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襲撃

その日私たちはばあちゃんの運転で荒野を進んで 王都を目指していた。


結局出発したのは20日後だった。

どんだけいきたくないんだよ!



『アサちゃんー またモンスターだよー』

「あー 引き殺してもいいよ・・」

『アサちゃん ひき逃げとかばあちゃんダメだと思うなぁ』

「だって仕方ないじゃない・・」

「まぁ そうですわね」

「引き殺したの 今日で13回目だしなぁ」

『ただ 血がつくのはいやだよねぇ』


ん- 

「そうだ ソフィー 雨降らせてくれる?」

「いいですけど アサミがやればいいんじゃないですの?」

「私がやると台風とかになりそうだし」

「お前 魔力調整下手そうだもんな。」

「じゃぁ スコール!」

『そんなジュースあったねぇ』

「ばあちゃん 足元はだいじょうぶ?」

『まぁ 小雨だし問題ないよぉ』

「王都まであと1日だねぇ」

「そーですわね ゲームしたいですわ」

「王都着いたら好きなだけやればいいじゃん!」

『ばあちゃんのスマホにゲーム入ってるよ。』

「ソフィー 集中するとご飯たべないからだめ!」

「アサミは王都着いたら何するんだ?」

「ん- まずは土地を買って 神殿にいってみようかな」

「装備とかはどうするんだ?買い換えないのか?」

「ん- 平和の国の装備とか外見だけのパターンが多くない?」

「まぁ そうですわね」

「それになんかドワーフとかの国あったらそことかの方がしっかりしたの作ってもらえそうだし」

「遠いな ないわけじゃないが」

「ん- まぁ 特殊効果とかの装飾品とかあったらほしいかも」

「魔法反射とかあればいいよなぁ」

「そういうのはエンチャントできないんですの?」

「ムリかもー」


「アサミ 敵だ」


「なんか襲われてるねぇ」

「あの馬車の印は 神殿ですわ!」


「見た以上はほっとけないよね!」


『アサちゃん 引いていいのかい?』

「さすがに人はダメでしょ!!」


襲われているのは白い鎧をきた騎士だった。 必死に応戦している。

何人かは倒れているが もう手遅れのようだった・・


「っくそ 勇者って言っても人を生き返らせることなんてできないっ!」


「アサミ まずは襲撃者をどうにかしましょう。」

「わかった!殺さないようにしないとね!」


「グラビティ!」


襲撃者は10人はいるみたいだったがアサミのグラビティの支配からは逃げれない。


「チィ 冒険者かっ!」

「逃げれるやつは逃げろ!」


「逃がすわけがないだろう?」

「アクアボール!」

ソフィーのアクアボールが襲撃者の頭を水で覆い 息ができなくなって倒れていく。

(うっわ 溺死しそうじゃん・・)

「だいたい終わったか?」

「そーみたい」


「まったく逃げるならもっと早いうちにしとけっての」

「怪我人の方はだいじょうぶですの?」


そこで捕まえた襲撃者たちに一斉に異変が

不気味な影が体に纏わりつきどんどん倒れていくのだ。

まるで誰かに操られているように

最後の一人が死んだらその影はもう仕事は終わった。

とばかりに消えていくのだった。


重要な情報源があっという間に死んでしまって何もわからない。

それにアサミがショックを受けているようだ。

死んだら鑑定も使えないのである。


「全滅だねもう・・それに襲撃者たちがいきなり死んで

ああ・・もっと早く遭遇していれば助けられたのかもしれないのに・・」

「アサミのせいじゃないよ」

「そうですわね。あなた いい子なのはいいですが あまり知らない人に感情移入してたら潰れてしまいますわよ。」

「ああ 勇者だからってお前が世界中の人を助けることができるなんて思わないことだ。

それはただの傲慢だ。」

『そうだねぇ 厳しい言い方だけど 知らないとこで死んでる人なんていっぱいいるんだよ。

アサちゃんはそれを全部背負うつもりかい?』

「わかってる!わかってるけど!」


襲撃者が倒されたからだろうか。

馬車の中から 大人しそうな顔をした20歳くらいの女の人が降りてきた。

その腕には 小さな赤ん坊が大事そうに抱かれていた。

「ああ 私の為に なんということでしょう・・」

「残念だけど 生き残りはあなたとその子だけみたいだね。」

「こいつらは一体何者なんだ?」


「わかりません 雇われただけの者たちのようですが」

「神殿の馬車を狙うなんて大それたこと ただの盗賊がするなんてありえないですの」


「とりあえず もう馬車もほぼ大破している 馬も逃げたみたいだし捨てるしかないだろうな」

「何か目的はあったんですの?」


「ええ 東のザフトに行くところだったのですが そこで馬車が襲われてしまいまして。」


「アタシ達はザフトからきたんだが」


「とりあえずさ この人休ませてあげない?子供もいるみたいだし」


「キャンピングカーで少し休ませるか」


それでなんとなく子供を鑑定したアサミは

静かに黙り込むのだった。

第4回アース・スターノベル大賞様に応募している作品です 初めての作品ですが最後まで書ききりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。




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