第二試験終了
「ちょ ちょっとここどこなんだ・・・?」
「え えーと?あなたは?」
『学園長先生 ソウジ先生どうしよう!?なんか日本人みたいなのきたんだけど・・・・』
『落ち着きなさいレイ・・・ とりあえず鑑定よ・・・』
『異世界召喚しちゃったかもしれないね・・・』
『うへ・・・ えーっと鑑定』
高橋健太 16歳
出身 日本
スキル 異世界言語理解
『ん・・・?高橋健太・・・?』
『レイ 知り合いなの?』
『近所にそんな子が住んでたような・・・』
『とりあえず説明したらいいよ・・・』
「俺は 健太だけど お前は・・・?」
「レイだけど・・・」
「ん????レイ??」
「な なに・・・?」
「お前 レイってあのレイか?アムロねーちゃんの妹の?」
「えーっと 健太って高橋?」
「お前んちの隣に住んでたと思うんだけど・・・」
「ま まぁ ちょっと私 やらなければならない事があるから 家に帰すのとか少し待ってくれるかな・・・?」
「何をするんだ?」
「えーっと あなたは異世界召喚されたって言ったら信じるかな・・・?」
「お前ら姉妹いなくなってたけど まさか異世界召喚に巻き込まれてたとか?」
「そ そうだね とりあえず今 学園の試験で 召喚術の契約をしないといけないの あなたはなんか・・・・来ちゃったっていうか・・・ ねぇ・・・ ちゃんと帰す事出来るから ちょっとだけ時間ちょうだい・・・」
『レイ 追加の召喚を許可するわ その男の子は事故で迷い込んで来たみたいね』
『キミ レイの知り合いなのかよくわからないけど レイの試験まだ残っているからボクの所で少し待っててくれるかな?家に帰すと言う事は約束しよう』
「わ わかった・・・」
『レイ その男の子はカウントしないわよ』
「は はい・・・・!」
「レイちゃん・・・ 詠唱がちょーしこいちゃったんじゃないのか・・・?」
「なんか 勇者召喚みたいな詠唱だったのですよ・・・」
「厨二病っぽい詠唱やめたらいいんじゃないかしら・・・?」
「レイはかっこつけすぎだよー」
「そーだねー サーナの言う通りだよー!」
「レイちゃんー がんばってーー!」
「うぅ・・・ なんか 恥ずかしくなってきた・・・」
「ふっ 我が召喚に応える者 どうか聞き届けてほしい 勝利を我が手に!さぁ来い!」
「また・・・ 大丈夫なのか・・・?」
「少し心配ね」
「はーっはっはっ!!!」
レイの召喚に応えたのは 学園の謎の存在ゼロだった
「なっ ゼロ・・・?」
「ゼロを召喚したというの・・・?」
「何という事を・・・」
「確かにゼロを召喚出来たなら 最強でしょうけど・・・」
ざわざわ・・・
『ゼロ 説明してくれるかしら 何故あなたが召喚されたの?』
『試験中なんですけど・・・・』
「ふ はーっはっは!!我もわからないが・・・ 学食でラーメンを頼んでいたら 承認画面が目の前に出て はい を押しただけだ・・・ 我もここに呼び出されたのは想定外というわけだな」
『なるほど レイの召喚は 勇者召喚のようなものなのかしら 上位存在を呼び出せるみたいな』
『では この彼は?』
「お 俺?」
『いつかは勇者になれる存在なんじゃないかしら よくわからないけど』
「俺が勇者・・・?マジかよ」
『今の時点ではただの一般人ね すぐ地球に戻すから問題はないわ』
「え・・・ 私 もっかいやる!!ゼロはさすがにだめでしょ!! 来たれ!!!」
「ん?なんだ?」
「む!闇の精霊神 ダクニクス・・・!レイ嬢中々いい召喚をしたようだ!」
『これは とんでもない方が来てしまったわね 精霊の頂点 精霊神か 契約出来たらすごい事よ』
「ダクニクス様・・・いきなりごめんなさい」
「ん-っと?ここはルシフェルか?」
