開店準備
さて 喫茶店営業と言っても素人だ
何から手を付けたらいいものか
「まず 決めておきたいものをみんな意見ちょうだい~」
「もふもふは欠かせないだろう」
「かわいい店員もですわね」
「明るい雰囲気がいいですね」
「おいしいものー」
『やりすぎない程度で落ち着いた店がいいねぇ』
「ん- アサミ 今召喚契約してるのは何種類くらいなんだ?」
「えーっと ケットシィ ウサギ あとはちょっと変わったのでフェンリルかな」
「おい いつのまにフェンリルとか伝説っぽいの契約したんだよ!」
「あはは おいでー わんふぇ」
『お呼びか マスター』
「おはよぅ わんふぇ あのさー 今度喫茶店するんだけどさ キミみたいにふわふわなもふもふの子達を触ってもらえるお店にしたいんだけど っどうかな?」
『触るだとっ!? この高貴な我をか!』
「まぁ キミみたいに強くてかわいい子なかなかいないからねー」
『フフ そうであろう 我の自慢な毛並みだからな』
わんふぇは 褒められてうれしいのか しっぽをぶんぶんふっていた。
「でもさー キミ 絶対人気出ると思うんだよねー お店の看板フェンリルだと思うんだー」
『まぁ そうだろうな 我に任せれば 繁盛するであろうな』
「じゃぁ 一回指名されたら牛丼ってどうかな?」
『なに?!牛丼だと!?それは卵も付くのだろうな?』
「ああ キミ 卵かけご飯も好きだったね。」
『ああ あれは最高だっ!つゆだくにしておくがよいぞ。』
「じゃぁ頼んでもいいかなー?」
『ふん!我にかかれば客など我の魅力にメロメロであろうぞ。』
「さすがわんふぇだね。じゃぁ お土産で牛丼もってっていいよ。」
『さすがはマスター わかっておるな。』
「ああ あとで打ち合わせしようね」
『フフ マスター 我にすべて任せておくがよい』
わんふぇは喜んで 牛丼を持って自分の住処に帰っていった。
その姿は 銀色でツヤツヤしたもふもふ
だが ただの豆シバのようだった。
「チョロイですわね。」
「あれ ほんとにフェンリルなのか?」
「かわいいでしょー。」
「どこにいたんです?子供のようでしたが」
「こないだ行った森にいたんだ。いじめられてたのを助けたら懐かれちゃった。」
「偉そうな態度だったが バカっぽかったな。」
「アサミの召喚獣はなんか残念なのが多そうですわね。」
「そんなことないよ!てかまだテイムに力いれて半年だよ?そんなポンポン仲間になってくれないよー」
「まぁ あれはあれでいいものですわ」
「まぁ もふもふはいいだろう」
「次は店員ですか。」
「それは私がちょっと意見あるんだ。」
「ほぅ?聞かせてくれ。」
「かわいいってのはまず必須として ちゃんとマナーとか接客態度もちゃんとしたいよね?」
「そうですわね 店の評判に直結しますわ」
「貴族の屋敷とかで働いてた人 辞めた人とかをスカウトしたらいいんじゃないかな?」
「高めの求人をするってことか?」
「あと 旅の一座みたいに私たちの行く町で一緒に営業してくれる専属な人とかよくない?」
「まぁ そうすればいつでもできるってことにはなるが」
「なんていうのかな 戦闘は一切させないで店の接客 料理の修行とかしてもらうってのはどう?」
「大所帯になりそうだが」
「それは寮で住み込みで働いてもらおうかなって思ってるよ」
「私たちは手伝いながら メニューを考えたりの経営陣ってことか」
「ずっと店にいるってわけにもいかないしねー」
「なんていうんだろ 対応の処理係?セクハラしたりするやつがいたら〆出したりとか
まぁ 用心棒しながら店でお茶しててもいいよ」
「うん それはいいですわね。もふもふと遊んでいましょう。」
「ん- この世界って月 給料どんなもんなの?」
「高給取りで金貨2枚いけばいいほうじゃないか?」
「金貨2って 20万? 安くない?」
「どんな条件で出そうって思ってるんだ?」
「えーっと 月金貨10枚 住み込み可能 女性のみ 3食付き 旅に同行可能な方 」
「高すぎないか?10枚とか他の雇用先ではなかなか払ってもらえないぞ」
「まぁ あっちこっちの国や町にいくってなかなか勇気出ないと思うよ?
