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魔王と勇者最後の日

「ふっ・・・ 勇者アルトよ・・・ よくぞわらわを倒した・・・」

「ははっ 僕もあなたに負けないように必死だったさ・・ 見てごらんよ 僕の身体ももう終わりのようだ。すぐに後を追うだろうね」

「わらわとお主の戦いに意味はあったのかのぅ・・・」

「わからない ただ時代が悪かったのだと思う。もっとあなたと話をしたかった。なぜこうなったのだろうね」

「わからぬ・・・ 先代魔王を殺されてもう後には引けない状態だったのであろうな。しかし お主の仲間はろくでもないな」

「ははっ 僕もそう思うよ。ラストバトルで戦意喪失で転移スキルで僕を残して撤退か・・・」

「ふふ お主はそんな訳の分からない状態でもこの魔王アイリーン・シュナイゼルに正々堂々と戦いを挑んだ まっこと見事なり」

「あなたも魔王という恐ろしい肩書を持っていたが 僕はあなたに一目惚れしてしまったようだよ。美しい。」

「ふ よせ勇者よ」

「あなたの元に召喚されていたらまた違った人生を送る事ができたのかな?」

「のぅ 勇者アルト 転生という物を知っているか?」

「転生というと・・・生まれ変わりかい?」

「魔王というのは神からの任命時にある程度の知恵と魔法を授かる。古代のもうすでにこの世に存在しない忘れ去られた技術という者だな」

「そんな技術が・・・」

「その知識でわらわは 死んだ後に生まれ変わるという魔法があるというのを知った」

「ふふ あなたはその魔法を使ってやり直すのかい?」

「アルトよ わらわと新しい生を生きてみぬか?」

「出来ると言うのだろうか?」

「なに わらわもお主ももう死ぬ寸前であろ?この魔法で二人 何処に生まれ直すかはわからん。この世界ではないかもしれん。ただアルト 生まれ変わってまた出会える時があるならば」