「私はレイ 学園の試験で召喚術で呼び出しちゃったんです」
「あー そういう事かよ ふっ 確かにお前は 闇魔法が得意そうだな。我を呼ぶことも出来ただろう。よかろう!暇な時なら召喚に応じてやってもいいぞ」
「あ ありがとうございます!!」
「ふ いいって事!それよりもアサミ お前そんなかっこで何しているんだ?」
「何のことだね 我が名はゼロ・・・!!ゼロなのだが?!」
「お・・・ おう・・・ ゼロだったな・・・ ふ お前とはまた会う事になるだろう・・・」
「ふ 精霊神ダクニクス 貴殿とは語り合わなければならないようだな」
「ああ そのようだ・・・!では 契約者レイよ 何かあれば呼ぶがいい!!」
ざわざわ・・・ ゼロがアサミ様・・・・? そんなはずは・・・? ざわざわ・・・
『レイ 精霊神様を呼んだと言う事で問題なく合格だね おめでとう!』
『さすが実技トップね 誇らしいわ』
「ふ さすがレイ嬢 見事だ!!では 我は帰るとしよう・・・!」
「ありがとうございます!」
「レイちゃんやったな!!」
「さすがSクラス最強ね!」
『ふぅ 何か疲れたな・・・ 第二試験 全員召喚契約を完了させたと言う事で合格です。』
『筆記試験 戦闘実技試験は終了 あとはマナー試験ね』
『ええ 今日はお昼ご飯を食べたら午後の授業はなし そのまま帰宅ということになります。普段使わない高威力攻撃や召喚を使ってMPも厳しいと思うのでゆっくり休んでほしい』
「みんな ご飯食べにいこ~!」
「今日は試験のお祝いで豪華な物でも食べたいですわね~」
「私 ちょっとあの男の子帰さないと・・・!」
「レイの知り合いなの?」
「地球に住んでた時の隣の家の子だったと思う」
「異世界召喚成功してたんですねー!」
「私あとで食べるからみんな食べてていいよ」
「わかったぞ!」
「レイ また後でー」
健太を学園長室に呼び レイとアサミも呼び出され とりあえずお昼ご飯なので学園長室で食べる事にした。ソウジは試験会場の掃除で別だ。
「えーっと これどう言う事なんだ?」
「アサミ姉ちゃん 私と姉ちゃんの記憶 地球から消したんじゃなかったの?」
「消したはずだけど キミなんでレイの事覚えてるの?」
「え えーっと・・・ 確かに今まで忘れてたんだと思う ただレイを見て思い出したんだ」
「なるほど 初恋なんかの忘れたくない記憶などは本人に会えば戻るのかもしれないわね」
「ははーん キミ レイの事が好きだったのかー」
「わ わかんねぇって!それよりここは一体なんなんだ」
「異世界」
「ざっくりしすぎだろ!!」
「いなくなったって記憶も残っているようだけど あなたはどこまで覚えているのかしら 興味深いわね」
「だいたいは思い出してきたぜ?アムロねーちゃんとレイが行方不明になったのが5年くらい前 当時は相当騒がれてたんだ。俺んちは隣の家だからな よく警察から事情聴取とか受けてた」
「うわー 面倒だな・・・ 父ちゃんと母ちゃんは?」
「1年くらい前にお前の弟が産まれてな お前ら姉妹は涙ながらにもう帰ってこないって諦めたみたいだけど 今思えば記憶消されてたんじゃねぇか?行方不明になった当時は色々探し回ってたみたいだけどな」
「アサミ姉ちゃん 記憶消したの1年くらい前だっけ?」
「アムロの結婚の時に 地球の事は忘れて生きていくって言ってたからね 今会っても両親は二人の事覚えてないだろうねー」
「弟か・・・ 会いたかったな・・・」
「お おい!俺の事帰せるって言ってたし レイも帰せるんだろ?ん というかあんた ミカエルのASAMIじゃね?」
「ふふ バレてしまったか サインいる?」
「ほ 欲しいけど!今はそれどころじゃないだろ!レイ 帰らないつもりか?」