そのくらい出してもいいと思うね」
「ベテランの教育係とかまとめ役の人も同時に雇ったらいいかもしれませんね。
メイド長クラスならお給料も倍などでいいかもしれません。」
「そういう人はどこで紹介してもらうんだろうね」
「ちゃんと面接のときは鑑定で調査しとけよ」
「その方たちは ジョーカーとしては関係ないのですわよね?」
「そうだね 喫茶店の従業員だからね」
「あくまでジョーカーの経営する会社の社員ってことですわね」
「そうだね 危険なことはさせないよ」
「ならいいですわ 戦わせるのも大変そうですものね」
「まぁ旅の移動中は休みとか修行とかでいいんじゃないの?
教育係を雇うならね。あとは料理の勉強とか。」
「ついたら転移で迎えに行けばいいと思うな。」
「それは私たちの負担が減っていいかもしれませんね。」
「次は内装ですか」
「それは私が! えっと女性用のお店って感じでいくんですよね?」
「まぁ 私が楽しければいいからね 男にコビ売るのもなんか違うし
なんだろ お嬢様感覚で楽しんでもらいたいって感じかな」
「そーですわね。私たちがいて楽しめるものがいいですわ」
「まず お土産にクッキー ケーキなどを買える場所を作ります。
あとは シャンプー リンスなどの洗髪剤
お店にいるペットちゃんとの撮影が出来るとかもいいですね。」
「写真使うんですのね」
「ええ この世界では似顔絵とかですからね。」
「そのままの姿がすぐ出てくるのは人気が出そうですわね」
「あとは小物とか香水 アクセサリーとかもいいですね」
「なるほど 女性小物店と喫茶店の融合だね」
「うん それでいこう」
『やりすぎず でも 落ち着いてる感じがするね』
「最後はメニューか」
『ん- ガッツリ系はやめにしたほうがいいねぇ』
「デザートは別として 料理はピラフ パスタ サンドイッチ カレーライスくらいか?」
『儲けとかはどーでもいいんだろう?今のメニューだとこっちの世界では8銅くらいだろう
私たちは5銅で勝負しよう その分常連さんを増やすんだよ。』
「そーですわね 息抜きですし そこまで赤字黒字は気にしてませんわ。」
「かといって 忙しすぎはいやだ!」
『異世界料理は売れるよ でも あんまり食堂メニューを入れると男の人も多くなって女性客がはいりづらいんじゃないかね』
「ああ そうかもね」
「では お腹に入りやすいものはそれくらいにしましょう。」
「デザートですわね これは紅茶 ミルクティーなど好きなジュースとケーキ2種類のセットで銀3は行けると思いますわ」
「数十種類のケーキの中から 2つしか選べないだと・・・・」
「ああ 神よ私選べないです。」
「追加注文はいつでも受け付けておりますわよ」
「まぁ この世界のデザートって いまいちだからね 甘いものって少ないし 売れると思うよ」
「料理は抑えてデザートで釣るんですわ!」
「いける気がしてきた。ケーキ食べ放題で おひとり様銀貨10とかでもいけそうね」
「あとは 店と従業員の寮とかだが これは中々オシャレな物を異世界買い物の物件で探そう。魔力バッテリーを買えば使えるしな。」
「従業員には 異世界買い物から出る料理は 作り置きをインベントリから出すとか言っておきましょう。めんどくさいことになりますもの。」
「おっけー んじゃ 明日土地を借りて求人出してくるねー。」
「だいたい決まりましたね。私も楽しみです。」
「まぁ 繁盛しないわけがないですわね。」
ジョーカーは今日も楽しそうであった。
第4回アース・スターノベル大賞様 ドリコムメディア大賞様 に応募している作品です 初めての作品ですが最後まで書ききりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
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