「楽しそうだね 僕達の生はここで終わるだろうけど また別の人生を歩む事が出来るというのなら 僕はアイリーン あなたと共に生きたい」

「ふふ まかせよ アルト わらわもお主と共に生きよう」

「来世に期待・・・だね・・・」

「この世界の魔王と勇者は終わった。最後の力を使い わらわとアルトを転生させる!!!!」

「ま・・・た・・・あえ・・・ると・・・いいな・・・・」

「そうだな・・・ある・・・と・・・・ リィー・・・ンカー・・・ネー・・・ション・・・・」


その日 魔王アイリーン・シュナイゼル 勇者アルト・バーミリオンの生は終わった。

最強の勇者と魔王の消滅で一つの世界大戦が終わった。



「ここ・・・は・・・」


「うわっ びっくりした・・・」

「ん・・・ お主は・・・?」

「えーっと?僕はケンジ・S・ルシフェルですけど あなた誰なんです?」

「はて・・・?」

「なんかわかりませんけど 僕の執務室にいきなり転移してきたんですよ?」

「な・・・ どういう事なのだろう・・・ わらわは死んだはず・・・」

「そうですねー とりあえず 裸というのもあれですし・・・ 服着たらどうです?」

「なっ なんと・・・なぜわらわは子供の姿に・・・?」

「いや 知りませんけど 今5歳くらいですね?もっと大きかったんです?」

「人間年齢で25歳ほどであろうか?転生魔法を使ったはずだったのだが こんな姿になるとは」

「なるほど とりあえず僕のシャツでも着ておいてもらえます?少しあなたの服用意する時間を下さい」

「ありがたい・・・ わらわはアイリーン・シュナイゼル 魔王であるよ」

「へー 魔王ですか あ 僕はルシフェル王国国王ケンジ・S・ルシフェルです。よろしくお願いしますね」

「お主 軽いな わらわは魔王なのだぞ?恐れぬのか?」

「魔王なんてたかだか称号ですよ いい魔王なんて結構いますからね 僕勇者でもありますし現人神でもあるんですよ?この国にも魔王は2人いますしね」

「なんと・・・ケンジ殿は勇者であったか」

「えーっと 僕が娘が出来たら着せたいような服を買ってみたのでよかったら着てみます?」

「かたじけない 少し 後ろ向いていてほしいが・・・」

「おっと 失礼 いいって言うまで 少し退室しますよ お腹もすいてるようですし デザートとか食べます?」

「よ よいのか?」

「とりあえず 甘いのいっぱい食べてゆっくりこれからの事考えましょう 僕の名においてあなたを保護します」

「すまぬ ケンジ殿 しばしわらわも整理したい」

「はは 僕偉いですからね 落ち着くまであなたの今後の生活は保障しますよ」

「何といったらいいものか」

「困ったときはお互い様ですよ 少し待っててくださいね。宇宙中の情報持ってる人を呼びますからアイリーンさんの星の事もわかるかもしれませんからね」


「ケンジ殿 もうよいよ?」

アイリーンがケンジに買ってもらったのは プリンセスというような桃色の魔法少女のようなドレスだった。アイリーンもこんな服を着るのは初めてだったようで少し恥ずかしがっているが今の姿は魔王の頃の種族ではなく エルフの子供のような姿だ。


「わっ かわいいですね!僕の見立ても間違っていなかったかー」

「す 少し恥ずかしいがの・・・ 良ければ鏡があったら見せてくれぬか?」

「あっ そうですね 少し待っててくださいね」

ケンジが出した2mほどの大きさの鏡に映ったアイリーンの姿を見ると自分の姿が変わっている事にきづいた。

「な・・・なんと・・・」

「どうしたんです?」

「わらわの姿が変わっておる 前の種族は鬼族であったがこれではエルフではないか」

「そうなんです?」

「これも転生魔法の影響なのだろうか?」

「はは ん 鑑定だとハイエルフになってますね。レアですよ」

「な なんと・・・ハイエルフとは・・・」

「この世界ミューノアにも4人しかいませんね」

「もしや アルトも・・・?」

「ん もしかして生き別れの子でもいるんです?」

「そ そうだ・・・アルト・・・」

「少し待ってくださいね もうすぐ着くみたいなんで」

「あ ああ・・・」


コンコン


「どうぞー」

「ケンジ王呼んだー?」

「あ アサミさん なんかかわいらしいお客さんが来たんで紹介しますよ」

「は 初めましてだの アイリーン・シュナイゼル 魔王の成れの果てであるよ」

「ふーん アイリーンちゃんね アサミ・I・ペンドラゴン ルシフェル王国公爵で神で勇者で魔王だよ よろしくね」

「ケンジ殿が言っておった魔王とはお主なのであるな」

「あはは 名前だけの魔王だよ 別に世界を滅ぼそうとかそういう類ではないね。それで ケンジ王どういう事なのかな?隠し子?」

「えーっと 僕が仕事をしていたら アイリーンちゃんが転移で飛ばされてきたんですよ そのくらいしかわかりません!」

「アサミ殿 わらわは勇者と相打ちになった。そして死に際に勇者と和解をしてな。わらわは転生魔法を使える そこで生まれ変わったら勇者アルトと共に生きようとわらわとアルトに転生魔法をかけたわけだ。そして気づいたらこの部屋に出現したということなのだよ」

「転生先がその今の姿って事なのかな」

「死んですぐに生まれ変わってその魔法が身体を作り出したってことでしょうか?」

「わらわもさっぱりだ 転生前は鬼族の魔王だったのが今はハイエルフのようであるしなぁ そしてアルトもどうなったのかわからない・・・」

「アイリーンちゃんが転生成功したならその勇者も転生してそうだけどねー」



「とりあえず 前の世界の名前とか教えてもらえますか?」

「アティスリュア世界 121947年 わらわはシュナイゼル魔王国の魔王であった。共に転生魔法を使ったのがアルト・バーミリオン 人間の国の勇者だったな」

「おっけー マーリン 何かわかる?」

マーリン:アティスリュア星はミューノアから我が世界の宇宙船で50年ほどの距離ですね。そして現在アティスリュア世界は 172580年なので当時の人類は生きていません。

「転生に5万年かかったってことじゃないかな」

「なんと・・・」

「そのアルトさんは転生してるんでしょうか?」

マーリン:アルト・バーミリオンが転生したという記録はまだありませんね。

「これから生まれるのかもね」

「その妖精殿の回答はどの程度当たるのだろう?」

マーリン:100%確実に当たりますね。アルト・バーミリオンの転生予定を調べますか?