「ん- 姉ちゃん 今国王のお嫁さんだからね 帰ったら怒られるでしょ」
「はあああああああ?」
「それに私 ちょくちょく地球で遊んでるしね 別にいつでも帰れるし」
「本当の両親と暮らしたいだろうけど アムロは迷惑かけたから会うのが怖いって言ってたね。」
「まぁ そうだろうなぁ」
「今私はこの国の学園の生徒だからね 帰ってる暇はないんだ」
「いいのかよ?」
「ここは異世界 不老不死なんかは当たり前にあるんだよ 姉ちゃんももう不老不死になってる。年取らないなんてあっちじゃバケモノでしょ?」
「レイ お前もなのか?」
「私はまだ成長期だからね 20歳になったらする予定だよ」
「もう帰るのも難しい身体になったってことか。この中じゃ一番ASAMIが偉いのか?」
「まぁそうね アサミちゃんがこの国のトップと言ってもいいわね。表向きの国王はアムロちゃんの旦那の王様よ」
「健太君 何かな?」
「お 俺 この国にまた来れるか?」
「どういう事かな?」
「俺 家族とうまくいってなくてさ ずっと家を出たいって思ってた」
「あー 健太の家ちょっと怖いよね」
「怖いってどんな感じ?」
「ん- 虐待されてたんじゃないかなーって今ならわかる」
「虐待?ただ事じゃないわね」
「オヤジは酒ばっか飲んでろくに働かねーし オフクロは隠れて浮気してて家の中最悪なんだ 俺の事が邪魔みたいで いつもぶん殴られたりしてる もう嫌なんだ いつかは離婚するだろうと思う それで残った方の親は俺をどうするかわかんなくて・・・」
「マジかー・・・」
「たまに怪我してたね 健太」
「ろくに勉強もできねーし 家に居場所ないし 家出るにも金ねーし・・・」
「そういうの地球では保護しないのかしら?」
「そうだねー もうちょっと幼かったら 家から引き離して保護されるだろうけど もう16歳だからねー 保護施設も動きづらいのかも」
「お願いだ!別に特別扱いとかしなくていい!地球の俺の記憶消してこの国に住ませてくれないか」
「ん- 私は別にいいと思うよ 健太の家って近所では評判悪かったんだよ その子供もいつか不良になりそうだとか 近所のおばちゃんが言ってたくらいだし」
「そーだねぇ あっちの家族からあなたの記憶を消していいのかな?」
「こっちから頼みたい もう疲れたよ いつか殺されそうだし 怖い」
「相当追い詰められてるわね」
「別に住むなら勝手にしたらいいけど。 と言ってもなー あなた何が出来るかもわかんないしな」
「ん- パパの喫茶店のバイトでもしとけば?」
「パパって?」
「姉ちゃんの旦那さんのご両親だよ 私 養子になったから」
「義理の兄だけれど その兄の両親の養子になったとか結構複雑な家族構成になってるね」
「そんな事になってたのか」
「この国は異世界召喚された日本人が現地人と協力して作った国なんだよ。今地球と行き来できるようになったから 移住してくれてる人もいるね アムロの旦那も日本人の勇者だよ」
「異世界召喚なんて マンガだけだと思ってたけど すげぇな・・・」
「私はいいと思うわよ ケンスケさんレイが学園に入って寂しそうにしていたし」
「まったくパパはもう!」
「ただレイの事溺愛しているから レイ目当てだと思われたらめんどくさそうね」
「ん- 別に好きとかじゃないと思う 子供の頃よく遊んでくれてたってだけでうれしかったんだろうな。レイに対しては妹みたいに思ってた」
「まぁ 彼氏候補じゃないならいいんじゃない?今 レイは王族な立場だからね」
「ええ 王様の妹という事だからね 軽はずみに恋愛何かは出来ないのよ」
「興味ないけどねー 今学園が楽しいし」
