準備終了?
エマさんは一発合格を出すほどの才能 性格 趣味の持ち主だった。
「では 改めましてBランク冒険者PTジョーカーのマリアです よろしくお願いします。」
「同じくダリアだ よろしく頼む。」
「エマです よろしくお願いします。」
「仕事の内容なのですが 店員の教育ですね。」
「なるほど だからマナーとか接客とかの指導っていう内容だったのですね。」
「ああ まず店のコンセプトを説明しようと思う。」
「もふもふな動物達と触れ合えるおいしい喫茶店で お嬢様気分を味わおう」
「で行きたいと思っています。」
「もふもふ いいですね 最高だと思います。」
「まず お店に来るお客さんをまるでお嬢様のように 従業員でもてなし
放し飼いにしている召喚獣 テイムペットで心を癒し
おいしいデザート 料理を提供する また女性向けのお店ですので
かわいい小物 香水 綺麗になる髪のお薬などを売る販売スペースも作っています」
「素晴らしいですね。」
「また 私たち ジョーカーがオーナーとなるわけですが
厄介な客などがきたら ボディガードとしても仕事する予定です。
メンバーは全員女性となっています。」
「ジョーカーの皆さんの噂は有名ですね。依頼達成率100% 強い 対応が柔らかいっといい噂ばかり聞きますね。」
「ええ 私たち 戦いばかりでちょっと疲れたのです。
なので癒される空間が欲しかったのですが そんな場所がない。
ないなら作ればいいっていう願いを込めたのが今回のお店なのですよ。」
「まず ここで働くために必要なのは接客 マナー 紅茶などの綺麗な入れ方 言葉遣いなんだ」
「適当な対応をすると お嬢様気分を味わえませんからね」
「そこでベテランのメイドをしていたというあなたが来てくれた」
「ええ 私 かわいい動物を見たくて 条件に合っているなぁと思って応募したんです」
「失礼ですが 前の職場はどの位のお給料だったんでしょうか?あと出来れば退職理由などもお願いできますか?」
「月金貨3枚で あの退職理由は旦那様に妾にならないかって言われたんですけど
おじさんで嫌になりました。 しつこく夜も誘われましたし 生理的にムリだったんです。」
「あなたに事前に書いてもらった質問用紙に様々な趣味や技能が書いてあり素晴らしいメイドさんだと思いました。
そんなあなたにたった 金貨3? ありえないわ。
私たちは金貨15を月お約束します。あとは標準の一般的なみんなに付く条件ですが
住む場所は私たちのお店の隣に従業員の寮を用意してあります。
また 3食デザート付 お休みは週に1回 あとはお店の商品を安く買える従業員サービスですね。
あとは 希望があれば各部屋でテイムペットを育ててもいいと思っています。」
「ああ だがいい事ばかりではないんだ。」
「なんでしょう?この条件ならみんな仕事をしたがると思うのですが」
「うちのリーダーのスキルなんだがこの店程度大きさの物件なら 余裕でインベントリに入ってしまう。
ついでに言うと 私たちは冒険者PTだ 世界各地に行かなければならない。
旅をしながらこの店もインベントリに入れて違う国 違う町で営業してもらうことになる
ああ 旅はしなくていい。
これもリーダーのスキルなんだが 行った場所に一瞬で移動できる転移スキルをもっている。
私たちが移動してる間は 従業員は休みや接客の勉強をしてもらうことになる。
旅先に着いたら迎えにきて営業を再開するって感じなのだ。
ある程度したら町を離れるということが一番の問題なのだがそこは大丈夫そうかい?」
「得に問題はありませんね。ですが 。固定客がついた後にすぐ移動とかになると寂しいですね。」
「アタシたちは このシステムが広まるようにしようと思っている。
まぁ 宣伝だな。
どの国 どの町でも同じような店が出来るとなると素晴らしいとは思わないか?」
ごくりとエマが息をのむ もふもふのお店がいっぱい!?
「ええ ぜひ働かせてください。」
「では エマさん このお店で出そうと思ってるデザートと紅茶です。
えーっと 持ってきてくださいますか?」
と ドアが開き 数々の種類のケーキ プリン パフェなどのデザートが並ぶ。
これは異世界買い物で出したものだが ばあちゃんが指導中の料理人にいずれはこのレベル
で作ってもらいたいと思っている。
「こ これは 見事ですね。これが全部デザート 芸術のようです。」
「これはうちで出す予定のデザートだ。」
「銀3枚で 2種類と好きな飲み物を選んでもらおうというセットになってます。」
「これだけ種類があるのに メニューセットには2種類まで どうだ 通わないと全種類楽しめないだろう?」
「味見してくださいますか?」
「いいんですか!?」
「ああ アタシ達も食べるしな!」
「ああ 幸せ・・ いいのでしょうかこんな甘いの暴挙」
「これも従業員特権なのです。毎日夕飯の後とおやつにデザートが付きます」
「まず 従業員なんだが メイド経験者から選ぼうとは思うがなかなか見つからない
なので 接客経験のない素人も募集に入れるしかないと思うんだが
完璧でなくてもいい まずは人前に出して問題ないというレベルにするのはどのくらい掛かりそうなんだぃ?
開店後にも 毎日勉強は続けてもらうわけだが」
「そうですね ある程度で構わないというなら1か月程度でしょうか?
お店のルールなども仕込まなければならないですからね」
「では エマさん 従業員の教育係お願いできますか?」
「ええ 私でよければ喜んで」
はむはむとデザートをほおばりながらも キメ顔でそういった。
残りの店員 雑用などに10人追加で募集が終わった。
未経験者も多かったようだが エマが問題ありません と自信満々に言っていたので大丈夫だろう。
みんな 3食 住居付き 高い給料とうれしいことばかりなので 町を離れるとか些細な問題だったらしい。 また経験済みのメイドには金貨6枚 未経験の素人には金貨4枚と差をつけた
エマが納得するまでは給料が上がらないだろう。
ウサ耳 エルフ 猫耳 たぬき耳 など 色んなタイプの従業員にアサミとばあちゃんはワクワクするのだった。
営業開始までは お勉強だ。ぜひともみんなにはがんばってほしい
第4回アース・スターノベル大賞様 ドリコムメディア大賞様 に応募している作品です 初めての作品ですが最後まで書ききりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
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