「わ わからない・・・共に生きようと言うのはまた巡り合うと言う事なのだろうか」

「ハイエルフは寿命は何十万年あるからね いくらでも待てるだろうけど」

「その転生体があなたのように親がいないで自然発生するようなら保護した方がいいんじゃないです?母体から産まれるならやり直しで育つまで待たないといけなそうですが」

「母体から攫うと言うわけにもいくまいよ ははっ」

「あなたの息子や娘として産まれるかもしれないしね」

「まだ生まれていない場合どうしようもありませんね。いつ生まれるかとか聞きますか?」

「妖精殿 どこに生まれるかだけ聞いてよいだろうか」

マーリン:10年後 ミューノアに生まれる予定です。あなたの子供として生まれるわけではありませんので恋愛は出来るでしょうね。

「そうか・・あいわかった。また出会えるならそれでよいよ」

「10年後か 相手が長命種で生まれるならそこまで難しい年齢じゃないね」

「ふふ アサミ殿 わらわ達は恋仲ではあらん 結婚などはまだ考えてもおらんよ」

「まぁ長い人生だし 楽しみが出来たならいいのかもしれないね」



「これからアイリーンちゃんはどうします?」

「ふむ・・・ わからない・・・どうしたらいいのだろうか」

「誰かの養子でもいいんじゃない?アルちゃんとかさ」

「ハイエルフの生活だったらアルティシア様でしょうね」

「アルティシア殿というのは?」

「ハイエルフの王族ですね この国に移住して今は公爵をしていますよ」

「しかし わらわは幼女であってもこのように前世の記憶を持っている 不気味ではないだろうか」

「私の娘も前世の記憶もってる2歳児で普通にしゃべってるからね 今更だよ」

「アイリーンちゃんを僕の養子にしてもいいんですけどね」

「いや ケンジ殿 お主の奥方殿に悪い。わらわは一人でも生きていけるさ」

「ふふ まずはアルちゃんと会ってみたらいいよ あの人面倒見いいからね 娘として愛してくれるよ」

「本人結婚したくないけど子供は欲しいっていつも言ってますからね」

「わらわは愛されたかったのかもしれないな・・・」



「へへっ アルちゃん 来たれ!」

「わっ な~に~?いきなりなんなの~?」

「この方がアルティシア殿なのだろうか」

「むむ~?ハイエルフね・・・ この子は~?」

「初めましてアルティシア殿 アイリーン・シュナイゼルというよろしく」

「誰の子かしら~?私はまだ処女だし・・・産めないわよ~?」

「まぁそういうボケはいいとして 今さっき生まれた子ですね」

「わらわは転生魔法を使ったら この姿に転生してここに出現してしまったのだよ」

「あら~ 賢い子ね~ この子私の子として育てたいわ~」

「話が早いね・・・!」

「よ よいのだろうか?!」

「ハイエルフの子は宝ですもの~ 出生率が低いから一族総出で育てるのよ~? あなたは何も心配しなくてもいいのよ~?」

「みんなが親で兄であり姉でありと言う感じなんでしょうか?」

「そうね~ ヴィオラもプリメシラもエアリスもあなたの家族なのよ~ そして私はママね~」

「うぅ・・・」

「あらあら アイリーンちゃん 私がママは嫌かな~?」

「何もわからぬわらわを引き取ってくれるなど信じられんでな・・・わらわを子としてくれるの?」

「ええ あなたは私が大切に育てます 何も怖い事はないわ~」

「うぅ・・ ありがとぅ・・・母上殿・・・」

「ママがいいな~」

「ママ上・・・」

「まぁ~ それでもいいわね~」

「アイリーンちゃんの知り合いが転生するのが10年後 何の種族かはわからないけど 転生体に会える環境は出来るだろうし」

マーリン:ハイエルフです アイリーンと同じく 無から発生する予定ですね

「ええ~~ 同族がまた増えるの~~?」

「という事は 妹か弟として一緒に生きていけそうだね」

「無から産まれると言う事は 血縁関係もなさそうですし 結婚も問題なさそうですね」

「あら~ おめでたいわね~ マーリンがそういうなら確実に生まれるのでしょうね~」

「ふふ アルトよ お主が産まれる世界はこんなにも温かいぞ 早く生まれてくるとよいな」

「さぁ~ アイリーン 今日はあなたの誕生日ね~ お祝いしましょ~」

「ママ上 よろしくお願いするよ」

「へへっ 新しい仲間の歓迎会だよ!」

「あ~ 僕も子供が欲しくなってきましたねー。」

「アムロちゃんはいつでもウェルカムよ~?」

「せ セクハラですよ!!」

「ふふ ケンジ殿 アサミ殿 この出会いに感謝する・・・よろしく頼む」

「よろしくお願いしますね」

「よろしく~」


ひょんなことからアルティシアの養子になった新たなるハイエルフの元魔王アイリーン これからの未来アルトと出会う為にまずはミューノアで元気に暮らしていくのが転生後の初めての生活であった

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