就職相談
理想教の巫女 鏡花とその恋人直哉は異世界ミューノアに転移して1か月ほどが経とうとしていた。
アサミからミューノアの知識や創造魔法を付与してもらいシャングリラに飛ばしてもらいアマテラスに就職をしたのだが 一度観光に行ったルシフェルの凄まじい発展ぶりを見て移住したいと思いバイトを増やした。
移住の際に鏡花の家にあったお金をミューノア金貨に変換してもらい金貨80枚ほどになったのだ。
他にも使うであろう電化製品や日本の家具などもインベントリに入っている。
鏡花だけであれば何年と暮らしていけるというわけだが直哉はほとんど訳が分からずに異世界すげーと仕事をしながらあちらこちらと観光に行くのでお金の消耗が激しい。
そこで ルシフェルに移住してちゃんとした仕事に就こうと考えていた。
二人も慣れない異世界で協力して生きていかなければならないので 前から恋人関係ではあったが前以上に仲のいいカップルになっていたのだった。
「それでお仕事の相談に来たと言うわけでございますか」
「そうなの清華さん 私はこちらでの知り合いはあなたくらいしかまともにいないから」
「こんにちわ 鏡花ちゃんとお付き合いしている相川直哉です。よろしく!」
「ルシフェル王国 アベ男爵 安倍清華でございます。鏡花さんはー そうでございますね。大学の同期程度の仲でございますね」
「それにしても安倍さんはこの異世界の事よく知っているんです?」
「まぁそうでございますね。あなた方にもう隠しても意味がない事なのでお話するのでございますが、ミューノアタレント事務所に所属しているタレントやバンドの方々は日本からの異世界転移者がこの世界で神まで至った方達でございます。」
「聞きました。ミカエルのメンバーや他のバンドの人達はこの世界の神でかなり高い権力をもっているみたいですね。」
「ええ そこで麻美様が地球に転移出来るスキルを開発しあちらの神 天照大御神様からの許可を得て芸能活動などを楽しんでくれということで自由な行動が許されているのでございます」
「やっぱりそうでしたか 鏡花ちゃんが関わってはいけない類の人達だと言っていましたが最高神様も認めていたんですね」
「相川君を巻き込んでしまってごめんなさい。私 あなたが理想教にいるのが反対だったの。いつか痛い目に合いそうで でもあなたが異世界に行って見たいって言うのはいつも聞いていたから」
「ううん 鏡花ちゃん 僕はね こんなにも便利な異世界に来れて しかも 鏡花ちゃんと一緒だなんて夢みたいなんだ!」
「そうでございますねー あなたが鏡花さんに選ばれていなかったら・・・記憶を失っていたでございますね~」
「ど どういう事です?!」
「私と相川君 それに麻美様に選ばれた10人ほどの子以外の理想教の信者は異世界ミューノアの知られてしまったと言う記憶を全て消されて 今は理想教という存在も全て無くなってしまったの」
「そうでございますねー 鏡花さんが余計な事を幹部連に伝えてしまったおかげで仕事が増えたのでございます。」
「す すみません」
「ということは・・・日本から理想教は消えてしまったと?」
「誰一人死んではいませんね。記憶を失い通常の生活に戻っただけでございます」
「その10人っていうのは?」
「家族からの虐待やひどい裏切りなど 生活に不自由なほどの身体 不治の病などでもう地球にもいたくないというレベルの方でございますね。その方は麻美様が転移して日本での記憶を消し 病気も完治され今はルシフェル国民として幸せに仕事をしているのでございますよ。」
「そうか・・ 全てを救う事はできなかったのですか?」
「相川君 それは難しかったみたい」
「そうでございますねー 理想教の7割は異世界に行って俺ツエーしたい ハーレムを作りたい 国家侵略をして好きなように国を支配したい という俗物が多かったのでございます」
「そ そんな 新天地で静かに余生を過ごそうという理念はウソだったのか?!」
