エッグ
「うわっ 来場者すごいね」
学園祭2日目 今日は生徒のクラスの模擬店も引き続きあるが学園の施設や体験入学のような物を披露するイベントである。
ここはVR教室 屋内闘技場ほどの広さでマーリンのVR技術を使った修行を行うための場所である。
会場には新しく新設した 卵のような物が100個ほど並んでいた。
そこでは生徒会長のマリアンヌと学園長のメルティーナが司会として大型モニターに映り 来場者に説明をするようだ。
『さて ご来場の皆さん このミューノア世界 本校だけにある施設を紹介しますわ。まずあの卵のようなものがございますわね?あれはゲーム機のようなものですわ』
『ええ そうね 皆さんはアニメとか見るかしら?VR ヴァーチャル空間で自分の分身を操り現実では出来ないような動きをしたりして遊ぶという物はマンガやアニメ ラノベではお馴染みだけどもうすでに実現しているわ。わかる人もいるかもしれないわね』
『あの卵のような物にコクピットとして人が入り自分専用のキャラクターを操作出来る場所ですわ。ゲーム内で修行が出来る装置と思ってくださればいいですわね』
『そうね この装置を使って戦闘や魔法の訓練をする その経験が肉体にまで影響し 現実ではレベルが上がっているという事よ』
そんなのチートだ や ずりーぞ など他の学校の生徒からはブーイングである
『ただ ゲームをするだけでレベルが上がるなんてズルイとか思うかもしれないけれど 現実のゴブリンの経験値が100とすればエッグのゴブリンの経験値は10程度と思ってくれればいいわね。』
『そうですわね この装置の名前は エッグ 卵 まぁそのままですわね エッグを使った戦闘訓練は現実そのもの 痛みもあり 空腹 睡眠 すべてが本物となるのですわ』
『そうね 死なないだけね。現実の肉体を強化するのだからただやっていればレベルが上がるなんていうのは許されないでしょう?ある程度の痛みがないと現実での戦闘で舐めた行動を取る人がでるのだから 真剣勝負と思ってくれればいいわ』
『ゲーム内とはいえ モンスターからの攻撃はまさに本物と言えるのです ゲーム内で死亡したら死ぬまで痛みは続くしゲームとバカにして遊び気分でやったら痛い目に合うという事ですわね』
『他校でもダンジョンでの戦闘授業もあるでしょう ダンジョンだと本当に死に直結する このエッグの中でのモンスターは現実と同じ 動き 魔法 スキルで攻撃してくるようにインプットされているの エッグでの戦闘で 現実世界での戦闘を勉強出来るという事ね』
『死なないのだからどれだけ戦闘をしても やり直しができるという事ですわ 兵士の皆さんの戦闘訓練などにも使えるでしょうね 対人の試合などなどですわ』
『卒業後 冒険者になる人もいるでしょう この学園の卒業生にはルシフェルでの就職を選択することも出来る ルシフェルでは戦闘職員がいるという事はご存じでしょうけど ダンジョン内での戦闘訓練は生と死のギリギリという事もある。予めエッグで事前にモンスターのデータを閲覧し予行練習をする事も出来るという事ね』
『さて では実際にやってみたいという方はいるでしょうか?今回はお試しという事でゲーム内での痛みなどは一切ないヴァージョンとなっていますわ 現実の肉体には何の影響もない ただのゲームだと思ってくださればいいですわね』
『現実のレベルがそのままゲーム内キャラクターとして使えるのでレベル1から開始何ていう事はないわね』
『100機用意してありますわ。参加希望の方はどうぞ エッグ内部での戦闘はこのテレビで会場の皆さんも見る事が出来ますわ。腕自慢の方はお試しでやって見てもいいですわね』
ざわざわと会場も浮足立つ ゲームで戦闘技術を学ぶという事だろうか。今日の来場者には各国の騎士団長なども招待されていた。今回はエッグの売り込みでもあるのだ。
死なないからどれだけ戦闘訓練出来るという触れ込みで各国に使ってレベル上げに限界を感じていた各国の兵士にも使ってもらおうという思惑もある。
いくら本物のモンスターより経験値が低いとはいえ経験値が獲得出来れば地道にレベル上げも出来るだろうという事である。
いい機会だと各国の兵士たちも我先にとエッグに乗り込む。
そして ログインし まるで現実のような感覚 物語のような設定の世界観に圧倒される
『ルシフェル女学園では このエッグは戦闘訓練にだけ使っているわけではないわね。製作者が取材をし実際にみた景色なども再現できる 疑似的な旅も出来るという事よ』
『そうですわね 今回は戦闘訓練だけをお見せしていますが アサミ様方の故郷 地球のデータも再現できていますわ 現実ではありませんが どんな国かなどの勉強にも使えるということですわ』
行った事のない地球に夢をみる者がほとんどのミューノア人にとっては疑似的であれ地球を楽しめることが出来るという事でそのすごさに驚愕した。
そして現在プレーしている者達の映像をみて これは本当にゲームなのか?とルシフェルの技術力に感動であった。
まるで 本当のモンスターが迫ってくるような迫力でひっと驚く観客も多かった。
普通の国民などはモンスター戦闘など見る機会もないので 作り物であってもどんどん撃破していくプレイヤーをみて 興奮しているようだ。
『ふふ モンスターの強さは現実と全く同じ設定となっていますの プレイヤーの皆さんは見たところ騎士団や兵士 各国の優秀な生徒ですわね こんなに強い方々に我々国民は守られていると感謝いたしましょう!』
『今回このエッグの公開をしたのは 依頼があればルシフェルから発注を受け付けるという事ね。個人 国 学校 貴族家など購入をしたいと言う方がいればルシフェル城でエッグの契約をしてほしいわね』
エッグは各国の様々な機関が興味を持ち 後日ルシフェル城では相談の列がしばらく途切れなかったと言う




