとは・・・ いいだろう ガンダーラ王国 ハッサム公爵家嫡男 アリババ・ハッサムだ よろしく頼むよ」

「同じく ガンダーラ ユラーリア侯爵家嫡男 クライブ・ユラーリアだ。庶民にはわからないだろうがな」

「へー あっそ」

「なっ 貴様 我々は上位貴族だぞ!貴様のような下賤な娘など足元にも及ばない高貴な生まれなのだ!」

「興味ないねー」

「ははー 格下の爵位だから言うのも恥ずかしいと言うわけか?貴様の家など私の父に言えばすぐにでも没落するであろうな!」

「クライブ そんな事を言ってはいけない。いくら格下の令嬢であっても脅しは行けない」

「そうなんだ 私の家って下賤だったんだ。ごめんね ろくでもない家みたいで」

「ふんっ 貴様の家など聞いた事もないような家なのだろう?」

「貴族のお坊ちゃん 改めまして 私の名前はアサミ・I・ペンドラゴン ルシフェルのペンドラゴン公爵家の当主をしてるんだ よろしくね?」


その名乗りをした後のアリババとクライブの顔は真っ青になった


「は ははーん 身分詐称か・・・ おい だれかこいつをひっ捕えろ 貴族を名乗るなど許されんぞ!しかもアサミ様の名を語るなど!!」

「ありえない アサミ様はもう学生の年ではないだろう?!ユーナ姫とサーナ姫も言ってくれ バカな身分詐称は投獄なのだよ?」

「この方はアサミ様ご本人だよー 今日はSクラスの喫茶店にお手伝いに来てもらってるんだよ?」

「アサミ様は別に身分詐称なんかしてないよー?」

「へっ・・・?」

「そんなバカな事があるか!!」

「まぁそうだね 別にあなたの家がどれだけエライかとか興味ないけどさ。他のお客さんの迷惑になるようなことはしないでほしいんだよ 人気店だからお客さんがいっぱい並んでるの。サーナとユーナの知り合いならあとでちゃんと時間を取ってもらうから」



「アサミ様 ごめんなさいー」

「アリババはユーナの婚約者なのー」

「えっ?婚約者?なんか脅されてなったとかじゃないよね?」

「ん- うちのガンダーラは昔貧乏だったでしょうー?ハッサム家はガンダーラでは商売にも手を広げてるから援助なんかもしてもらってたんだよー」

「なるほど 王家に資金援助する仲か つっても今フェリちゃんも稼いでるしいらないんじゃない?あの子の年収相当稼いでるでしょ 年に5回かそこらのルシフェスの出演依頼だけで金貨1億5000万枚はルシフェルで払ってるよ?今までの出資してもらったお金返してもお釣りがくるでしょ」


ざわ・・・ 1億枚・・・ バンドやべー収入じゃん・・・ などとこの5人の会話を聞いている周りの客もフェリ王女の出演料に恐れおののいていた。


「8年前は相当財政難だったからねー 資金援助をする代わりにユーナが婚約者になったのー」

「政略結婚って事かー」

「そうだねー ユーナもサーナもルシフェルとのガンダーラ外交官として内定してるんだよー 別にガンダーラの貴族に嫁ぐ必要なんてないしねー 婚約解消しても問題ないと思うー」

「なっ 姫殿下 どういう事なんだい?!私達の婚約は親同士でもう決まっているじゃないか」

「だってー そこのクライブの家はもうなくなるしー あなたの家も取り潰しになりそうだもんー」

「えええ?!我が家が何をしたと言うのですか!」

「アサミ様に暴言はいただけでもうガンダーラとしては庇えないもんー」

「そうだねー 多分 陛下に報告行くと思うよー サーナ黙ってると陛下に怒られそうだしー」

「まぁ ペンドラゴン公爵家は出来て3年くらいの貴族家だからまぁ下賤かもしれないけどさー あなた達どこの令嬢にでもそんな態度してるわけ?このSクラスに在籍してるの ルシフェルの王妹もいるし ワリーノの王女もいるし キングレオの王女もいるからね?」

「たしかにー あなた達より身分高い子いっぱいいるのにそんな態度だとガンダーラの王女としてあなた達に処分を言い渡さなきゃいけないねー」

「そうだねー あなた達の他の貴族家をバカにした態度だと 国際問題に発展してガンダーラと各国の戦争になる可能性もあるんだよー?ちょー迷惑だよねーユーナ」

「せ せんそう・・・・」

「アサミ様は確かにルシフェルでは公爵閣下で王陛下より身分は低いけれど ミューノアでは神だからねー?しかもご当主だからねー あなた達は確かに次期当主かもしれないけどー まだ確定ではないからそこまで権力なんてないよー?」

「侯爵家 公爵家の息子だって言っても今の時点ではあなた達には偉そうにする権利なんだよねー しかも今回の件で当主候補から外されるかもしれないねー」

「まぁまぁ 今回は私がSクラスの喫茶店を手伝いたいって言ったからこんなとこで店員しているとは思わないでしょ。事故だと思ってくれていいよ。どこの公爵が喫茶店のウェートレスしてるっての ある意味罠すぎるでしょ」

「そ そうなのです!まさかアサミ様が接客をしているなど!」

「ただ 地味な女で悪かったね?そこのお坊ちゃんの言葉は忘れてないからね?」

「ひっ 俺か・・・ すみませんでした!!」

「確かに私はルシフェルのナンバー2という立場があるからガンダーラにケンカ売られたっていえばあなた達の実家を潰してもいいよってガンダーラ王も言うと思うけど めんどくさいからね」

「なっ それはやめていただきたいです!」

「す すみませんでした!!」

「まぁ 今回はお客さんもいるから大事にしないけど ここはルシフェルなの ガンダーラの貴族家の爵位なんかで横暴な態度取ってたら逮捕もありえるからね?そこを注意してほしい」

「そうだねー ガンダーラの王女としても勘弁してほしいよー」

「アサミ様なら1分あればガンダーラを破壊できるとおもうよー」

「な・・・」

「しないけどね みんな 周りのお客様にご迷惑かけたからスペシャルケーキセット全卓にサービスだよ あんた達ももうえらそーな事はこの国ではしないようにね!」


アサミの声により他のSクラスの生徒が全部の卓にケーキセットを無料で提供し お客さんは美味しく食べていたが ガンダーラのお坊ちゃんは生きた気がしないままもぐもぐとケーキを食べムリやりオレンジジュースで流し込み急いで席を立ちSクラスを立ち去るのだった。


「あれは婚約解消かもー」

「ユーナ そこまで好きじゃなかったからよかったんじゃないー?」

「そうだねー あの人ナルシストで気持ち悪かったしー アサミ様のおかげだねー」

「破談になってよかったよねー」

「アサミ様にお礼しないとだねー!」


どうやら望まぬ婚約であったようでこれからの婚約はどうなるかわからなかったがアリババとの婚約解消の話が持ち上がるだろう

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