「別にその喫茶店じゃなくてもいいんだ 働く場所があったら紹介してほしい!」
「働くとこねー この世界は15歳から成人だからね 働くのは問題ないけど 得意な事とかある?」
「家事とかはやらされてたからなんとか」
「料理とかは?地球から移住してきた料理店の弟子とかいいんじゃない?」
「そんな店もあるのか?!」
「あなたが一人前になったら 支店の店長何かも任せられるかもしれないわね」
「す すげぇ・・・」
「ただ ヤンキーみたいな態度取ってたら私見捨てるからね」
「うぇーいみたいなのも私嫌いだな」
「迷惑なのよね そういうパリピは」
「ああ 俺も苦手だ・・・ 俺は学校でも家の評判のおかげで肩身が狭い思いしてたから そういう陽キャと混ざるのとかは苦手だった」
「ふーん じゃぁ ラーメン屋 中華 寿司屋 和菓子屋 色々あるけどカレー屋はダメだな」
「カレー屋はダメね」
「カレー屋はうるさそうだね」
「カレー屋は何があるんだよ!!そんなに却下されるとか!」
「ん- カレー屋の店長さんの彼氏がうざいくらいヤキモチなんだよ」
「ほんと クラインはめんどくさいよね」
「賄いとかでラーメン食べれる?」
「あそこどーだっけ?」
「バイトの時給は日本円で2000円くらいだったはずだよ」
「夏季休暇中のアルバイトの求人誌みたけど大体その程度だったわね 11時~21時ってお店が多かったわよ」
「休憩1時間賄い付きってとこかな」
「そ そんなにもらえるの?」
「たしか 料理店に弟子入りしている人達の寮は無料だったはずだよ」
「そこ住めば?」
「ただ修行は厳しいと思うわよ?あの方達も休暇で旅行行きたいでしょうし 後継者欲しいでしょう」
「なんだってやる!一人前になれるなら!」
「しょうがないなぁ 中途半端に下働き程度しか出来なくても困るから 技術くらいは付けよう」
「ん?どういう事?」
「そうね 料理スキルを付けるくらいなら問題ないんじゃないかしら」
「あとは健太次第ってことだね。」
「料理スキル10付与」
「ん・・・!なんとなくわかる・・・気がする?」
「だいたいの食材の処理 レシピの理解 調理方法はわかるようになったはず あとはどこのお店に弟子入りするか決めなよ」
「これあげるわ 参考にしなさい」
「求人誌だね。料理スキル10があるって面接行けば雇ってくれると思うよ」
「アサミちゃん 仕事決まるまでの拠点はどうするの?」
「移民で城に申請すれば1か月のアパートと食費くらいはくれると思うよ。就職出来たら寮に移る事になるだろうし 食費もお店で食べさせてくれると思う」
「特別扱いはしないって話だし 普通の移民はそうだからね」
「ああ 充分ありがたいよ!この世界の人と話せるみたいだし 文字もわかる!まずは面接してみるよ」
「その料理スキルは そーだねー この世界で何十年って料理しないと10まで行かない物だからね どこに行っても歓迎されると思う」
「そ そんなにすごいの?」
「その分 真面目に働かないとすぐクビになるからね」
「健太がんばって」
「ああ どこで働くかまだわかんないけど いつか食べに来てくれよな」
「んじゃ あなたの記憶は地球から消しておくから ルシフェル城に飛ばす あとは城行って移民だっていってね 地球人だって言えば色々世話してくれるから」
「ありがとう!俺がんばるよ!!」
「今学園も夏季休暇の準備とかで忙しいけど 落ち着いたら就職先に様子見に行くからね」
試験からの事故でこの世界に住む事になった健太だが 地球にいたくないみたいだったのでとても感謝された。ヤル気も充分のようでほっといても大丈夫そうだと思う。
新しい道を自分で選んでルシフェルで平和に暮らしてほしいアサミ レイ 学園長だった。