「麻美様は心が読めるのでございますよ。邪な考えの物を選別できたのでございます」
「ええ そういう人ばかりなのがよっぽど嫌だったのでしょう 記憶を消して異世界に行こうとも思わないように改竄したようね」
「そ そうですか・・・ そんな考えを持っていただなんて・・・」
「まぁ あなたは言うなれば 異世界に行きたいと言う希望をかなえましたが 巻き込まれたという事でございますね」
「いえ 今は日本の生活よりはるかに楽しい毎日だし 鏡花ちゃんとも来年結婚したいと思っています。僕はこの世界に来てよかった!」
「相川君・・・」
「最初は何が何やらで不安になったけど 僕もあちらの世界には未練がないからね!それに鏡花ちゃんとずっと一緒に生きていけるならこれは幸せな事だよ」
「ふふ 鏡花さんいい彼氏ではありませぬか」
「ええ 最高のパートナーです!」
「鏡花ちゃん・・・」
「それで お仕事の事でございましたか?」
「ええ アマテラスに保護されているけれど やはりルシフェルに来てみたら仕事の幅が多くてこちらの方が安定した生活を送れると思ったんです」
「そうだね!安倍さんのとこにご挨拶に来る前に観光させてもらったけど とんでもないね!」
「麻美様はいつかここに来るだろうと言っておられました。その時は仕事でも紹介してあげたら?との事でございましたが・・・ 何が出来るのでございますか?」
「僕はあっちの世界では事務会計員をしていましたね。転移の時に回復魔法は付けてもらったけど」
「私は霊視をしていたくらいだったけれど 麻美様に創造魔法をつけてもらいました。」
「ふむ・・・ 実はですね。私の妹が来年女学園に入学するのでございますが 侍女を付けようと思っていました。」
「侍女っていうとー メイドさんかな?」
「月給は300万円ほどでございますね」
「さ 三百万!?」
「鏡花ちゃん すごいよ!普通のバイトなんかで30万くらいだよね?」
「そ そうね でも私で出来るのでしょうか?」
「ルシフェルのメイドの頂点の方が優秀な授業をしてくれるので大丈夫でございましょう」
「鏡花ちゃん やってみるべきだよ!」
「指導していただけるなら・・・」
「相川さんは我が男爵家の事務員をしてみませぬか?」
「僕に出来るのでしょうか?」
「この出張所の書類整理程度でございますね。あとは国に提出する書類や給料計算などまぁそういう事務系全般でございます」
「僕 やります!!」
「ただ 侍女の方は学園の侍女寮に泊まる事になるのでお休みの日以外は相川さんと会う時間が減るという事でございますね~」
「その清華さんの妹さんのお世話をすればいいんでしょうか」
「螢華ちゃんが授業中の時はまぁお部屋の掃除をしたら後は自由時間のようなものでございますね 食事を運んだり お茶を入れたり 学園からの連絡を受ける程度でございます」
「僕も 安心だよ!学園はほぼ男子禁制なのだよね?休みの日はデートも出来るだろうし!」
「まぁ 相川さんと二人の部屋は社宅として提供しましょう。休みの日はそこに泊まりにいけばいいでございますよ」
「そんな事までしてくれるんですか?」
「私 男爵でございますからね。家賃も月金貨1枚で一軒家を用意しましょう。買い上げたいならローンで給料天引き返済でもいいのでございますよ?」
「すごい・・・!」
「相川君!これはチャンスです!私侍女する!」
「ああ 安倍さん 僕も事務員として働かせてください!」
「私も侍女を探していたでございますからね ただルシフェル女学園は王族 貴族の令嬢が通う所でございますので 侍女の訓練は厳しいものになると覚悟していただきたいのでございます」
「もちろんです!」
「鏡花ちゃん 僕も頑張るからね!」
理想教の二人のミューノアでの生活も安定した就職先を見つけなんとか暮らしていけそうだった
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